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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

迷跡さんのレビュー一覧

投稿者:迷跡

4 件中 1 件~ 4 件を表示

興味深い試み

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アンソロジーと言えばテーマ・アンソロジーを思い浮かべますが、これは“怪談実話系”というしばりで競作した手法アンソロジーなんですね。その意味では珍しい試みです。今回集った面々、代表的な書き下ろしテーマ・アンソロジー・シリーズの異形コレクション(井上雅彦監修)でも健筆を奮っている方が多いのですが、それぞれなかなか苦心されているようです。
すなわち、あるテーマを(自分の得意な)怪談実話系で書くのではなく、テーマはなんでもいいから怪談実話系でとびっきりの書いてね、いうのは、東雅夫さん@『幽』編集長もなかなか人が悪い。偏に怪談文芸なるジャンルに対する愛情のなせる業でしょうか。
このメンバーですから、一篇一篇の質は申し分ありません。ただ、作家の皆さんが怪談専門誌『幽』の常連なので、なんだか『幽』の増刊号を読んでいる気分で新鮮味に乏しいというきらいはあります。
思うに、雑誌『幽』はけっこうマニアックで、一般読者の敷居が高いのかもしれません。“怪談実話系”だけこうやって並べてみると、確かに手を出しやすくなっている感じがします。その意味では成功しているかなと。
おもしろさとは別に、怪談というジャンルについて思いを巡らせてしまいました。つまり、怪談の主流は非“怪談実話系”ではなかったかと。“怪談実話系”なる手法が意識的に採用され、隆盛を極めている現代日本の状況は、いずれ本格的に社会学的考察がなされていいでしょうね(既に論考があるかも)。

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紙の本蘆江怪談集

2009/11/18 20:44

超絶技巧!…なのか?

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最後に置かれた「大島怪談」は、実話怪談で、ある歌舞伎俳優の若いときの経験の聞き書きです。
三原山に身を投げて自殺しようと大島にやってきた“私”ですが、いざ火口のふちに立つと飛び込めません。すごすごと下山して、その日は麓の船着場の旅館に泊まります。
宿泊客はというと

 宿には私が山へ登る前に同じやうに、美術学校の生徒が三人と、品のよい若女房が一人泊まって居りました。

“私”は疲れきって早めに寝につくのですが、夜半、周りが騒々しくて目が覚めます。夕刻外出した若女房が戻ってこないというのです。折りしも外は、凄い強風が吹き荒れていました。部屋を検めると書置きが出てきました。あわてて皆で捜索に出ます。

 私たちは主人と番頭を加へて都合六人手に手に提灯を振りかざしながら、外へ出ました。

結局、海に身を投げて岩場に打ち上げられた若女房の死体を発見して回収します。旅館に戻っても、“私”と美術生たちは落ち着きません。

「何だか淋しくつてたまらない」
「いつそ一緒に寝る事にしようぢやないか」と皆で申しあつて私も美術生の仲間入りをさしてもらひ五人には少し狭い部屋へ固まりました。

気を利かした番頭が風呂を沸かして勧めます。

「どうも皆さん、大層御迷惑をかけまして済みません。只今お湯を沸かせましたから、一風呂身体をお清めなすつてお伏せりを願ひます」と云いましたので、渡りに舟、五人揃つて湯殿に入りました。

この後の湯殿での恐怖体験が作品の白眉なのですが、それはさておき、お気付きでしょうか?
いつの間にか美術生が三人から四人に増えているのです!
“お、これは叙述トリックというか、叙述怪談!”とわくわくして読み進んだのですが、結局最後まで、当然の如く美術生は四人なのです。東雅夫編集長の各怪談の解題つきの解説でも言及なし。

首をかしげてしまいました。
単なる作者の勘違いなのか? 
あるいは、メタ叙述トリックとも言うべき超絶技巧なのか?

具眼の士に是非解明していただきたい謎ではあります。

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紙の本お祓い日和 その作法と実践

2009/08/12 20:18

日本人のたしなみ

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ホラー作家加門七海さんが書いたお祓いのノウハウ。お祓いにまつわる怪談実話の百や二百はもっていそうな著者ですが、禁欲的なまでにホラーッ気がありません。淡々と、格調高い筆致で綴られるお祓いの作法を読んでいると、これは日本人として当然身に着けておくべきたしなみであったと思えて
きます。
この手の本の難しいところは、お祓いって本当に効くの? とか、お祓いを信じてるの? という視点でつっこんでくる読者でしょうか。
この本も、読み方によっては、気分の問題じゃん! とか、人生にメリハリがつくって! ととれなくもない部分もあります。たとえば、厄年に何か不運な出来事があった場合、厄払いをしていなかったときは、やっておけばよかったとクヨクヨするかもしれないけれど、厄払いをしていたときは、だからこれぐらいで済んで良かったと前向きになれるとか。
ただ、著者の言いたいことはちょっと違うような気がします。信じる、信じないという次元の問題ではない。伝統としてそのまま受け止めて、楽しんじゃえ! といった感じでしょうか。お祓いの周辺には、豊かで奥ゆかしい文化が息づいているようです。
なお、私には、中ほどのカラー頁のお祓いグッズの写真が目の毒でした。例えば、値段が付記されているものだと、最安が「日本海ミネラル塩」(清川屋)200円/60g、最高が「掛け香」(銀座香十)63,000円。総て欲しくなりました。

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紙の本すじぼり

2009/08/07 23:44

青春任侠小説

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

“角川ホラー文庫”ではなくて、“角川文庫”。ホラー作家福澤徹三の書いた青春任侠小説である。
主人公は4年生になって就職活動もすることなく、地方で自堕落な大学生活を送る亮。ひょんなことからやくざの組事務所に出入りするようになり、強烈な個性の面々に惹かれていくうちに否応なく事件に巻き込まれてのっぴきならない状況に陥っていく。
この手の作品だと、大過去では『人生劇場』、中過去では『青春の門』などのシリーズもの青年成長物語を連想するが、亮は成長していない、たぶん。自分の中途半端な生き方を思い知らされ、強い挫折感と空虚感だけしか残らなかったようだ。それを象徴する“すじぼり”で終わった背中の龍。
一方、よくある青春グラフィティにもなっていない。著者のホラー小説でもおなじみの強い閉塞感が終始支配しているのだ。
おもしろいけれど、読後の感情が落ち着かない、ちょっと困った作品。一方、大薮春彦賞受賞作で、文庫解説がゲッツ板谷と、これは妙に納まっている。

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