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tamさんのレビュー一覧

投稿者:tam

15 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

電子書籍家守綺譚(新潮文庫)

2023/06/16 20:08

おもしろい

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この作者は、精神に異常をきたしているのではないかと思う。現実と妄想が入り混じって冥界と此岸の狭間であやうく活きる人びと。普通の人間には書けない飛躍した発想の隣の主婦。冥界に安住できない高堂。
作者の狂気のほどが忍ばれる一編。

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電子書籍

電子書籍新装版 歳月(上)

2022/11/03 16:54

気に入った一冊

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私は司馬遼太郎の本を何冊か読んでみて、何かしら肌合いの違うのを感じていた。いつも文章の始めに、教えてやるが、という一句が乗っかっていそうな書きぶりが気になったからだった。
この本もあまり読む気がしなかったのだが、買って置いたものだから「仕方なく」読み始めたのだった。
だがこの本はあまり押し付けがましいところもなく、江藤新平という一直線な生き方をする男の魅力に惹かれて一気に読み終えた。今まで良く知らなかった倒幕軍や維新政府の財政事情や西郷や大久保、伊藤などの維新前後の細かい役割も理解できて非常に有意義な一冊と言えると思う。

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電子書籍戦争と平和 (一)

2022/08/10 23:38

「戦争と平和」第一巻

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第一巻
読書、特に長編小説の読書で一番たいせつなのは、読み進めるエネルギーだ。そのエネルギーを供給するのは、ワクワク感以外にはない。
そしてこの「戦争と平和」は、まさにそのワクワク感に満ち溢れた小説と言える。
悠久の国、ロシアとナポレオンとの一大攻防戦を軸にニコライ、アンドレイ、ピエールなどのいかにもロシア人らしい性格を持った人物を操って展開して行くストーリーは、ドストエフスキーとはまた違う(それは彼自身が貴族の出身だからなのだが)味を見せてくれる。

昔、一度読んだ本だが、半世紀ぶりに読み返してみようと、読み始めた。
現代のお粗末な小説とは桁違いのエネルギー、奥行きの深さ、スケールの大きさはロシアの壮大な国土、きびしい気候風土が産み出した傑作と言える。

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電子書籍風の砦(上)

2022/05/26 16:13

ワクワクする

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私は期間限定価格の本ばかり買うようにしている。理由は単純に安いからだ。しかし、それらの本は上下セットとか何巻セットとかセットものが多い。つまり、hontoでは最初の巻だけ安くしておいて結局全巻を買わせるつもりなのだ。
この本でも私はまんまとhontoの作戦に乗せられてしまった。第2巻以降は正価で買うので支払った金額をみると安く買えたのかどうか、疑問に思う時がある。
作者は北海道の釧路の出身でずっと東京ではなく、北海道で執筆活動を続けていたという。
北海道で暮らしている理由は住んでいる土地やその他のところの山川、草木、雪と風、そしてアイヌの人たちにも愛着を持っているからだ。
それはそのまま小説にも表れていて、彼女の作品はいつも雨や雪、風と深い山、荒れた海など、自然の織り成す雄大な背景と調和して生きる人びとに限りない愛情をそそいで作られている。
江戸末期、ロシアの砲艦外交に右往左往する幕府の動揺のなかで逃げるように秋田を離れて宗谷に赴任した主人公は幕府の責任者助川惣三郎の妻ゆうと知り合う。
そして、さあ、これから何が起きるのか? と、いうところで上巻が終わる。
これでは下巻を買うなというのはとても出来ない相談だ。
hontoは思う壺にはまってほくそえんでいることだろう。

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電子書籍吉原手引草

2022/01/26 21:41

思わぬ展開

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花の都吉原を舞台に繰り広げられる華麗な花魁の一代記、と思いきや、事件は意外な方向に展開して行く。
風俗小説の体裁を取った推理小説とも言えようが、作者の吉原を支える人々への深い造詣、博識、筋立ての巧みさ、緻密な時代考証が相まって息つく暇もなく結末まで雪崩れ込んで行く。
掛け値なしの名作と言えよう。

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電子書籍海霧(上)

2021/01/11 19:39

わくわくする

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華、という言葉がある。時によって内容はさまざまでも、なにかしら惹かれるものがあることを表している。
これからどうなるんだろうという、わくわくした気持、先を早く読みたいという焦りに似た思い。本を読むことの一番の喜びはこれに尽きる。

維新前後の時代を、平出幸作という一人の庶民が未来を切り開いてゆく過程は痛快なだけでなく、丁寧に落ち着いた筆致で書かれている。
はじめのところが過去と現在が混淆して分かりにくいが、少し読んだところで最初に戻って読み返せばなるほどと腑に落ちる。

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電子書籍あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

