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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

湊のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカさんのレビュー一覧

投稿者:湊のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

正規社員だけでなく、パートやフリーターなど非正規社員の方々も一読を

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書が秀でている点は、キーマンとしての上司に焦点を当てたことと、脳の疲労と「就労不能」状態が、隣り合わせにあることを指摘したことにある。
《上司論》はちまたにあふれているが、こうすればよい、こう言えばうまくいく、といった角度からの提言が多い。いわゆるハウツー本である。
一方、本書の場合、○○という好ましくない上司がいると、その判断や言動によっては、部下が××といった状態で倒れてしまう、というスタンスで書かれている。提示されている例は、どこにでもありそうな普遍性があり、職場の差を越えて使えると感じた。
著者は、職場事情に精通している。究極的にSOSを出した人たちの心情を知っているからだろうか。コンサルタントたちが書き並べる、ワンポイント・アドバイスより、すぐれて説得力がある。
脳の疲労については、最後に詳述されている。俗にセルフケアと呼ばれる自己管理への対策は、気分が落ち込んでしまう「うつ病」の説明や、その早期発見、治療法などをもって終わってしまう例が多い。書物もそうだし、職場に講師を招いて聞いたときもそうであった。
現象だけ説明されても、今ひとつピンとこないというのが、偽りのない感想だった。
しかし大事なのは、そうなるまでのプロセスを理解することだろう。理解ができれば、自分の無防備に気がつき、自分なりに歯止めをかけようとする。
脳の疲労が、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)と深く関係していること、そしてそれが労災認定とも関係していると明記した点でも、本書はすぐれている。
自殺者3万人という見出しで書かれた新聞社説には、「法制定で対策の実効性を」という表題がついていた(6月11日 神奈川新聞)。文中に「社会的に追い込まれた末の自殺について、社会的な対策を講じることが求められる」とあるのに、ではどうすればよいかについての論考は、まったく抽象的で、方策はおろか、要望さえ見えてこない。社会的な対策とは、何のことだろう?
一方、同日の東京新聞の生活図鑑欄には「派遣労働の現状」という分析レポートがある。興味深い図表が何点かあるが、その中に《苦情と将来への不安》があった。
苦情のベスト3は、「派遣先の上司・同僚との人間関係に問題がある」が第一位。二位は、賃金関係への不満。三位は、派遣契約と実際の業務内容のくいちがい、となっている。
第一位の内容は、本書にある中軸部分と重なっており、その分析論を展開している点で、先見性があったとみるべきだろう。
さらに「今後希望する働き方」は、「今後も派遣労働者として働きたい」が27.2%、「できるだけ早い時期に正社員として働きたい」が27.3%と、ほぼ同数である。次に多かった希望は、「いろいろな働き方をしたい」の15.6%だった。
フリーターやニート論は、今が盛りである。バッシングする組と、擁護にまわる組とが、それぞれの立場で激しく火花を散らしている。私には、もはや泥試合をしているようにさえ見える。
「働きたいのに、その職場がない。それは、政策や人材採用のあり方に原因がある」とされ、だからこそ「不安定層」だと名指しされている一方で、「フリーターはもはや全然マイノリティではなく、若者の中で大きな存在感を持つ一つの層を形成している」という擁護派の意見はよくわかるし、その部分は正しいと私は思う(『ニートって言うな! 本田由紀責任分担部分』)。
これからの課題は、「今後も派遣労働者として働きたい」と、現状を肯定する人たちがどうなっていくのか、だろう。不安定層と言われながらも、それでいいと言っている労働者たちが、いずれは大きな不安を抱えて身動きできなくなってしまうのではないか、と私はひそかに心配している。
一匹狼型のライフスタイルが多い、と言われるフリーターたちにも、一読を勧めたいと感じた。

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