MEGさんのレビュー一覧
投稿者:MEG
紙の本白の祝宴 逸文紫式部日記
2023/01/18 17:05
面白くない訳じゃないんだけど
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前作を読んで「あの紫式部を安楽椅子探偵にするなんて、発想が斬新だなぁ」って思ってたから期待してたんだけど、なんか微妙。
説明っぽい文章がやたらと多い。途中で他の小説に浮気してしまったくらい。
話自体は興味深かった。紫式部日記の新しい解釈とか、土御門邸に忍び込んだ怪盗の意外な正体とか。
何より和泉の君の自由奔放さは面白かった。もっと彼女を出してくれればよかったのに。
2017/09/13 05:34
結局、どういう事?
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令嬢が探偵、執事(イケメン)が助手、という設定も殺人事件の謎解きも面白かったけど、最後まで読んでもイマイチ解らないコトが…
シナゴーグって具体的には何?
死仮面の男って誰?
はっきり言って消化不良気味。
2017/06/13 16:42
時代小説が苦手でも読める
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過去にタイムスリップするともう戻れないっていうのがお約束だけど、まさか現在と行き来できるとは。
江戸で起きた殺人事件を現代の科学技術で解決しようとする設定もイイ。
おゆうが奉行所の役人に納得してもらう為、頭をフル回転させている所がまた面白い。
おゆうの科学捜査を手伝う分析オタクの宇田川君が、独特の味があって好きだなぁ。
2021/06/20 11:19
世界史に興味はないが……
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学生の頃から世界史は苦手で古代ヨーロッパ人の名前はとても覚えづらい、一族だと先祖と同じ名前の人もいるし……と少々やさぐれつつ読み始めたのだけど、ローマ人の物語は面白い!
シチリアのメッシーナから救援を依頼され、建国以来初めての海戦を経験することになったローマ。しかも相手はアフリカの大国カルタゴ。軍船はおろか海軍すら存在しなかったのに、海軍国のカルタゴに海戦を挑む。
ローマ人は発想の転換の天才だと思う。海上での戦いに慣れていないのならば、得意な陸上での戦いにしてしまえばいいという事で、通称『カラス』を発明。それで戦闘を有利に進めてしまうのだから。
その後、二度の大きな海難事故やカルタゴの象軍団(古代の象は戦車だった)に惨敗しながらもなんとか23年間の第一次ポエニ戦役に勝利。最後の海戦は風に助けられた感じだったけど。
題名に『ハンニバル戦記』とあるが、本人はほとんど出てこない。むしろ活躍していたのは彼の父上ハミルカル。第一次ポエニ戦役後はカルタゴ本国を離れスペインに移住し、本国を凌ぐ一大植民地を建設。その際幼いハンニバルを連れて行くにあたり、バール神殿で生涯ローマを敵とすることを神に誓わせたとか……執念が怖い。
本書の後半、ローマ軍団の編成・運用のシステムも非常に興味深かった。基本的に指揮官を決める方法は選挙だし、指揮官も兵も毎年変わる為軍規も賞罰も細かく定められている。執政官が自分の息子を処刑させたというくだりでは本当に公平なんだなと思った。
ちなみに、ローマ軍の律義な宿営地建設が他民族の間でも有名というところは笑えた。
2021/05/04 06:34
えっ、ヒロインなの? 悪役令嬢なの?
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今回のメアリは隣国の大学に一人で留学するのだけど、そこは乙女ゲーム『ドキドキラブ学園』の第二弾、略称『ドラドラ』の世界。
簡潔な感想として、乙女ゲームの悪役令嬢の皆さんは、一部を除いてみんなイイ子だなぁって事と、前世を思い出したヒロインはやることが結構エグいって事。
ある人物に会いたいが為に、逆ハーレムエンドを目指していたとはいえ、もうこっちが悪役令嬢じゃないかってくらい(イラストの意地悪そうな表情は、めっちゃそれっぽい)。
もう一つ『ドラドラ』と平行しながら進む話として、メアリの従者・アディの恋の行方。これは「アディ、良かったね」って感じ。
これに関しては、パトリックを始めとする外堀の皆さんがノリノリで頑張っていて面白かった!
