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べたーずさんのレビュー一覧

投稿者:べたーず

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紙の本永遠の0

2013/09/26 00:29

第一級のエンターテインメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この小説を涙を流さずに最後まで読み切ることができる者がいるのだろうか。
物語はフィクションでも、戦後の証言記録や実体験など多くの史実を基にして語られる内容は、圧倒的に胸に迫って来るものがある。
人生、家族、愛、すべてものを奪い去ってしまう戦争。
著者の百田尚樹氏は、零式戦闘機の搭乗員と特攻という稀有の作戦(無謀で残酷な作戦)を通して、人間の不条理性と深い愛情を描きたかったのだと思う。真摯に、冷静に、戦争とは何かを深く考えさせられる小説である。少なくとも現在よりも遥かに過酷で、生死の狭間で日々生活していた人々、とくに若者たちがいたという現実をはっきりと受け止めたい。
第一級のエンターテインメントである。

2013年12月に上映される映画は、前評判が高いようだ。公式サイトを見ると相当の力の入れようが判る。
百田尚樹氏は「原作者なのに号泣した」と語っている。
主題歌「蛍」の作者・桑田佳祐も号泣し、作曲したという。

映画を観る前に原作を読むことをぜひ勧める。
原作を読んだ後に公式サイトの配役のマップを眺めると、配役の俳優が小説の登場人物にマッチングしているかどうか、自分の好みに沿って楽しむことができる。この配役はピッタリだとか、自分だったらあの俳優にしたのにな、などと自分流にアレンジしてみるのも面白い。
主人公の宮部久蔵を演じる岡田准一。
うん、いいかも!
でも、私だったら西島秀俊にする。しかし主人公は26歳、40歳を超えた西島秀俊ではやはり無理か・・・。
宮部久蔵の妻松乃を演じる井上真央。
大賛成!
『おひさま』や『八日目の蝉』の演技は絶品だった。
変わり種では、舞踏家?俳優?の田中泯。
景浦を演じる。原作では景浦介山、戦後にやくざになる。松乃の運命を左右する重要なキーマンの一人である。『八日目の蝉』の写真館の主人や『天才落語家・立川談志 ここにあり』の晩年の談志役は、秀逸で味のある演技であった。

さあ、まずは原作を読もう。
映画の公式サイトのキャッチにあるように、「奇跡に、涙しよう」。

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