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AshNYさんのレビュー一覧

投稿者:AshNY

40 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍となりのワカゾー

2017/03/12 20:38

何回読んでも楽しい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いまどきの若い子は苦手という真面目な社会人新木と、いまどきの若い子で新木とは価値観全然違う干潟のお話。
確かに干潟君はいまどきの子なんだけど、話してみると死にかけてた猫ちゃんを拾ってきてちゃんと育ててたり、自分が悪いと思ったらちゃんと謝る事が出来る誠実な子、
新木も頭から干潟を否定するのではなく、受け売りの価値観を信じてた自分が間違ってたんだなと素直に認められる柔軟な頭を持った優しい人。
そんな2人がゆっくり真面目に、また、少しずつお互いの存在を大事にしながら人生を積み上げていく感じ、
読んでて本当、楽しいです。
また、2人が仲良くなるきっかけとなった子猫のシロヒゲ、
この子もいい感じにお話を盛り上げてる大事な存在。
子猫は見てるだけで楽しいですね。

何度読んでも楽しい。
この本はよっぽどの事がないと手離さないだろうなーと思う位お気に入りの一冊です。

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電子書籍パパと親父のウチご飯 1巻

2017/04/09 15:48

ごはんごはん♪

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

楽しい!
やっぱりあったかいごはん、美味しいごはんには自然に笑顔が出ちゃいますね。

幼い子供を抱えたシングルファーザー2人の生活。
一見怖そうなサバサバしたパパと
穏やかで優しいんだけど言いたい事を上手く言葉に出来ないパパ。
まったく違うキャラの2人が子育てに悩みながらの毎日を
食を中心に描かれています。
レシピも家でサバサバパパが奮闘しながら作ってるので、身近な感じで、ちょっと今晩試してみようかな?といった所。

パパ2人という事で、周りから変な目で見られちゃったりもする…いや、ウチは変なんだ!変だけど楽しい家にするから!と子供に宣言した通り、
あったかいご飯を中心に読んでて楽しいおウチです。
やっぱり毎日の事だし、おウチのご飯って大事なんだよな。
前にテレビで見たけど、何故「お母さんの味」が1番美味しいと感じるのかというと、それは本能的に「安全」と感じとるからだとか。
安心って感じられる味があるっていいよな。
この作品はお父さんだけど「お母さんの味」がちりばめられてます。
読んでて楽しくてあったかい気持ちになりました。

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電子書籍ささ夜の恋

2016/12/29 03:23

今までで一番良かった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

陰間茶屋な舞台のお話は、他に2作品、人気高いものを読んだ事があるのですが、その中で一番良かった。

身体を売る商売が土台だからどうしても切なさとか悲恋が大きな軸となる。
なんですけど、それを期待して読んじゃう所もあるんですけど、でもあんまりそれを全面に出されると逆にそんなに響かない。
身請けされる前に抱いて欲しいとか、もう想像出来ちゃうし、逆にそれを「可哀想〜」と読むのはなんか罪悪感みたいなのを感じて、なんか気持ちにストップがかかるというか、なんか違和感を感じる。
なので陰間茶屋ものは今まで苦手分野でありました。

この作品は陰間茶屋のお話と現代もの短編集。
陰間茶屋シリーズが前半に来るんですけど、その主人公ささらがいい。
可愛い弟みたいな感じで、
体をよじりながら「うひゃひゃひゃ」と笑ったり、
客相手に失恋して泣いてたりとピュアな感じ。
あくまで陰間茶屋のお話だしなんですけど、お涙頂戴で始まってない。自然にお話に入っていけました。
好きな人に身請けされる者、
信じる事が出来なかった者。
どれも短いんですけど良くて、
そして陰間茶屋でお腹いっぱいになる前に現代ものの短編集が始まる。
お話の流れ方もそうだけど、全体の流れの構成も(短編の順番も含めて)上手いと思った。

最後山田ユギさんのあとがきがありましたね。
前からうっすらとは知ってましたが、あぁやっぱりと思いました。
山田ユギさんも大好きな作家さん(ほとんど読んでます!)。
その山田ユギさんが認めてる方なんですね。
ストーリーを楽しみたいという方には、作品含め、おすすめの作家さんだと定評がある作家さん。
私もそう思います!おすすめです!

