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しらたまさんのレビュー一覧

投稿者:しらたま

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電子書籍

電子書籍桜のような僕の恋人

2021/10/14 16:06

特筆することはナシ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主人公・晴人にどうしても感情移入できず、共感もできず、その行動にさして求心力もないので
正直物語に不要とすら感じた。
ヒロイン・美咲の両親は幼い頃に亡くなっていて、一番濃い関係性を築いているのが実の兄。
次点で兄の恋人。その他に出てきたのは主治医くらいで、交友関係から美咲がどういった人物かを読み取ることができない。
この歳頃の女の子で親しい友達ひとりも出てこないのはどこか不自然、違和感を覚える。
晴人はそんなヒロイン・美咲の悲劇的な病気を際立たせるために利用されたんだなあ……とすら。

晴人は序盤から、美咲に自分の理想を押し付けている。
ろくすっぽ話したこともない、美容師とただの客という関係性の頃から「今日もかわいいなあ」「付き合ってくれないかなあ」
という小学生、頑張っても中学生のような思考回路。
自分の中で「理想の美咲」を醸成させ、喋ってみたら「そうでもなかった」と言いかねない男。
まあ、当然そんなことにはならないが(そうなったら面白いのに)。

美咲としては、自分のことを(意味不明なまでに)好いてくれている人物、というだけで価値がある。
美咲が晴人のことを想うのは必然のように思えた。

しかし、どう頑張っても二人のエピソードが弱すぎるので、
一番心を動かされたのは、章でいうと「秋」。美咲の病気が進行し、晴人と全く別の人生を歩んでいる時分。
実の兄とその恋人との関係性は、胸にくるものがあった。
正直、物語としてはここで終わって欲しかったぐらいだ。

著者がどう考えているのか不明だが、美咲の価値観は老い=醜いで定まっており、最後まで揺らぐことはなかった。
老いることは醜いことだし、恋人にもそんな自分の姿を見られたくないが、自分が綺麗だった頃恋人と過ごした時間や
景色や思い出は変わらないものだから、晴人の写真でそれがわかって嬉しい。というようなことを言っていた。
この価値観は自分とは相容れぬものだったので、読み進めるのがしんどかった。

この本を読んだ感想は「へえ、そう。」に帰結。気付きはなにもない。

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