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史学ファンさんのレビュー一覧

投稿者:史学ファン

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紙の本

後宮は大奥ではない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本の古代において女性について、というとまず卑弥呼・台与が挙げられ、次に推古天皇から始まる女帝の時代、その次は清少納言や紫式部をはじめとする平安の女流作家の時代といったところだろうか。このようないわゆる教科書的な要素以外の部分に目を向けたのが本書である。
古代では女系社会だったとか、妻問婚はむしろ女性が地位の高さがあったからとかそういうあたりさわりのない話はない。六国史はじめとする文献、古文書等を駆使し、具体的にどのような女性が、どういった官位を帯びて、どのように古代社会で活躍していたのか説得力をもって語ってくれる。
特に後宮が天皇に個人的に隷属する(そして性的に奉仕するような)ものではなく律令に規定されている官司であり、ともすれば後世の大奥と同様のものかと世の人に誤解されがちという著者の嘆き(あきれ?)は自分にとってもぎくりとくる部分があった。
女官たち…地方から都を目指した采女、一族の期待を背負った氏女といった多くの女性たちはさまざまな場でそれぞれの仕事をこなし、国政にも主体的に関与しうる存在だったのだ。
いたずらに古代における女性の評価を上げるでも下げるでもなく、歴史的事実に基づいて論を立てていてとてもわかりやすかったと思う。

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