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ホローさんのレビュー一覧

投稿者:ホロー

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本精神現象学

2014/04/21 12:53

本書は教本にあらず

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

【まずとても重要な事】
・普通に読書する方法で読むようにはできていません。=普通に読んでは意味不明になります。

・この本は知識がのっている教科書の類いでもなければ、論理だてて何かの結論を導いている論文の類いでもありません。=そのようなものを想定して読むと挫折します。
 誤解を恐れずに言うなら、何かを試みようとしているもの、百科事典的な体系化を意識したもの、といったところです。

・訳が読みやすいというわけではありません。長谷川訳は他の訳に比べたら平易な単語でかかれているのかもしれませんが、ヘーゲルの原書の内容自体が論理的構成とは違う種類の組み方で構成されているため、スラスラよめるというようなことを期待してはいけません。

【難しいと感じる理由】
ネット上のいろんなレビューを拝見すると、この本は難しいと書かれています。また、長谷川訳である本書は超訳だが訳本の中では読みやすいからヘーゲルが本書でいいたいことをつかむにはよい、と書かれています。
難しいと感じさせられる理由は、(本書の内容を理解出来る教養と人生経験があることがまず前提ですが)「まずとても重要な事」で指摘したことが原因です。それについて、詳しくは最後の方で書くつもりです。
訳についてですが、意訳が多いです。2種類の英語訳と見比べましたが意訳が過ぎる部分も多々ありました。ですが、そのことはよいともわるいともいえません。なぜなら、各単語単位、各文単位では明らかにニュアンスがずれていても、複数段落単位、章単位で俯瞰してみれば、ずれているようであって決定的にはずれておらず、まあこういう意訳もありなのかな、という感じがしてくるからです。そもそも、原作者ヘーゲルの文章内容自体が、なにがしかの科学的、もしくは論理的なものではないです。なら一般読者としての本書の用途は、インスピレーションや思索の参考にするといったことになるでしょう。ですから、訳が多少ずれていようが、本書の用途という意味では重要ではないのではないか?と思えてしまいます。

【本書の読みかた】
キーワードを4つ上げます。弁証法、神、社会、体系化です。
(あくまで私個人の挙げるキーワードですからこれらは絶対でもすべてでも一般的でもありません。)

まず弁証法。本書は徹頭徹尾、弁証法的に話が進んでいきます。
具体的にはこういう具合です。
「AはBだ。→しかしAはBだというのはよく考えたら問題がある→だからAはBの反対のCだ→しかしAはCだというのもよく考えたら問題がある→(一問答あって)→AはBでもCでもなく、同時にBでもCでもある。(この状態は、AはDであるということ)→しかしAはDだというのはよく考えたら問題がある→以降繰り返し」
よって、まず読者が気をつけるべきは、あるページに「XはYである」と書かれているのを読んだときに、それを教科書の知識のように真に受けてはダメだということです。あちこちにある「XはYである」という断定文は、本書内では真実(真にうけてよい知識)ではなく、いわば仮定のようなものなのです。ちょっとうまい言葉でいえば過程の仮定です。
これが普通の書物を読書する仕方で読めない理由の1つです。

では本書内に真実(Xとは結局、Zということだ、という作者の最終的な偽りなき主張)は書かれていないのかといえば、普通の書き方では書かれていないが特殊な書き方では書かれている、と言えます。それを読み解くキーワードの1つは「運動」だったり「無限性」だったりします。これは実際に読めば分かるはずです。
弁証法についてもその他もまだ続きがありますが、投稿文字制限の為省略

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読み易いが、プログラムサンプルはあてにできない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とてもよみやすい構成になっており、よくある入門書的な流れになっています。
ですが、プログラムはサンプルを元に自分で校正してつくらないといけません。サンプルプログラムはまちがいだらけです。
ですがおそらくその間違いの多くはスペルミスとかではなく理解不足の初心者がやらかす類いのものばかりです。
ですから、そういう意味で、初心者の読者は著者と同じ間違いを一度経験したのちに一つ一つ間違いを自分で直すことで(コピー技術ではなく)本物の技術を身につけることができます。
HP作成の実経験者なら学習ステップの流れと著者のコードの流れだけ参考にしてコードの間違いは簡単に自分で修正できるでしょう。

巻末の著者の技術監修者と訳者がjavascript程度のプログラムをまったくわかっていないというのが露呈したのが残念であります。動作しない間違いコードは論外ですが、それ以外にすべての関数宣言の波括弧が};のようにセミコロンで終わっていたりとか、常識を疑ってしまうような間違い、動作上はそりゃ動くでしょうが文法の常識からは外れてますってのが載っています。税別2600円と安めだったのですが、間違いを考慮すれば(読者を鍛えるためにわざと間違っているのでなければですが、)1800円相当くらいの本だと思います。

使いこめばステップアップに最上の本でもあり、ただ読んで覚えるには誤記が多いので最低の本であります。

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