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羅針盤を失くした天女さんのレビュー一覧

投稿者:羅針盤を失くした天女

1 件中 1 件~ 1 件を表示

人事担当者、労務担当者は必読の書!即戦力になります。一般書としてもおもしろいですよ。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昨夜、読み終えました。大変、参考になりました。
わたしのいる職場では、この二年ほど欠勤者が増加しています。病気欠勤の大半が精神的疾患で、その大半がうつ病です。
年齢は20代と30代が圧倒的で、著者が指摘しているように若い人たちに増えているという実感があります。
欠勤のあと、無事に復帰した人もいるのですが、再度、再々度の休養に入る人が後を絶ちません。
どうしてそのようになってしまうのか? 何に気をつけて対策を打てばよいのか? 職場復帰にあたって職場やご本人に何を伝えればよいのか?
教材になるような手引書に、やっと巡り合えたと思います。完全にとは言わないまでも、この問題をクリアしていくのが、人事課にいるわたしの職務だからです。
長期休養を終えた場合、たしかに若い人ほど、毎日フルタイムを希望します。多くは金銭的なことが理由になっています。有給もなくなり、傷病手当金を受給されたあとですから、理由はわかります。
仕事場に復帰される場合、就労可能と書かれた診断書をもとに面接をして、体調もすっかり良くなったような印象を受ければ、そのまま職場復帰させていました。
でも、結果的には早かれ遅かれ、また欠勤になってゆくのです。
その理由が、この本を読んでよくわかりました。段階を踏んで復帰させることは不可欠なんですね。
また、通院していた病院やクリニックにそのうち行かなくなってしまう例もかなりいます。しかしそのことを知らされるのは、ふたたびの休養に入る直前なのです。
個人のことだから、あまり踏み込んで聞くのはどうか、という迷いから、そこまで確認する作業をしていませんでした。聞かれるほうの気持ちも辛いのではないか、という思いも正直ありました。
けれども、それも失敗だったことがわかりました。「必要以上の薬を飲みたくない」という気持ちは誰もが持つでしょうが、うつ病や欠勤直後の場合は「つっかえ棒」なんですね。
「うつ病はこころの風邪」なんだから、もう薬は要らないのです、と本人から言われれば、それもそうだと安易に考えて同意していた自分の認識が甘かったと改めて感じ、反省することしきりです。
人事担当者や労務担当者にとって、必読の書だと思います。
「仕事のやり方」「手分け方法」「部下の才能発掘」という、一見するとメンタルヘルスに無関係だと思われたことが、うつ病など、心の病発生の背後に潜んでいる、という指摘も新鮮でした。
ビジネスは戦略的に、職場復帰はマイルドにと思っていましたが、そうした明瞭な線引きは意味の無いことだと悟りました。
はしがきに書かれているように、多くの人が思う存分力を発揮できると実感できるような職場をめざそうと、気持ちを新たにできた一冊でした。思いがけない収穫でした。
何冊かを人事課に用意するつもりです。共通した認識が、わたしの職場には今、求められているのでしょうから。

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