スズメさんのレビュー一覧
投稿者:スズメ
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電子書籍黒曜に導かれて愛を見つけた男の話
2018/05/02 14:34
長いお預けでした!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
発売までも長かったけど、レンドルフの苦悩の日々も長かったんですね。為政者として、指揮官としてとても優秀なレンドルフ。すばらしくできる男なんですが、それなのに『なぜ?』と突っ込みを入れたくなる箇所満載でした。恋愛偏差値が低すぎる上に、恋は盲目状態が重なり大変です。レンドルフ目線の秋人の描写には恐れ入りました。本人も語ってます。『今なら詩人になって傑作が書ける』と。まさに傑作。かと思うと、クロに対するぞんざいな描写。この対比も面白いです。
言葉が通じるようになり、臆面なく愛を語り、秋人を乞う場面もよかった。今まで語らなかったレンドルフの辛い状況や、秋人への
深い愛(これは分かっている)が伝わりました。残念だったのは、秋人の演奏を初めて聞いた時の感想。実は他に意識がいってしまい、音楽に浸れなかった心境は分かりますが、私個人としてはすごく残念。晴れて両思いになったので、是非愛の歌でも、奏でてもらって下さいね。国を建て直すのには、まだまだ時間がかかりそうです。2人とクロの話がまた読みたいです。あと、ルシアスと秋人が互いを認めあうような、話も読んでみたいです。没交渉だったので。
電子書籍アッサラーム夜想曲
2017/05/17 01:36
何度も読みました
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
異世界トリップもので、言葉が通じないパターンです。日本の高校生コーキが、異世界の英雄ジュリアスと愛を育んでいくわけですが、自分の欠けた半身として、出会った瞬間から深くコーキを愛していたジュリアスに対し、どこかのほほんとしたコーキ。日中離れて過ごした期間は、さぞ気が気でなかったことでしょう。
ペルシャを思わせる世界観も素敵でした。コーキの言語能力の向上に伴い、少しずつ世界が広がっていく様子、理解が深まる反面、悩みも深くなる心理などもうまく描かれていました。ただ、この作品の中では明らかにならなかった謎(コーキは敵対する民族からも崇められているようでしたが)もあるので、是非続きをお願いします。あと、ジュリアス視点から見た、出会いから思いの成就までのお話も読みたいです
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