arisaxさんのレビュー一覧
投稿者：arisax
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電子書籍
2022/05/15 19:22
謎の疾走感‥www
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
見よ、これが令和の新しいBLだ‥！
試し読みから鷲掴みされて即購入→随所で爆笑→再読ループ(←今ココ)。
これは新しい形の両片思い？
なんかもう凄いギャグセンス良過ぎて圧巻。
あー笑い過ぎてお腹痛いし‥w
まずはキャラクターが立ってる。
ガタイ良くて褐色肌受けとか、これまであんまり界隈で見なかった言うか‥レアじゃね？我ながら新たな扉が開く音が聞こえたぜ‥俄然アリだとな‥！
MIAが本当エロ可愛い。
なんだこのクソ健気な生き物‥！
それとタロイモが、マジで中高年に居そうな推し活親爺思考で笑える。もう途中何度も草生え過ぎて読み終えるのに時間掛かったわ。特に職場で、●ーターをポチッとやっちゃった時の一連の心理描写、此処は戦場でアンタ前線兵士かよってツッコミたくなる葛藤が‥w
抱腹絶倒、秀逸過ぎて‥
あー読んだ人しか分かち合えない面白さよ‥。
絵柄も巧いし、受けはエロ可愛いし、主人公はフツーに変態チックだし、面白さ炸裂で買って損無し。
この作家さん初見だけど大当たりだわ‥。
続編出ないかな？出たら即買いするけど。
電子書籍
電子書籍女の子がいる場所は
2022/10/16 13:58
漫画ではなく短編小説だと思えば良作。
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私は書籍は紙媒体で購入・漫画は電子書籍で購入派です。
本作も電子書籍の方が割引で購入出来たのですが、表紙の装丁(水彩調の絵柄デザイン)がとても素敵だったので、敢えて紙媒体で購入しました。
結果、大正解。
この作品は漫画と言うより書籍(短編小説)と見た方が納得出来ます。
1話毎に異なる国の少女が主人公となる構成(オムニバス形式)なのですが、いずれも問題提起の導入部分で終わっている為、起承転結のある漫画を読み慣れた人が読むと「それでどうなった？」という肩透かし・物足りなさを感じるかも知れません。
以下、一部ネタバレが有ります。
良かった点：
画風がシンプルで癖が無く読みやすい。
1話目のサウジアラビアの女の子の話が一番良かったです。この女の子、10歳で既に両親の関係性(自分達母子が、第二夫人とその子である事)を察する程に聡明で、一体成長したらどうなっているのでしょう？
女の子は屋外でサッカーボールすら蹴れないお国柄では、他国に留学しそのまま生活拠点を移す未来しか見えませんが、数年後の彼女の物語も読んでみたいと感じました。
また、第一夫人の人柄がいたって善人なのも逆にリアルで、考えさせられる内容でした。
悪かった点：
4話目の日本編は消化不良で、読了後にモヤモヤが残りました。
何故ならこのお話だけ唯一、他話と異なり、
「選択の自由があるのに今を選んだ結果」
であるからです。
この女の子の母親は著名な学者ですが、前夫に対し、「口では認めているが、(妻が)仕事で成功すると不機嫌になり、家事をしない事や母親(主人公にとっては祖母)が家事手伝いに出入りする事を快く思っていなかった」という発言をします。
‥コレ、別に女性差別とか関係無くね？
と読んだ瞬間「？」疑問符が浮かびました。
この母親、学者としては優秀だけれども生活能力は無くて家事が出来ず、既婚後も自分の母親(主人公の祖母)を家に出入りさせ生活の世話を焼いて貰っていたとの事。そして離婚後は、母親の家に娘と転がり込んでいる。
‥所謂「子供部屋おばさん」では？
いやいや、待ってよちょっと待って‥
TVに出て本を出している学者だから、家事をせずとも良い？娘の面倒も母親任せでOK？
