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青空さんのレビュー一覧

投稿者:青空

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本

読みやすいが、奥が深い本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「講義形式で歴史的背景を探り、演習形式で13作品を分析!」と裏表紙にありますが、読み物として楽しめました。著者は大学教授ですが、研究者向けではなく学生・一般向けに書かれた本です。中身が濃いのですが、読みやすいです。私は、書名にある「黒人ステレオタイプ」に関する知識をほとんど持たずに読み始めましたが、説明が分かりやすいので、「用語の意味がわからない・・・」といったストレスを感じることなく完読しました。ちなみに、「ステレオタイプ」は、一言でいうと「型にはまったイメージ」(本書より)です。

第1部(第1~2章)「アメリカ映画における黒人ステレオタイプの発生と発展」、第2部(第3~7章)「アメリカ映画に描かれた黒人像を読む」に分かれています。第2部の各章には、いくつかのユニットが含まれており、合計13ユニットあります。ユニットごとに1作品が取り上げられているので、興味のあるユニットから読み始めることができます。

表紙に書かれてある通り、ハリウッド映画を観る目が変わり、アメリカ社会が見えてくる本ですが、それだけでなく、差別に関する人間心理についての理解も深まります。私はこの本を読んで初めて知ったことや、気づいたことがたくさんあります。本書を読んだ後、映画に限らず物事を今までとは異なる視点からも見ることができるようになりました。観察し、理解するための心の補助線を増やすことができる本書は、「哲学・心理」の棚にあってもおかしくないと思います。

アメリカ映画、アメリカ社会、黒人問題に関心がある方はもちろんのこと、これらの分野に特に関心がない方にもお勧めできる本です。

目次、索引、年表、あらすじ・登場人物、監督・俳優名などの情報も充実しているので、手元に置き、信頼できる資料・事典として活用したいと思います。

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