reeさんのレビュー一覧
投稿者:ree
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紙の本歌舞伎十八番集
2020/02/08 04:02
素晴
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「現代語訳」を売りにする歌舞伎本はすでに書店の棚をぶらつけば何冊か見つかるだろうけれども、ちゃんと原文をのせてくれているものは少ない。原文そのままの晦渋はおそれる必要はなくて、詳細な注が「現代語訳」の役目を担ってぐっとひらけたものに歌舞伎をしている。
2020/02/08 03:51
洗練
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図鑑のように何度も気ままに眺めて楽しい。しかし図鑑ほど仰々しくなくどこでも持ってゆける。洗練された一冊です。
紙の本幽|花腐し
2017/06/24 10:04
間取りと文章の幸福な出逢い
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『幽』に間取りがいつも変わってしまう家がある。しかし、そこに棲まう主人公は驚かないし躊躇わない。慣れたという訳でもなさげで、するするするっ、と受け入れてしまっている。
小説の醍醐味は省略にある、とよく言われる。が、文章は油彩画の、あつく塗り重ねたような文体で、省略されたそれとはちがう趣だ。が、このあいまいな、主人公/間取り、が『幽』に不思議な余白や空隙を作り出している。そしてこれは松浦寿輝の文体のおかげでもある。
松浦寿輝の文章でなければ、この家の間取りは空中分解していたであろうし、そしてあの空間がなければ松浦寿輝の鮮烈で色彩的な文体は色褪せたものになっていただろう。
この幸福な、間取りと文章のめぐり合わせは読むべきものがある。
2017/02/05 22:26
グサッ
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僕は勉強は出来ないけど女にはモテるからそれでいい(モテない奴はクソだ)
という考えに圧倒される
こんなキャラクターを小説で初めて見(読)た
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