コレ、問題にするべきは女性だから云々じゃないでしょ。
仕事が忙しいからとか学者だからとか、家事育児をしなくていいという免罪符にはなりませんよ‥。
何故なら、自分で敢えて結婚出産という選択をした結果であるのだから。選択の自由がある中で選んだ結果には責任が伴うものです。
この母親は、その責任を果たしていません。
そして自分の幸せの為に、娘である主人公の幸せ(両親と仲良くパンを焼く)という選択肢を一つ、犠牲にしています。
更に言えば、娘と暮らす父親という幸せを、前夫から奪っている(同居している点から見て、主人公の親権は母親に有りそうです)。
この母親の描かれ方には、大いに疑問があります。
端的に言って、他話の問題とは本質が異なるように思います。
巻末のアフガニスタンの女の子の物語を4話目に据えれば、作品としての整合性が取れていました。そこだけが残念です。
以上です。
4話目以外は良い作品でした。
電子書籍
電子書籍嵐ノ花 叢ノ歌（８）
2022/12/25 08:16
いつの間にか完結していた漫画。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
5巻位迄読み集めたところで長く休筆期間？があった為、もう続きは出ないのかと諦念の気持ちでいたところ‥
なんかいつの間にか続刊していたらしく。
そして完結していたらしく。
‥なんか始めから終わりまで結局ずっと、読者が置いてけぼりというか‥読み手に一切媚びる気のない、或る意味かなり稀有な作品でした。
良い点を挙げれば、まずは絵が美麗でセンスが良い(特に5巻以前の前半はアニメ映画を観ているようです)。
第二次世界大戦とメカ・神を操る謎の一族・暗躍する軍閥‥とか、面白要素てんこ盛りの世界観。
オラワクワクすっぞ的なオタク大好物の設定だったのに‥
惜しいことに折角の設定を活かしきれませんでしたね。
悪い点は‥と言うか、商業作品として致命的だったのは、上述の「設定を活かせずに」、大風呂敷の中身が随分とこじんまりしたものとなってしまった事。
おそらく作者は群像劇が描きたかったのだと思いますが、無駄に登場人物が多くこれまた無駄に交錯しまくる為、今どういう状況？と読者が逐一考えながら読まなければならない非常に難解な作品となっています。
本来、当作で必要な人物設定は下記に挙げる位が適当だったかと思います。
・朱天と真珠血のボーイミーツガール
・朱天と兄の天人との確執と和解
・朱天と師匠の師弟関係
・真珠血の一族に関する謎
上記に加えるとしたら、せいぜいがホムンクルス関連と、天人と真珠血の姉のロマンス位にしておいて欲しかった。
まあこの程度なら許容範囲で、読んでも整理出来るし、読者は疲れません。
つまり何が言いたいかと言うと‥
巫女とロマノフ家皇女とか生贄双子の片割れとか、展開上必要有ったか？って言う素朴な疑問が有りまして‥。
巫女と皇女は単に作者がお気に入りで、話の大筋に関係無いから本来モブ的な存在では？
このとっ散らかりようは、複数の漫画ネタを、無理矢理にブッ込んでいる所為ではないかと。
巫女とロマノフ皇女が出張る度に(そして話は一向に進まない)、いや君ら要らんやろ出番、とモヤモヤしました。
‥漫画って一応、世に出る前に担当編集者がチェックして意見交換や軌道修正するものと認識していますが、本作はそこら辺ちゃんと確認されていたのか甚だ疑問です。
出来ればこの素晴らしい世界観を活かす為、不要な要素は削ぎ落として欲しかった。
本当に惜しい作品。
登場人物殆どが「〇〇の末裔」なのですが、肝心の〇〇の説明が不十分なまま謎の雰囲気で流されています。読者に全く優しくない。
いや、今現在世に出ている漫画が、それだけ読み易く計算し尽くされている事の証明かも知れません。
とても好きな作品ですが、漫画としては残念な作品でもありました。
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