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木原さんのデビュー作

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

デビュー作と聞いてはおりましたが、さすが…
まったく色褪せず、初めから凄い方だったんだなーと思いました。
面白い。
また木原さんの根底はここだよなと思った。

木原さんの作品をBLにくくりたくないという評価をよく見るし、実際小説の出版社から作品も出した事があるし、一般の評論家からも高い評価を受けた事がある木原さん(私がBL小説を読んでみようかな?と思ったのもそれがきっかけ)。
それ程深くて人間の心情や機微を繊細に鋭く書く。
嫌な奴なのに、
こんなに傷つけられるのに、傷つけるのに、
一緒にいていい事なんてなんもないのに、
99の嫌いよりも1の好きが勝つ。

ある方のレビューで「木原さんはとことんBLの世界を貫いてる」みたいな事が書かれてましたが、
本当そうだなーと思った。
好きを貫かざる得ない人達が描かれてて、
その姿に読んでるこっちは一喜一憂するんですよね。
そこがBL越えちゃってるとも思うんだけど、
とことんBLなんだよなとも思う。

この作品も勿論おすすめですが、
いやー、とにかく本当木原さんの作品は面白いです。
読んだ後引きずっちゃう事も多いけど、
読んでてキツイと思ったりもするけど、
木原さんだけはBL読まなくなっても読むだろうな。

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電子書籍堕ちる花 【イラスト付】

2016/12/24 16:17

人気シリーズ1作目

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ミステリーものです。
久し振りに夜光花さんを読みましたが、やっぱり夜光花さん、上手いです。
誰がどう考えてもおかしいのに、そこに出てる人達は普通で、その違和感が読んでて面白い。
あくまでミステリーの上にBLの話が乗っかってる。
主役の2人は禁忌代表でしょの兄弟もの。
でも悲壮感も気持ち悪さもせつなさもない。
なんかそれが読んでて気分的にも楽。
なんか禁忌ものってやりすぎちゃうとファンタジーか、「おい!」とツッコミたくなる時があるけど、
今作はそういうのがないです。

萌え〜の微笑ましくて楽しいハッピーもの、
泣けて泣けてしょうがないというせつないものに飽きた方にはおすすめだと思います。

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電子書籍ANSWER

2016/09/23 00:33

崎谷さん初読み

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

強姦から始まるこのお話、
あんまりそういうのって得意じゃなくて、
持ってはいたもののあまり読む気がしなくだったんですが、
読んでみたら全然印象が違いました。
確かにエロは強い。
半分位までは、強姦されたものの関係は続いていて…という内容で、
途中で「もういいかな〜」と思いながらいたんですけど、
途中から動きが…。
ふーむ、そうか。
最初が最初だった分、進むにつれて、
攻めである真芝が元々鬼畜ではない分、やってしまった罪悪感で追い詰められていく様が、
また被害者である秦野が芯の強い人で、
人から愛されるタイプの人でありながらまだ出会えてなかったという人で、
その2人が体の関係がありながら、精神的には求められない姿に、
読んでて澄んだ綺麗な雰囲気を感じて、
読む前に持ってた印象が何処かにいっちゃいました。
なんかいい感じ。
最後救われていくのが、読んでてこっちもやっと息がつける感じ。
やっと自分そのもので相手に向き合えるようになった真芝。
秦野を大切にして欲しいし、幸せにして欲しい。
で、2人で幸せになって欲しいな。
続編出てるんですよね。
読んでみようと思います。
ちょっと楽しみ。

後関係ないですが、これって2000年なんですね。
途中で2人の上司である鎌田が秦野に真芝の住所を教える所、
今じゃ考えられないなーと。
ちょっと時代を感じながら、懐かしさも感じた。
最初が不快だった分、こんなふとした所でも温かみを感じてしまいました(笑)

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1回目は解読、2回目から楽しめた

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

評価も高く、ファンが多いのもうなづけるお話。
ただ私には1回だけでは話についていくのに必死で、
とにかく頭が疲れた。
面白い!と言われる評価は納得なのですが。

元CIA、元FBAで今は傭兵として働く2人、
抱えてる過去も壮絶で言えない事、そして言いたい事があるけど、それを話すと相手を危険にさらしてしまうというのがあるから、
お互い運命としか言いようがない位惹かれ、求め合ってるのに、そう易々とその熱情に飛び込みきる事が出来ない。
なのでほとんどが相手を試すような、大事な部分は抑えて話すのと、
それでもってまた2人の口調が似てるから、読んでるこっちは読んでるうちにどっちの台詞だったか解らなくなってしまって、
「えぇ〜と、これはトムに言ってるから…」と読み直す事が多かった。
トムは南部訛りなので原作だったらもうちょっと違いがあるのかな?
日本語だと南部訛りは再現出来ないし、かといってどこかの方言を使う訳にもいかないし…翻訳って難しいなぁ〜なんて事も考えちゃいました。