2020/07/14 05:23
ノート先生とビアン姫の怒濤の数日間
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ミラボー伯爵家の公女・ビアン姫の二ヶ月後に迫った社交界デビューの為、式典作法を教えに来た元貴族のベアトリス。
しかし、伯爵家に来た初日から城の隠し通路を知るはめになり、それから数日の間には下町をビアン姫を追いかけて爆走し、ヤクザの本拠地に乗り込み、挙げ句の果てに守護騎の後部座席に無理矢理乗せられる……。
先生、本当にお疲れさまです。
紙の本話虫干
2020/06/01 19:56
もしかしたら本当に起こっているかも……
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面白い設定だと思った。「話虫」(図書館所蔵の稀覯本などの物語を、いつの間にか作り変えてしまう力をもつもの)によって改変された本の中に図書館員がダイブするなんて!!
もし自分の身に同じ事が起きたら……めっちゃ嬉しいだろうなぁ。愛する小説の中で尊敬する作者と出会い、登場人物達と友になる。あぁ、糸井君が羨ましすぎる。
電子書籍アンティーク弁天堂の内緒話
2020/04/01 04:53
特殊能力どこ行った?
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う~ん、面白くない訳じゃないけれど……設定にモヤモヤした。
主人公・紫乃と骨董店店主・洸介には、『ふることぎき』(古い物が抱えている過去や心を知る力)という特殊能力がある。しかし、その力がほとんど話の中で生かされていない。最終話に至っては『ふることぎき』どこ行った?てな感じ。
もっとお店の商品を話に絡めて欲しかったな。
2020/03/17 20:01
最近の流行り?
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最近よく目にするこのジャンル(異世界転生)。大抵は主人公がピンチに陥った時、前世の記憶が蘇るっていうパターンが多いけれど、この話の主人公・リリアンナの場合は違う。生まれた時から前世の日本人としての記憶を持っている。
しかし頭の中は13才でも所詮赤子。出来る事といえば、手足をバタバタさせながら泣いて騒ぐだけ……辛い。
この物語は、そんなリリアンナの成長ファンタジーである。
話の山場は結構ある。前世の母親の魂を持つ人物と出会ったり、祭りで食欲に負けて迷子になったり(運命の相手に会う)、黒い組織に殺されかけたり、精霊と人のいざこざに巻き込まれたり……。
1巻は5才までの成長記録だけれど、なかなか面白かった。
紙の本想像ラジオ
2017/10/18 05:42
あの日のこと
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読み終えてあの震災の日のことを思い出した。
立っていられないほど家が揺れたこと
停電で真っ暗だった夜のこと
ろうそくと反射式ストーブのあかり
ラジオの音
ラジオでは被害の大きさ、亡くなった人の名前、避難場所の情報ばかり流していたけれど、もしかしたら少しチューニングを変えていれば、DJアークの声が聞こえていたかもしれない……そう思った。
紙の本長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本
2020/02/01 04:08
現実にこんなカフェがあったらなぁ…
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長崎の女子大に進学した東京出身の日高乙女。バイトの面接連敗中の彼女が迷い込んだのは、雨降る夜にのみ開店する不思議なカフェだった…。オーナーは職業不詳のイケメン。出されるメニューは一日一品長崎の伝統菓子を使ったデザートセットだけ。
乙女ちゃんの性格がまぁ素直。オーナーが繰り出す伝統菓子の蘊蓄を聞いては、「おお!」「なんと!」とカワイイ反応。オーナーもほだされたのかなかなかイイ雰囲気に。読み進めるうちにキュンキュンしてしまった。
それにしても、登場した伝統菓子の多さには驚いた。食べた事がある物や名前だけ知っている物は何品かあったけどほとんど初耳で、オーナーが語る菓子についての歴史や由来をとても楽しく読めた。
ただ難点をあげるとすれば、単語が重複している文章が何ヵ所かあった。そこが残念。
P153「~止まっていた涙が再びポロポロと涙が零れてしまう。」みたいな…。
電子書籍出雲のあやかしホテルに就職します
2021/05/22 04:23
あやかしは純粋だよね
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就職活動に連戦連敗中の大学生・時町見初。ある偶然の出会いから、幽霊ホテルと名高い『ホテル櫻葉』に就職する事に。
これは、そこで巻き起こる人間とあやかし達のお話。
なんかね出てくるあやかし達の皆が、憎めない良い人?ばっかりなのよ。
ずっと見初の事を見守っている天狗のお方とか、ちょっと間抜けな狐と狸とか、自分を助けてくれた少年を友達だと言うある森のヌシとか、たった一人の男を想い続ける遊女のあやかしとか……。
反対に最悪なのは人間の方。性根の腐った陰陽師連中のやり口と、見初の大学のスタッフ(特におっさん二人)の態度ときたら、もうムカツク!
