furesakuさんのレビュー一覧
投稿者:furesaku
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紙の本独特老人
2015/02/23 22:41
揺るがないひとたち
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独特老人とは、まさに言い得て妙の題名だ。いずれの老人も、それぞれの(職業的)世界において、ナンバーワンではないかも知れないが、オンリーワンであることは、
著者のインタビューを通してまざまざと浮かび上がってくる。圧倒的な自負とそれが故の同業他者への歯に衣着せぬ発言。サラリーマン根性がこびりついてしまっている身としては、痛快に感じると共に、とてもそのようには振る舞えない歯痒さを同時に感じた。文句なく面白い、インタビュー集だと思う。最後の鶴見俊輔氏のものが一問一答である以外は独白形式になっている。ただ、終わり方がやや唐突だったり、物足りなかったりするものが多少あったかなと思う。
2015/09/30 20:27
寸鉄人を刺す
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偶々、この文庫本の表紙のニーチェの横顔が目に入ったので、手に取ってみたらツァラトストラだったので、驚き半分懐かしさ半分で購入してしまった。 学生時分、背伸びして読んで(これがニーチェが)などと勝手に分かったような気持になっていた。改めて読んでみると、翻訳の良さもあると思うが、とても生き生きと、異端の哲学者の言葉が刻み込まれている。まさに、寸鉄人を刺す、という表現がびったりくるような熱い言葉で、強く生きよと語りかけ、われわれを鼓舞する。曰く、「・・わたしは血で書かれたものだけを愛する。血で書け。ならばわかるだろう、血が精神であることを。」
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