ぅにりんさんのレビュー一覧
投稿者:ぅにりん
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
2013/05/21 15:14
印象派が描かれた時代を立体的に表現
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
単なる絵画史のみならず、印象派が描かれた時代の歴史、風俗、階級、科学など多角的な目線から絵を読み直している本です。
非常に読みやすい文章で時代や絵を解説しており、読みながら納得できる内容でした。
また、主な絵について、矢印をつけて解説してくれているのも新鮮で、わかりやすかったです。
残念なのは、見開きの絵はフルカラーであったものの、本文内に挿入されている絵はモノトーンであったことと、ゴーギャンについてほぼ触れていなかった点でした。
備忘録がてら、各章の概要を書き出します。
(ネタバレにはなっていないはずです)
第1章 新たな絵画の誕生
→絵画史における印象派の紹介。印象派以前の絵画と印象派絵画の違いなど
第2章 「自然」というアトリエ
→この当時の画期的な発明品が絵の描き方を変えた
第3章 エミール・ゾラをめぐる群像
→19世紀のフランス史及び作家エミール・ゾラと印象派画家について
第4章 キャンバスに映されたパリ
→近代化されたパリについて
第5章 都市が抱えた闇
→社会的弱者の風俗
第6章 ブルジョアの生き方
→ブルジョア階級の風俗
第7章 性と孤独のあわい
→パトロンと女性と芸術
第8章 印象派を見る目
→印象派に影響を及ぼす外国、日本とアメリカの関わり
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |