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とりお あきらさんのレビュー一覧

投稿者:とりお あきら

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ブルースカイ

2008/07/27 16:03

ブルースカイを落ちる時

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

桜庭一樹さんの作品は 本当に一気に読ませてしまう作品ばかりで 感心してしまいす。
だから ついつい読み終わると次の作品が読みたくなって来ます。
ただ 作品の書き出しの あの グイグイと読み進めさせる力が 何故か後半になって来ると弱くなると 感じてしまいます。
「少女には向かない職業」にしても「赤×ピンク」してもそう思いました。
「私の男」なんかは 特にその傾向が強い作品だと思います。

このブルースカイは「私の男」などの構成にも通じるのですが 最初に濃密でインパクトの強い物語の切り口を 私達読者に向けて投げ出しています。そうすると 当然の流れですが 私達読者はその切り口の強い磁場の様な物に沿って物語りのなかを連れられて行く事になります。
このブルースカイは 他の作品よりも強くその事を感じます。
それは多分SFと言う作品のジャンルと関係していると思います。
時間や空間を恣意的に操作出来 社会関係を自由に組立てられるのですから物語はより広がりを獲得出来るはずです。

しかし その様な広がりを一つの作品の中でどの様に纏め上げるのかは とても難しいのではないかと思います。
その事が 特にこの作品のなかでは 最初の第一部と次の二部・三部との驚くほどの存在感の落差を形作っているように感じました。
桜庭さんの他の作品にも その様な事は有りますが この作品は特に顕著に私達の前に露出しています。
極端に言ってしまえば 二部と三部は一部の説明でしかない付け足しになってしまっています。
この様に 敢えて物語を説明で終わらせなくとも 私達は楽しめるのではないかとも思えるのですが そうはいかないのでしょうか。

このハヤカワ文庫の帯に「少女という概念をめぐる3つの箱庭の物語」と書かれています。
桜庭さんの他の作品にも同様の事が書かれているのを見ます。
私は 少女という概念を実感出来ないので混乱してしまいますが この様な表現の仕方は 作品本来の力を不当に落し込める様に感じます。

と言う訳で 桜庭さんの作品を読む度に 本当にどこかに連れて行かれそうで とても楽しんでいます。

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