阿蘭さんのレビュー一覧
投稿者:阿蘭
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2014/02/05 20:00
大事なのは裁く目でなく、感じる心
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
科学者は謙虚でなければならない――。
お二人のお話に貫かれているのは、この姿勢だと思う。
そうであればこそ、理解できないものを一刀両断してしまう愚を犯してはなるまい。
「信じる」「信じない」と裁く目ではなく、私たちもお二人同様の感じる心をもって読めば、
なるほどそういうこともあるかもしれないな、と素直に思える本である。
「霊的に健康な状態とは、つまり『大いなる存在』ときちんとつながっている状態です。
神でもいいし、祖先でもいい、その人にとっての多いなる存在です」と村上和雄氏。
サムシング・グレート(神)とは何か、
そして、あの世とか魂といった見えない世界はあるのか?
たまには、そんなことをゆっくりと考えてみたい。
紙の本人は死なない。では、どうする? 東大医学部教授と気功の泰斗の対論
2014/01/30 16:13
あるがままを愛すること
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
矢作氏も中氏も、決して押し付けがましくない感じが好ましい。
不思議な話もいろいろ出てくるが、信じる信じないの二元論ではなく、
「へえ、そういうこともあるのかなぁ」くらいのスタンスで読めば良いと思う。
実際おふたりも、そんな読書態度を読者に望んでおられるようだ。
あとがきで中氏が、女性聖者サイ・マー氏の言葉を紹介している。
「究極の選択は二つしかありません。愛と恐れ、どちらを選ぶかです」
それを受けて、中氏も、
「否定も肯定もせず、ただ、あるがままを愛してください」と言う。
どちらも、とても示唆に富んだ言葉だと思う。
すぐに実践できるかどうかは分からないけれど、努力はしたいなぁ…。
いまわたしは、それぐらいの気持ちでいる。
2014/01/30 16:03
逝く者も、残される者も
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
死は厳粛なテーマだ。
しかし肉体の死は、本当の意味の死ではない。
そのことをしみじみと感じさせてくれる好著である。
とはいえ著者は、肉体死を悲しむなかれと
魂の永遠性を前面に押し出して達観論を展開しているわけではない。
愛する人の肉体の死はしっかりと悲しみなさい、
涙を流した後でお腹が減っている自分がいることに気づくはずだ、
だからしっかりと生きていきなさい、
そのことが残された者にとってのマナーなのです、
とお別れの作法を分かりやすい言葉で説いてくれる。
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