それにしたって2人共超カッコ良すぎでしょ、
ジャクバウアーか!という位のタフさで、
んでもってイラストが小山田あみさんですから更にカッコ良さが増してまして、
そんな2人が孤独に生きてきた姿、過去に対し耐えながらギリギリの所で抗ってる姿はせつなくもあり、美しい…でも悲しい。
私は読んでて2人が幸せにいる姿がイマイチ想像出来ない。
そこまで2人は引き返せない所まで来てる気がして
先が見えない2人がお互いを求め合う姿(心も身体も)を見てるのが悲しかったです。

ただそれよりなにより、私にはとにかく頭を使いまくって読んでたので、ちょっと疲れてしまいました。
初回読んだ時は「う〜ん、面白い気はすごいするんだけど、雰囲気にのまれてる気も…」というのが正直な感想でした。
「悲しい気がするんだけど…」「せつないシーンな気がするんだけど…」になってしまって、イマイチ話が頭に入ってこない。
まぁ、そりゃそうなんですけどね。
2人も作者も色々大事な部分に触れていないので。
そこが面白いとは思うものの、私には色々想像して楽しむというよりは、解読してる感じになっちゃって、初回はただ疲れた。
2回目に読んだ時の方が面白かったです。
ちょっと解ってから読んだ方が私には面白いなーと、
読めば読むほど面白いんだろうなと思いました。

他のレビュアーさんのお話では、本国では4冊目まで出てるみたいですね。
とにかく私はプロフの事をもうちょっと知りたいので、せめて3冊目だけでも読みたいです。

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読み易くて楽しかった

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

刑事の先輩後輩のお話。
付き合う迄のお話と付き合ってからのお話とで2つ入ってます。
事件が絡みますが特にミステリー性はなく、
軽く三角関係も入りますが重いものではないので、
読み易く楽しくあっという間に読みました。
主役2人も好感持てる2人、また、イラストがかっこいい。せつなさいっぱいとか、特に印象残るお話ではないですが、のんびりゆるゆるとBL読みたいなーという時におすすめです。

今まで砂原さんの作品で軽いものはあんまり読んだ事がなかったので、ちょっと物足りなかったかな。
面白くなかったとかそういうのは全然ないんですけど、
いつもガツンとくるので、そういう点で。
砂原さんがコミカルなものを書いたらどんな感じになるのかな?とちらっと思いました。

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読んでて微笑ましく楽しいお話

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

途中まで読んでて「あれ?これ夜光花さんだったっけ?」っと確認する位、あまり夜光花さんぽくないお話。序盤で同級生に告白されて「5年後に好きになってやる」の言葉に5年後にこうなるとは…とあったので、これから暗い展開になるのかなーと思いましたが、優しく頼もしく、仲良い友達のままお付き合いに発展して恋人になっていくお話。途中、攻めに女性の影がちらつくんですけど、そこで「あーやっぱりちょっとドロドロするのかな?と思いましたが、そこもセーフ(笑)大切な友達だからこそ離れたくないの展開で読んでて楽しいです。あまり期待持たずに読んだんですけど、期待以上に読み終わった後優しい気持ちになりました。

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電子書籍リアルライフゲーム

2016/08/17 23:10

ちょっと物足りなかった

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

夜光花さん好きなんですけど、今回はちょっと物足りなかったです。

ゲームで出たお題をリアルにライフで実践していくスリルが幼馴染4人の形を変えていくんですが、
やってるのがセレブな人達で(佳宏と翔太はちょっと違いますが)、別世界の感覚のまま進むので、あまり入り込めず。
大損しそうなコマを引いた時に、人によってそれを逆手に取って金儲けに利用したり、はたまた欲を出した為に痛い目にあったりと、
別世界だからこそエグいとか凄いと思わせられるとか、
もうちょっと身近に感じられる感覚で感じるものがあったらなーと思いました。
それと同じで、4人が2組のカップルになっていく所も、危うさが今ひとつ。
なので全体的に翻弄される背景がちょっとおざなりな感じがして「あーセレブのお遊び」な域が越えられず、入り込めずで、ちょっとそこが物足りなかったです。
なので、
何故そう簡単に婚約者を捨てるのかとか、
何故このゲームを始めたかのか、やめないのか、やめられないのかのドキドキがないから
Hシーン、エロいなーとは思うんですけど、あまりエロさは感じなかったです。
その感覚が新鮮でした、逆に。
やっぱりスポーツじゃないんだなーなんて。
翔太と透矢の所はせつなかった!
でもな〜ちょっと翔太の豹変が急だったかなぁと…。
もうちょっと豹変してく過程が見たかった。