話自体はとても面白かった。ホテルの従業員やあやかし達は一癖も二癖もある愉快な設定だったし、ある人物が見初に対して恋に落ちる瞬間が見れてキュンキュンしたし!
見初は全く気付いてないけど……。
2021/10/18 04:28
異世界転移者って、大抵設定がおいしいよね
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突然異世界にトリップしてしまったら私ならどうする? 盛大にパニクった挙げ句、自分の運の悪さを大いに悲観するってとこか……。
そういう意味では主人公の神崎美鈴(リィーン・カンザック)はしぶとい。飛ばされた先がRPG っぽい世界ということでステイタス画面は見えるし、強力かつ便利な魔法も使えるしで、それらを駆使してなんだかんだと異世界に順応していくんだから。
そして、リィーンの対人運の強さと素敵な設定の数々といったら、もうっ!
初期段階でイケメン騎士二人+王子様(キラキラだけど腹黒)と知り合いになるし、加えて年上迫力美人の親友をゲット、モフモフの眷属と夢の中でしか会えない美青年。イイ!!
特別番外編はリィーンのモフモフの眷属・ノエルサイドの話。ノエルがどれだけリィーンの事が大好きかめちゃくちゃ伝わってきて泣きそうになった。
でも現実に、ワンコ(ニャンコでもいいけど)と主従関係を結んだら念を飛ばしてきたってなったら、ただのホラーでしかないけどね……。
電子書籍乙女ゲームの世界で私が悪役令嬢!? そんなのお断りです!【電子特典付き】
2021/10/17 05:27
処刑フラグはバッキバキに折れたけど……
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主人公はセシリア・デ・ハインツ、ベイゼルム王国の筆頭貴族、ハインツ公爵家の令嬢である。
3才になったある日、彼女は思い出してしまう。ここが、前世どハマりしていた乙女ゲーム『悠久の時を貴女と共に』の世界で、自分がヒロインの邪魔をしまくる悪役令嬢であると!
というわけで、昨今流行りの乙ゲー悪役令嬢転生モノ。お決まりのストーリーだったけど、かなり面白かった。
セシリアがバッドエンドを回避すべく真面目にコツコツと過ごせば過ごす程、「全人類に好かれるフラグでも立っているんですか?」とばかりに攻略キャラのみならず、ヒロイン+ライバル侯爵令嬢にまで好意を寄せられる始末。ある意味スゴい。
個人的には、推しキャラのシスランとの恋愛エピソードとか欲しかったけどね……。イケメンのメガネ男子は正義!!
紙の本本能寺遊戯
2019/10/07 11:07
歴史は煩雑なほうが面白いと思うけど……
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ヒメ、アサさん、ナスチャの日本史好きの高校生3人組。
事あるごとに日本史談義を続け、ついには歴史雑誌の新説公募企画にそれぞれが投稿、入選と賞金を狙う。
日本史好きだから、めっちゃハマった。
やっぱりヒメの正統派の説が好みかなぁ。
アサさんの説はちょっと突飛過ぎるような……
フィクション映像化だったら断然押しだけど。
ただ、1つだけ残念な点が。
"『編集部日誌』より"に登場した歴史雑誌『ジパング・ナビ!』の編集者氏の話が、くどすぎというかしつこかった!
入選する為にはどんな内容が良いか云々より、もっとナスチャの説が読みたかった。