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ペアさんのレビュー一覧

投稿者:ペア

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本あのこ

2016/12/30 12:00

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あのこ。その目に見つめられると、何も言えなくなる男の子。友達になれる時間すらなかったボーイミーツガールの忘れられない話。まるで、汚泥の中の睡蓮のように、その時代の中で子ども時代を過ごし生きた証し。著者が全幅の信頼を宇野亜喜良さんに預けて産まれた絵本は、版元、スタイルを変えながらこの版が最終になったけれど、いま、手にして開きまた閉じる時に残ったことは、著者の想いを今まで本当にわかってはいなかったことに気づいたという事でした。それは、読み手の歳の重ね方に加えて、二度と同じ事を繰り返さないと願い誓った人々の約束を果たすことすら未だ出来ていないのを見ないふりして生きてきた自分に突き付けられたという事です。他者を非難して時代だからと諦めて、素通りしてきたツケを、なんどもなんども頁を開いて、著者の想いと対話する事をしていたら、絵本という形に現れた意思を、読んでみて欲しいな、と繋ぎたいなと思うようになりました。著者の長編作品ぼんぼん、は、今思い返すと後年に読んで熱をあげた三国志の英雄達と同じくらいの、感動だったと思います。ぼんぼんとその周りの大人たち。あの頃の私の想いー、戦争童話というベールにくるまれたただのジャンルの話に終わらない児童書があるんだ!と誇らしくさえ感じた高校生の頃に知った時の想いと重なります。今の生活となんら変わりのない時間を過ごしていた人々が生きねばならなかった声を届けてくれる今江祥智さんのファンになった、あの時の私がいま感謝を込めて出来ることとして、投稿させていただきました。長編でも、絵本でも、今江祥智さんの想いは、あのこ、のなかに、静かに強く輝きを放って、私達にこれからの人達の、今を見つめさせてくれるのではないかと。あのこ。出逢っていただきたいなぁと思います。

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紙の本きょうも猫日和

2016/11/29 20:51

見守られて

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

学校図書館で、教科書で、出会っていた絵本や童話に見守られて子どもから思春期を経てきた、その書き手の不在をいまだに信じられない日々が続いている。宇野亜喜良さんの、
文庫編集の方の想い、書き手と作り手の想いを手の中におさめて、ページをめくる。かわらず見守られているのを感じながら、くすん、と笑う想いびとに、やっぱりこちらも恋してしまうのも、かわらない。この作品集は、宝物だ。さみしいけれど、でも、物語にいつの間にかつつまれてしまうのです。

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