なので、偉そうですけど
お話を読むより、もうちょっとここ膨らませたいなーとかそういうのを思いながら読んじゃいました(読者は勝手だな〜)。

透矢の「そんなにHは好きじゃない」、好きでしたねー。
なんか逆にエロさを感じました。
なんでだろ?

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2作目の方が面白かった

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「おやすみ☆ダーリン」のカップル、要と芝の第2弾。1冊目では2話位?だった2人のお話ですが、今作では丸々1冊に近い位2人のお話。わたしはこっちの方が面白かったです。要が可愛くなってましたね。芝は相変わらずカッコいいし。年の差カップルなので、要が我儘を言い、それを「はいはい」と言いながら芝が相手をし、でも大人だからこそ素直になれない芝のモヤモヤを要の直球の純真さで包み込んでしまうというまさに王道話。読み始めはあまりイラストが好みでなく、1冊目は初めて読んだ時は途中でやめちゃう位だったんですけど、この2冊目を読み終わる頃には、すっかり愛着が湧きました。要のお兄ちゃんと芝の同僚も恋愛に発展したし、この先もまだまだお話が展開しそうな感じ。いつかまたこの先が読んでみたいなと思うものでした。

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号泣…おすすめです!!

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号泣…読みながら涙が止まりませんでした。
盲導犬として生まれたアイと瞳のお話、
ネタバレなしで読む事おすすめします。

私自身犬を飼った事がないのと、また、盲導犬のお話も聞いた事はあるっちゃあるけど位なものだったので、
知らない事が多く、読みながら号泣でした。
きっとお話としては色々と上手くいったケースで、
実際にはこんなにはというものもあるのかもしれない。
でも読みながらとても身近なお話に感じて、
読めて良かったと思いました。
某サイトの電子書籍で読めたんですけど、
ちょっと有名な電子書籍のサイトでは取り扱われていないんですよね。
hontoさんでも、紙書籍のみで購入も出来ないみたいだし、
ちょっとびっくり、そして残念だなと思います。
もっとまだまだ色んな人が読んで良かったと思う作品だと思うんだけどなー。
それ位私は感動したお話でした。
もしどこかで読む機会があったら是非の作品です。
また、電子書籍運営側の方、是非取り上げて下さい!であります。

他にもこの作家さん、「キミノココロ ボクノココロ」というのを書かれてます。
ちょっと話うますぎかなーというのもなくはないけれど、
こちらも感動しました。
こちらもおすすめです。

でもなにはともあれ、レビューすらあげられないのか!と思う作品だったので、ここで書けて良かったです。
hontoさんに感謝です。

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電子書籍only you only

2017/02/26 16:14

大好きな作家さん、本当上手い。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者買い。
麻生ミツ晃さんの作品って麻生さんの絵だからこそ出るせつなさがあって、またストーリーがしっかりしてて、「うわっ!」と思う瞬間があったりして、本当見せ方が上手いなーといつも思います。
どの作品も外れがないです。

以下、思いっきりネタバレのレビューです。
まだ作品を読んでいない方はネタバレなしで読んで欲しいです。

今回のも良かった。
中盤の所の2人の電話での会話。
せつなくてせつなくて、最後「そっかー」という言葉を言ってる須藤、それを聞いてる真木の気持ちが痛い程伝わってくる。
その「そっかー」にたくさんのものが込められてるんですよね。
んで、その後の真木と管理人さんとのやり取り…
泣けます。
こういう「泣ける!」っという所を、ちょっとずらしてもってくる感じ、好きです。
また、こういうのって誰でも経験してるんじゃないかなー。
「あー、なんも世界は変わらず、時間も進んでくんだなー」と思い知らされる時の辛さ。
身近に感じる分、ぐっと真木と須藤に対する親しみが増します。