2021/01/29 20:49

ぜひ一読を

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深い感動を覚える本である。明治から昭和にかけての製糸業の栄枯盛衰とそれに従事した工女たちの苦楽を淡々と感情に流されることなく、深い慈しみをもって書かれている。
哀史という題になっているし、哀情をこめて書かれているが、工女たちだけの哀史ではない。
製糸業の経営者も明日なき波乱の経営だし、岡谷全体も日本も生糸相場に翻弄された。製糸業の哀史、岡谷の哀史でもある。
それは当たり前のことであろうか。
どこかおかしい。工女の長時間労働。生糸相場の暴騰暴落。製糸工場の倒産と新たな創業。
いろいろな経営上の工夫は成されていたが、岡谷百年の計というものはどうだっただろうか。製糸業が生死業ではなく晴姿業と言われるための方策はなかったのだろうか。
考えてみれば現実は理想など吹き飛ばしてしまうほど厳しいということかも知れない。

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電子書籍海霧(中)

2021/01/14 13:46

釧路の大地

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読み進むに従って私はパール・バックの『大地』を思い浮かべた。彼女が中国の大地、その大地に生きる人々を丹念に描き出したように、この作者も明治の時代の釧路の自然と人々の生活を愛情をこめて呈示している。
幸吉とさよの夫婦もここでは大自然の中の点景となって時代は次の世代に移り変わろうとしている。
このさき、どのように展開するのか、ますます次巻が楽しみになってくる。

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中年男を好きになるなんて

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女の子が可愛いくせに超クールなキャラクターがこの先どう変貌して行くのか興味深い。
いちずな性格のようなので、変な男におかしくされたんでは読者は怒ってしまうと思う。
店長との恋の行方は
大いに気になるところです。

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電子書籍風塵の剣(一)

2023/05/08 03:55

まあ、面白いけど

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書きぶりは流暢で一気に読み終わったが、内容は通俗な読み物です。
筋書きも一応整っているが、主人公の、または作者の思いどおりに運んで行くので呆れる気がする。
そういう本なのだと割りきって読めば、それなりに面白い。

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電子書籍毛利元就(1)

2022/05/18 21:05

初めがちょっと

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冒頭から、毛利元就がまだ幼名の松寿丸と名乗っていた頃の話は退屈で、一度は途中で投げ出した。しかしお金が惜しいと思って、もう一度読み始めた。元就となってからは進行も軽快で元就の知力、胆力も随所に発揮されて読みやすくなった。第2巻が楽しみ。

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電子書籍田沼意次(上)

2021/04/20 09:41

やや不満

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賄賂政治家として有名な政治家田沼意次の一代記。
ここではひたすら主君に仕える律義な家臣として描かれており、賄賂を取って政道をねじ曲げるような悪辣な場面は現れてこない。しかし出世するとともに賄賂のような物を受け取ったり、贈ったりする場面が増えてくる。まだ上巻であるが下巻ではどのように整合をとってくるのだろうか。
いちばん気になるのは、人物描写が曖昧に感じられるところ。家臣の三浦庄二のようにはっきり規定されておらず、ただ生真面目一途なばかりで趣味や好み、特技や思想が殆ど描かれておらず、人間像がはっきりしないので、真実味、実態感に欠けるところがある。
時代小説に特有の経歴、系譜、姻戚関係の細部に渡る説明も度が過ぎると頭にはいりきらない。

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電子書籍長勝院の萩(上)

2021/02/04 15:25

杉本苑子さんの小説ははじめて読んだ

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徳川家康の人質時代から浜松城を築く頃までの物語であるが、戦国の戦いを描いた小説ではない。家康や息子の信康の正室、側室の転変、愛憎を織り交ぜた後宮物語である。
「えんま」という女性が狂言まわしをつとめているがこの人の性格は常人離れしており、役柄上というか、物語の構成上というか、普通はこの立場の人が立ち入り不能な所へも出没するのが不満がある。
まあ肩の凝らない娯楽小説と思えばそれなりに楽しめる。

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電子書籍新装版 箱根の坂(上)

2022/04/18 21:02

期待はずれ

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途中から話が進まなくなって、作者が謂れや来歴を述べたてて面白くなくなった。

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電子書籍武者とゆく(一)

2021/12/06 09:50

通俗作品

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桜井俊吾という武士が肥後の宇土藩を追われ、江戸で浪人となっているうちに殺人事件に巻き込まれるストーリー。
出来事の表面をいかにもありそうに追っているだけで、内容に深みがない。殺人犯の特異な性格も解明が不十分でよく分からない。反面、テンポはわりと軽快でどんどん読み進めることが出来る。
落語でも漫才でも20年ほど前と比較すると劣化が甚だしいが、この作品もその例を実証するものになっている。

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