3dayuhさんのレビュー一覧
投稿者:3dayuh
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2017/07/09 09:28
わかりやすい漫画
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アスペルガー症候群については、近年、脳の海馬(記憶の部位)やその先端にある扁桃体(感情の部位)の違いによるもの、との研究があるそうですが、本書によると、子供時代にこれだけ周りの人との食い違いがありながら、今日、他の人にわかるように、経験を漫画に表現できるのは、相当の努力が実ったものであろうと思います。
例えば、先生に叱られ叩かれて鼓膜が破れ、本人は一旦は心も体も傷付きながらも、やがて事実上許してしまうのも障害によるものだし、しかも本人はケナゲなだけに何とかならないものかと、自然界の不条理や社会の理不尽さを追求したい気持ちです。アスペルガーなどの人たちとの付き合い方が少しはわかった気がします。
紙の本赤狩り 1 THE RED RAT IN HOLLYWOOD (ビッグコミックス)
2018/03/13 08:11
リアルで内容が充実している。
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非米活動委員会の目的は、国益を守ることであった筈であるが、当時のソ連に対抗しようとして、思想・表現の自由を弾圧したので、国益がそのまま国民の利益であるとはいえないことが分かる。
FBIも、スパイ活動、盗聴器設置、脅し等によって、ハリウッドを画一化された映画作りに追い込んでいくので、結局、アメリカをソ連等と同様の国家に堕落せしめてしまった。
オードリー・ヘップバーンが、後年、ユニセフ親善大使になったのは、ナチスによる虐殺を目の当たりにしたり、栄養失調を経験したことから想像できる。
戦時中の日本もそうだったが、資本主義、社会主義、あるいは封建主義等を問わず、一部の人たちの利益を追求しようとすると、全体主義に陥る危険があるが、教条主義では創造力を発揮できない。
本作品は、一部、目が小さすぎたりして顔が少し怖い(劇画にも限界を感じる)が、リアルで内容が充実している。
紙の本千里眼ファントム・クォーター
2021/09/26 08:06
攻撃側の誤算
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再読。計画を確実に実行しようとして、透視力を持つ者を集めて、
フレキシブル・ペリスコープが見えるかどうかを確かめたことは、
ステルス・ミサイルによる攻撃側にとって、大きな誤算だった。
紙の本千里眼シンガポール・フライヤー 下
2021/09/05 18:02
生き方の決定
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再読。極端な唯心論(メフィスト)は、人の気持ちを自分の都合に誘導し、
極端な唯物論(ノンクオリア)は、人の気持ちまで機械に還元するが、
自分の生き方は、他のものに支配されずに、本人が決めていくもの。
紙の本千里眼美由紀の正体 下
2021/09/05 17:48
記憶と再生
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再読。過去を前提に現在があり、現在を前提に未来がある。
生まれてしまえばこっちのもの。後は幸福を見つけて人に分けていけばいい。
過去を思い出すことは、自我の崩壊ではなくて、その再生の始まりの筈。
紙の本探偵の鑑定 2
2021/04/12 08:14
各シリーズの主役たちが結集
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再読。鑑定家の莉子さんが拉致監禁され、「大企業」に入社させられたが、
探偵の玲奈さん、添乗員の絢奈さん、文科省事務官の瑞希さんたちの活躍、
探偵社の須磨さんたちや、警部の坂東さんたちの尽力もあって、
指定暴力団を壊滅させると、思わぬところから採用の申込みがあった。
暴力団会長孫娘の亜芽里さんの変化は、希望を感じさせる。
カバーの絵が少し怖いが、各シリーズものの主役たちが結集すると頼もしい。
紙の本千里眼マジシャンの少女 完全版
2020/09/28 13:35
権力欲は身を亡ぼす。
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再読。革命とは、国家権力が一つの階級から他の階級に移ることなので、
単に民主主義を否定して、「平和」を実現するのはクーデター(515頁)。
相手からの魚雷攻撃回避と反撃(撃沈)は、見事だった(633頁~)。
回避後、後ろに回って音を上げるまで追い掛け回せたかもしれないが、
小沢さとる先生の「サブマリン707」を思い浮かべた。
紙の本千里眼の瞳 完全版
2020/09/27 14:23
工作員のひょうきんな主張
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再読。お金持ちのための自由に陥ってしまった国と、
いまだに事実上の君主が支配する国とでは、
下層の人々にとっては、あまり大差がないのかもしれない。
とある工作員の、奇妙な一貫性のある主張がひょうきんだった。
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