後、須藤の次の相手の指に光る指輪。
なんとか真木は前に進みたくて、前の自分を取り戻したくて行動したのに
「上書きされる!」って爆発した後にあの指輪。
「上書きされる」って気持ち解る。
前に進まなきゃと思うけど、上書きしたくない、前に進みたくないって思っちゃう気持ち。
そこであの指輪。
まして真木は男ですから、女の私にとっては想像を超えるものがあるんだろうと思うと、
もうその後の電車の所はなんとも言えませんでした。

他にもたくさんそういうのがあって、
こういうホップステップジャンプのようなもっていき方がすごく好きで、
最後の最後まで面白かったです。
後、話は別になりますが、
おまけペーパーは2人の後日談。
仲良く暮らしてるんですね。
微笑ましくてちょっと笑っちゃいます。
そのちょっと笑っちゃいますってのも、ちゃんとお話で笑わせてくれます。
ちょっとコミカルな絵になってってのがありますが、
そういうのも嫌いじゃないけど、
麻生さんのコミカルな絵にはならずにって所も好きでした。

ストーリー重視の方にはおすすめだと思います。

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紙の本百鬼夜行抄 1

2017/02/26 15:27

面白い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まだ文庫で2冊しか読んでいないのですが、
面白いです。

妖魔が見える高校生、律が主人公。
妖怪とか妖魔って怖いんですけど、
でも言ってる事は筋が通ってるんですよね。
酷い事をされたから仕返しするとか、
家を守ってきた神に対して感謝の気持ちを忘れたから仕返ししますとか。
その仕返しが厳しいものだったり、んでもって妖魔の姿から怖いお話になってしまうのですが、
でもその根底に流れるもの筋が通ってるので、ただの怪奇モノにはならない。
だって解りますもん、仕返しする気持ち。
キリスト教のように人を許す事は勿論慈悲深く気高い心だと思うけれど、
でも実際人間そう心は広くない。
仕返しって気持ちの方が共感し易いんですよね、悲しいけど。
なので私には仕返しを理解する方が人間臭く、身近に感じて好きです。

今市子さんの絵は綺麗で、この妖しい世界にぴったり。
またストーリーもしっかりしてるので、律の生活を通してのお話が読んでてまったく違和感なく読めて、面白いです。

前にこういうのを杉浦日向子さんで読んで、その作品以来あまりこういうので好きになれるのがなかったので、
久し振りに「面白い!」と思えるのに出会えて嬉しいです。

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面白かった!

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たまたま読んだんですけど、面白かった!

漫画家を目指してはいる2人が主人公で
1人はストーリーはピカイチなのに画力がダメ、
もう1人はストーリーは壊滅的だけど画力がピカイチ。
その2人が組んでプロを目指すお話です。
2人はまだ学生で、2人は漫画家になりたいのだけど、
2人で作り上げて投稿した第1作目は投稿先が廃刊してしまったり、
2作目で佳作を獲って、親身になってくれる担当牧野さんと出会えて将来に光が見えてきた矢先、
ストーリーはピカイチの進藤の父親が漫画家になるのが大反対で、諦めざるを得ない状況に。
いつか進藤が帰ってくる漫画家という場所を守ろうと、もう1人の才賀は頑張るものの、
違う担当さんに使い捨てのように使われて漫画家の道も閉ざされてしまう。
でも純粋に漫画を作りたい2人、お互いを認め合う2人。
そこに2人を育てたい牧野さんや才賀の友達ナベちゃんの力を借りて、また漫画家の道を2人で目指していくというお話。

とにかく才賀が明るい。
あんまり学力はないけれど、とにかく前向きで根性もあって漫画家になりたい、進藤が作るストーリーの絵を描きたいという気持ちに真っ直ぐ進んでいく。
一方進藤は常識人。
父親に対して強く言えないし、でも漫画を描きたい。
その気持ちの狭間で押しつぶされそう。
その進藤に一見迷惑をかけまくってるかに見える才賀のポジティブ思考パワーが、読んでるこっちにも2人に対する応援の気持ちが出てきます。

他のレビューさんのレビューを読んだら、途中で連載中止になってしまった作品なんですね。
発刊年を見ても古いし、他の電子漫画サイト見てもこの作品を扱ってる所はなく、
もう再開は期待出来ないかなー…残念です。

とにかく、面白かった!
アクションとかサスペンスみたいな派手な漫画も面白いけれど、
ただ純粋に人が頑張ってる姿を読むと心が洗われます。

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