しすれさんのレビュー一覧
投稿者:しすれ
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紙の本自分ごとの政治学
2021/02/07 13:16
政治というものへの視点を教えてくれる1冊
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プラトンとデカルトの哲学的なトピックで政治学の基本概念を示した後に、保守とリベラルという視点での「政治の考え方」をわかりやすく解説している。「立憲」と「民主」について対立的な構図で違いを示した後に、「死者」による経験と知恵による制約という視点で立憲と民主主義を理解する解説は、わかりやすくもあり、含蓄に富んでいる。
紙の本重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち
2021/08/14 09:22
重力波直接観測の栄光の歩みと礎となった数多の挑戦
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重力波を直接観測するための機関であるLIGOの設立に携わった物理学者たちの試行錯誤と確執を描き、世界的な業績がどのように作られたのかの歩みがまとめられている。直接観測の成功という栄光に輝いた物理学者だけではなく、重力波の観測に挑戦するも達成しえなかった物理学者たちの数多の挑戦もサイドストーリーとして描かれている。末尾の訳者あとがきを最初に読んでおくと、全体像を理解しながら読み進めることができる。
紙の本失敗談
2021/02/14 13:49
失敗を糧にするとはどういうことか
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成功するために何をするべきかという視点ではなく、失敗にどうのように向き合い、失敗をどのように活かすことで次につながるかを教えてくれる1冊。
教育者の視点や著者自身の経験等をもとに、失敗することの大事さや失敗から学べることを、独特の語り口でわかりやすく教えてくれる。
良い形で他人の失敗談を知ることで、気づきや納得感のようなものをもたらしてくれる。
失敗が良い糧になるためには、周囲の寛容さや温かな導きがとても重要であることが、後半の大きなメッセージとなっている。
2021/01/31 20:37
リーマン・ショックを理解するための良い史料
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リーマン・ショックの危機対応について、国際的な金融破綻連鎖を回避するために各国がどのように策を講じたのかを、新聞社らしい取材情報に基づいてまとめた1冊。
未曽有の金融危機に対して各国・中央銀行がどのように対応したのかが、関連するデータを交えて説明されており、専門外の読者がリーマン・ショックを理解するのに役立つ。
国内外の20名近くの識者インタビューで、それぞれの立場・視点からリーマン・ショック及びその周辺状況が描かれている点が読み物として秀逸。
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