ベストビジネス書評さんのレビュー一覧
投稿者:ベストビジネス書評
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紙の本天平の甍 改版
2008/12/24 20:03
井上靖の最高傑作のひとつ
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
井上靖の最高傑作のひとつ。歴史版だ。井上靖の著作は全部読んでいるが、この本にも井上靖の哲学がありありと出ている。永遠と瞬間そして独特の厭世観だろう。この世に生まれていったいなにをすればいいのか。いったいなにが価値のある行為なのだろう。悠久なる時のながれにおいて個々人の行為はどういった意味をもつのだろう。ちっぽけな人間の存在、けれどもなにか時を越える行為があるのではないか。数名の留学層の生き方を通じて読者にじっくり考えさせてくれる。
2008/12/26 21:00
高僧の心の葛藤
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
補陀落山寺住職が小船で大海にこぎだし生きながら観音浄土、極楽浄土するという最高の修行。期日がせまってくるにしたがい高僧の心にわきあがってくる心の葛藤、疑念、生に対する執着が見もの。特に小船に閉じこめられ、渡海する際の高僧の叫び。人間とは、宗教とは、生きるとは、悟りとはを考えさせられる。ほんとうの悟りとはいったい何なんだろうか。非常に深い内容。
紙の本アホは神の望み
2008/12/23 08:53
大愚こそが神が人間に授けた実は智恵
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
科学の遺伝子レベルで書かれた自己啓発書。ある意味で宗教的でもある。どうすれば眠っていた遺伝子をONさせることができるのかが日常的な観点からかかれてある。愚かともいえる生き方、大愚こそが神が人間に授けた実は智恵である。その指示書が遺伝子であるとしている。
紙の本孤高の人 改版 上巻
2008/12/23 12:37
地下足袋の加藤文太郎
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
秀作。山男が一度は読む本。加藤文太郎に心酔し山にはいった人々も多い。
雪山のなかでひとりころがって夜をあかしたり、食事を極端に制限したり、自分の限界に挑んでいく。それらはすべて山で生き抜く不屈の体力と精神力を養うため。山での携行食、甘納豆と干し魚など工夫。だが加藤文太郎の生き方は山だけでなく現在の多くの学生、ビジネスマンにも是非おすすめである。どうして山に登るのにきらびやかな服装やかっこうをつけ、形式がいるのかとの加藤の問いはいまも永遠である。
2008/12/21 20:48
ちじこまってがんじがらめにされたこころを解放する「奇書」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
著者のマーケティングコンサルティングやビジネスマン向自己啓発・能力開発研修セ ミナー等で話題となっている内容を一冊にしたもの。
可笑しな関西弁の仙人が初登場し、こころの自縛、言い訳など、がんじがらめにされちじこまってしまっ た読者を解放し、今まで気づかなかった能力を全開させよみがえらせる。やるに気になった人が成功するために本当に必要なことは、他人からどう思われるか、どう見られるかなどを気にせず 「アホに徹したらなんでもできまんがな」でやることだとする。
中国思想、哲学、仏教の教え、様々な思想を丸紅や香港での華僑、ユダヤ商人との実際の豊富なビジネス経験、実体験を基に面白おかしく読者を「こっそり巣くった」こころの集団感染の自縛から解き放つ内容。
人の目が気になってなかなか思うようにいかない、本当の自分が出せない、そんな ビジネスマンに是非読んでほしい一冊。 読んだ後には今日も生きる勇気がわいてくるだろう。
読むやすくめちゃくちゃ面白い。類書にない方法がいっぱいある。特に寝床に鉛筆とノートを置いたり、自分の声を録音し寝ている時に聞いたり、心配事に対するこころの動かし方などすごく具体的で、自分で実際にやってみると不思議な感覚になる。
会社員生活を超越する瞑想や人生に迷った時、一瞬で決断できる仙人の幻術はちょっと恐いが最高。でっかい亀の説話で、読者、自分だけがおちこぼれじゃなかったんだとこころの底から解放され笑えるはずだ。
他の成功本との決定的なちがいは、名誉や金儲けなどではなく、他人などを気にせずアホまるだしで、かっこうわるいことをやり続けたとき、はじめて自分を超えた、すごいなにかが見えてくるのだという著者の香港での華僑との実際の成功例、実体験が豊富。だが相当な奇書ではある。
紙の本なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか? お役所系集団に口コミで売り込む方法
2007/10/19 13:12
お役所系職域集団に口コミで売りまくる究極のゲリラマーケティングだ!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
身近にありながら、誰も本格的に攻め込まなかった全国に五万とあるお役所系コミュニティ、それはあたかも「眠れる巨大なマーケット」である。
そんなお役所系コミュニティに爆発的に、口コミで売りまくる具体的手法が書かれてあったのが驚きだ。著者は膨大な失敗を重ねながらも、口コミが最も効果的な、市役所、県庁や市役所、郵政、警察署、郵便局、鉄道会社、学校,消防署などに新規顧客で900億超も売りまくる。
MBAの教科書やインテリ系の「おままごと系」の机上のマーケティング理論ではなく実績だけがすべて、地べたをはいずり汗まみれで、何があっても、あほに徹して売りまくる強烈なゲリラマーケティング手法である。
あほまるだしで送りまくったお役所系集団30万ヵ所のDMの結果判明した、詳細な、お役所別口コミ反応度の比較実験分析は圧巻中の圧巻。すさまじいのひとことだ。
独特の組織分析、宣伝の方法、入り込み方、口コミの発生方法、特殊なDMのつくり方、魅力的な商品説明、契約の決めのセリフなど、コミュニティの構成員に反応するポイントをわかりやすく解説してある。
本章最後のことば「あほよばわりされ、おこられまくってはじめて成功への突破口が見えてくる」が非常に印象的だった。
よって★★★★★
紙の本唯識のすすめ 仏教の深層心理学入門
2008/12/23 12:25
東洋の深層心理学
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
非常にすぐれた書籍。膨大な唯識書物を可能なかぎり容易に解説。特にトランスパーソナル、コスモロジーとの融合、西洋の深層心理との比較は極めてすぐれている。ただ唯識思想が、もともと難解なだけに、全体の編集、構成がすこしわかりにくく、今読んでるところが全体のどこなのかわかりずらいところが多々あった。大変な名作である。おごらず黙々と研究している著者の姿勢には心うたれる。
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