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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

白悠 さんのレビュー一覧

投稿者:白悠 

2 件中 1 件~ 2 件を表示

立ち止まって未来を考えるためにお勧めしたい一冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、作家であり出家されている瀬戸内寂聴さんと、闘う弁護士として活躍されてきた中坊公平さん、そして独創的な建築物をつくり上げてこられた安藤忠雄さんによってなされた対談を収録したものだ。「自分たちの命のある間に、何とかして、日本の将来の捨て石になって少しでも今の若い人たちに、希望のある日本を手渡して行きたい」という思いの込められた本書は、生きていくうえで非常に大切なことを教えてくれる。

 残念なことに、今の日本には「閉塞感」とか「不安」という言葉がぴったりと当てはまるようになってしまっている。いや、日本だけではない。環境問題や経済問題といった世界規模の課題に苦しんでいる世界に、今年の9月に起こったアメリカ同時多発テロが追い討ちをかけることになってしまった。
 こうした困難な状況を私たちはどう生きていくべきなのだろうか。中坊さんは、「この頃の日本では、考えることすらなくなってきていますね。…私は、結果を直視して、その結果から、これをもたらした原因はいったい何かと考えることが、大切だと思う」と述べておられる。
 確かにその通りだ。多くの人々が、他人を蹴落とす生存競争に明け暮れ、ますますスピードをあげていく社会の中で大切なものを見失ってしまったのではないか。「すべて原因があってこそ結果がある」と釈尊もおっしゃっている。原因を探ること、そしてそれをもとにこれからの生き方を真剣に考えることが今こそ求められているのだと思う。
 私が本書を手に取ったのも、これからどう生きるべきか、そのヒントが多く記されているからだった。中坊さんの「幸せというのは、もっと身近なところにある。心の中にこそある。」「人間の本性とは本来、善ですね。人はいざとなると、必ず、善の方向でやっていくというふうに、私は信じられると思います」という言葉。苦しみをも包み込む寂聴さんの慈悲。小さなことでもこつこつと、楽天的に行動する安藤さんの意志。先の見えない世相に疲れた心に、元気を与えてくれる一冊だ。

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天風師の直弟子であり、心理学者である著者が洞察した、天風哲学の真髄

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 本書は、健康心理学者である著者が、哲人・中村天風師が生涯をかけて説かれた天風哲学について著したものだ。在りし日の天風師を知る直弟子として、そして心理学の専門家としての立場から書かれた本書の内容は、非常に興味深い。

 「苦悩のない人生などない、また苦悩から逃れたところに幸せはない、本当の幸福は苦悩の中にあって、苦悩を苦悩としない心の中にある」これは本書に紹介されている天風師の言葉だ。
 確かに今は厳しい時代だ。心の痛む事件が次から次へと起こり、なかなか未来に希望が見えない。だが、そういった世の中を生きていくうえで頼りになるのは、結局自分しかいない。苦悩を苦悩とせず、幸福を掴むために、まず力強き自分をつくり上げよ。この言葉で天風師はこうおっしゃりたかったのではないか。
 そして、天風哲学はまさにそのためにある。
 
 最近は天風師や天風哲学に関する本が数多く出版されているが、残念なことにその中には誤った内容を含んでいるものが少数ながらある。こういった状況を見て、「このままでは、真の理解者が歴史から消えてしまう心配がでてきた」と著者は思われたのだと思う。
 
 著者は、少年の頃に天風師に出会い、以後何十年も天風哲学を実践してきた。また、心理学の専門家であり、90年代にアメリカに滞在した際、トランスパーソナル心理学の研究を通して天風教義の凄さをあらためて実感したという。そのときの感動から著されたのが本書であり、天風哲学に対する著者ならではの洞察、そして当時の健康心理学会とトランスパーソナル心理学会の実情が記されている。
 著者が天風教義を実践しての実感、また天風哲学とトランスパーソナル心理学の考えとの関連性などが詳細に書かれていて、天風哲学に対する理解がより深まる内容だ(もっとも、天風哲学に関する知識がある程度必要だ)。
 私が本書を読み、特に参考になったのは、天風哲学が何を究極の目的にしているか、という点について述べてあることだ。天風哲学はときとして例えば健康を獲得したり、社会的な成功を収めるというような実利的な目的を達成するための成功ノウハウだ、と誤解されてしまうようだ。
 しかし、著者のおっしゃるように、そんなところに天風教義の本質はない。もちろん、自己を向上させることを天風教義は目的としている。重要なのは、何のために自己を向上させるのかということだ。自己の名利のみをゴールに定めてしまえば、それを手にした途端に努力を放棄してしまうだろうし、場合によっては間違った方向に進んでしまうかもしれない。あくまで天風教義が、広く世界の平和と幸福に資することを目的としていることを改めて認識し、そのことがいかに重要であるかを強く感じた。
 
 そのほかにも、なかなか知ることのできない学会の実情やアメリカでの生活の様子など、楽しく読める。脱字が何箇所かあったのが少々気になったが、実に充実した内容だ。
 本書は、天風哲学を正しく実践していくために知っておくべきことを教えてくれる、貴重な一冊だ。

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