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あきみちさんのレビュー一覧

投稿者:あきみち

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本コーラン 改版 上

2017/02/13 14:43

優れた翻訳

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

口語訳ではあるが日本語が難しいという指摘をたまに聞くが、中村廣治郎氏が具体的に指摘するように、本来、別の言語では決して再現不可能なほど音韻的な技巧を凝らしたアラビア語の響きを日本語に可能な範囲で日本語の音韻で再現しつつ、精確な訳語を配し、下巻にとりわけ顕著なように、日本語の詩文としても大変に美しい表現をもってアラビア語表現の極度の美を再現している。クルアーン研究が進んだ現在の研究状況を専門家が取り込みつつ(解説でも改訂註でも良いから)、糸綴じで一巻本として、できればアラビア語原文付きで、改訂版を出して欲しい。

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紙の本ベルクソン哲学の遺言

2017/02/13 14:20

良書

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は四十年を超えてベルクソン全集を愛読していてその言葉言葉が血肉と化しているというだけあって、ベルクソンの極所を掴んでそっと提示してくれる手捌きは見事。簡潔明瞭、平易な表現、続いて頁を繰りたくなる語り口、ベルクソンをしてベルクソンの本心を語らしめるかのようでいて決して無駄に小難しくない。これだけでベルクソンの全てとはもちろん行かないにしても網羅することが理解の完成形ではなく、このように読み込んで身とすることが読書の醍醐味だということを知らせてくれる。繰り返し読みたい。

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名著

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

井筒俊彦の主著にして昭和の哲学的著作の代表ではあるが、一般的に理解される(近代大学制度においての制度としてみた)哲学からはかけ離れている(その意図を「哲学的」に受け継ぐには、いくつかの手順を踏む必要があるだろう)。多くの人は、井筒が東洋の宗教思想を中心的な理念に抽象化して比較した(しかも中途半端に終わっている)とみなすかも知れないが、これは井筒本人の哲学的思索を準備する前前前段階だったということが伝わりにくいからではないか。井筒本人の哲学的思索や体験の省察がないという驚きもそこに由来するのではないか。この本の本領は、西洋哲学史二千数百年の展開を、東洋を素材に、独りでやってのけようという途方もない試みにある。その意義がどれほどのものかは人によって違うだろうが。個々の分析だけを取っても、大変に明晰で単純化しすぎ・図式化しすぎと言われかねないだろうけれど、それはただの本質主義にあるのではなく、理念化を通してその先に見据えるものがあり、この経緯は西洋哲学が辿った道だという著者の、言外の、西洋哲学史理解であると言えるんじゃないか。

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