次郎・羅藻さんのレビュー一覧

LEON風に「ちょいウケオヤジの仕事術」か？

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作家の中谷彰宏さんのサイトで紹介されていたので読んでみる．
著者は最近日本テレビ系「世界一受けたい授業」に「患者力」を提案して出演していた心臓外科医南淵明宏医師．
読んでみると，聖職者や真逆の金に汚く保身に走るといったステレオタイプな一般に抱く「医師」というイメージとは違った．何というか，なんだか不思議と魅力的なおじさん，に感じた．率直に，「手術が恐い，臆病だ」と言ってしまうのだから．一見マイナスなことも言うのだけれども，それは自分の手術技能に自信をもっている裏返しでもあるのだろう．
本の中身は，いろいろな分野のプロの共通項，自らの手術を基に編み出した上達論（ちょっと使えそう），いい人間関係をつくるテクニック（個人的にはここが特にウケた）が中心になっている．
立川談四楼さんの大書評芸にも取り上げられる著者の，お笑い好きな一面，手術の腕を磨くのに熱心な一面，患者さんにも熱心な一面がみえた気がする．