Kusamakuraさんのレビュー一覧

外交とは言葉

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題名から戦略・戦術論的なイメージがあったが、同書の根底にある
のは、外交官の武器である「言葉を人間という生き物」の思想史。

議会制民主主義の源流（ジョン・ロック）である啓蒙思想が有する
魅力（人間の理性による社会の構築）と、それが急進化したときの
危険性の歴史や、東洋における儒学思想に触れてから、国際情勢
を経済、軍事、思想や歴史から述べている。
国際報道の「背景」が総合的に見えてくる一冊と思います。