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ゆきさんのレビュー一覧

投稿者:ゆき

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

紙の本仕事ください

2023/01/21 05:06

日本一ショートショートを書いた作家の作品

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本書は、日本一ショートショートを書いた作家、眉村卓氏のショートショート「奇妙な妻」の再販プラス未収録作品三篇を収めた文庫本です。
日本一ショートショートを書いた、というと星新一氏を思い浮かべ、眉村卓なんて知らないぞと思う方々がいらっしゃるかもしれません。
眉村卓氏のショートショートが星新一氏ほど有名でない理由は、そのほとんどの本がどれもこれもすぐ絶版になってしまい現在に至るまで入手困難続行中で、一部の読者諸氏しかその本を手にできなかったためです。
本書はその中で貴重な復刊を果たし、未収録も備えた貴重な本といえます。
作風は全盛期の軽やかさとは違い重厚で文学的形容が多く見られます。
タイトルだけご覧になった方は、就活本か就活の大変さを書いたものだろうと思われるでしょうが違います。
ここにはかつてモーレツ社員という言葉が流行った頃の、昔かたぎのサラリーマンの悲哀が、ある時は詩のように、ある時はSF風に見事に描き出されているのです。
団塊の世代のサラリーマンの胸に去来するものが知りたい方、世にも奇妙な物語風のちょっと変わった短編を読みたい方にお薦めです。

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紙の本

紙の本わらの女

2022/02/09 01:16

ミステリーファン以外にもお薦めの本

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女性なら一度は玉の輿を考えると思います。その時読んでほしい本。
 そしてミステリーファン以外の方にもお薦めな本です。次々変わる状況と、いつのまにかヒロインの行く末がどうにも気になってしまい、結末まで読まずにはいられないハラハラさ。何故映画化されないのだろうと不思議に思うほどの緻密な描写と面白さです。
ただ、この本をミステリーに分類するのは少し違うと思います。いわゆる謎解き系ではありません。
 また、トリック、というか仕掛けには粗があるため、ミステリーとして読むよりは、スリリングな映画を一本観るようなつもりで読むほうがいいかもしれませんが、下手な映画よりこの本を読んだほうがお得な気がするほど引き込まれます。
 現在この作家の本は、残念なことに全て絶版となっておりますが、本書を読むとこの作家の他の著書も欲しくなる、クセになる作家の1人です。
 本書のヒロインはそれほど悪女だとは思えませんが、とにかく悪女を書かせたら天下一品の作家の、初期の最高傑作の一つです。お手にとってみて損はないと思います。自分の予想と実際の結末を考えながら読むのも楽しい読み方になるでしょう。
 読後、しばらく我に帰るのに時間がかかるほどにこの物語にひきつけられます。

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紙の本

紙の本おばちゃまは飛び入りスパイ

2023/01/21 04:23

気楽に読めるスパイ小説

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ある日突然CIAに単独で乗り込みスパイに応募してきた還暦ぐらいのおばちゃまの冒険小説。
それだけでもう面白そうだと誰もが思うことでしょう。
しかしひょっとするとこの小説、殿方向きではないかもしれません。なにしろ還暦ぐらいのおばちゃまがまるで家事や近所付き合いでもするようにいろんなことをこなしていく工程があるのです。
そして、強烈なマッカーシズムとパクスアメリカーナの思想が織り交ぜられていますが、そこは気になる人と気にならない人が出てくると思いますのでまずは何も考えずご一読を。それも当時の富裕なアメリカ白人の思想を知る重要な手立てです。
60代女性が活躍する愉快な娯楽小説、疲れた時に手に取ってください。きっとどこかで自分も何かできるかも、という思いになります。

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紙の本

紙の本自由研究には向かない殺人

2023/01/21 05:55

ツインピークスに似た若者向けサスペンス

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まず最初、主人公の性別が名前だけでは判断できず戸惑った。ピップ、ピッパというのはあまり馴染みのない名前だったので。
話の流れはツインピークスに似ている。ツインピークスが好きな方は引き込まれるだろう。
その後盛大な女子会的なシーン炸裂。意味のないトランスジェンダーの登場人物が出てきたり。全体的にこの小説は人種差別やトランスジェンダーを差別してませんよとアピールしながら、よく読むと作者は知らず知らずのうちに様々な差別をしていることがわかる人にはわかってしまう。危ういティーンエイジャーが書いた感じ。また翻訳もサリルという名前をいきなりサルと訳さないでほしい。サルに似てる、という文章が出て思い浮かぶのは猿になってしまう。Facebookを駆使しやや行き過ぎなインタビューを経て事件を追っていくのだが、そこはスコットランドヤードがある国、主人公が追わなくてもこの程度ならとっくに犯人は捕まると思う。
ティーンエイジャーのひとときの冒険とスリル、それが本著であり英国の薫り漂う拡張高いミステリーとは言い難い。
しかし、10代後半から20代前半の人が若者向けの現代的サスペンス小説として読むのにはいいと思う。

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