びたるんさんのレビュー一覧
投稿者:びたるん
紙の本ゆきのひ
2002/01/18 15:17
雪の日の静かで楽しい思い出
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冬の朝起きると、いつもと違って『しーん』としている。ひょっとして!?、と窓をあけると雪がどっさりとつもっている。雪のせいで静かな朝、そして、これから外へ出て『雪でなにをしよう』と考えて、わくわくする気分。そんな静かで楽しかった雪の日を思い出させる絵本。雪遊びをしているシーンもなぜか音を感じさせない絵で、雪の中に引き込まれていくような最後のシーンと共に非常に印象的です。
紙の本九時から五時までの男
2001/07/31 13:55
珠玉の短編集
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スタンリイ・エリン の短編集。特別料理の短編集を読んで,他のもという方に最適。期待を裏切らない短編の数々です。
収められている短編は,やはり犯罪がらみの筋立てが中心。しかし,その犯罪がらみのところのおもしろさだけでなく,(つまり,話のための話というわけではなく)人生や人間について考えさせられるような奥の深さが魅力となっている。
2002/06/10 12:52
池波正太郎系グルメを気に入っている方に推薦
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著者名に心当たりがないものの、読むに、池波正太郎のエッセイに出てくる人物かと見当をつけていたが、著者紹介を読んで合点がいった。本名の佐藤名では、池波正太郎関連でいろいろと本を出している方である。朝倉圭介としての今回の文章は、なかなかと読みごたえがある。紹介されている店、ホテルなども、いったことがあるところは、自分の経験と照らし合わせてどこも納得のいくものばかりで、他の未踏のところにも入ってみようという気にさせる。
2002/05/14 13:41
普通の魚屋でみつけたものならまずこの一冊で大丈夫
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針魚、かさご、あいなめ、などなど、いろいろな魚を売り場でみつけた時、それを魚屋に頼んで雑におろしてもらっても、うまくないし、せっかくなら造りたてで一杯いきたい。かといって、どうおろせばうまい造りになるか、気をつけるべきポイントは? といった知識もない。そんな時にこの本は、うってつけである。写真で、逐一どのようにおろせばよいか懇切ていねいに解説してあり、こつ、ポイントもいたれりつくせりの紹介である。だからどんな魚を購入してきても、まず、この一冊で、しろうとでも十分に造りにできる。また、いろいろと造りにする技法も魚、貝ごとに解説してあるので、家庭で料亭料理の真似事も可能。なかなか楽しい本である。
2002/05/07 12:31
こんな手があったかと感心
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クレーの絵は、理知的に高度に構成されていて作品の良さをわかりやすく簡単に解説するのは難しい。それを一つの絵の中の線と色の部分を分離して提示することで、一目瞭然にわからせるのだから、このアイデイアはすばらしい。その上、絵本の形態をとらせて、一冊できちんとまとまった話に仕上げてあるので、子供にも読んできかせてあげられる。そして、読み終わると、クレーの絵の見方が子供にも分かってくるというなんとも素晴らしい本である。
紙の本1・2・3かずの本
2002/04/22 11:16
幼児に数の概念を教えるのによく考えられている本
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10までなら幼児でも数えられるし、指で計算すれば、10までの足し算もなんとか指をひとつずつ数えることで、なんとかこなせるようだ。しかし、桁上がりとなると、もうだめ。やはり、幼児に10進法の概念をおしえるのは、かなりの苦労。『丸がいくつある?』と数えさせて教えようとしても、そんなに丸を書くのは、親としてもたいへんで、精々20くらいで終わってしまう。そんなことで困っていたら、この本は、0から99まで、ちゃんとていねいに書いてあるページがあるではないか。
このような例をはじめとして、幼児に数とは何かを教える工夫が満載の本である。
紙の本まほうのじゅうたんあそび
2002/01/19 14:20
『青い絨毯は、海なんだよ!』って、泳いだりしたなあ。
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絨毯の模様をいろいろに見立てて遊ぶのは、子供の頃、誰しもしたのではないでしょうか? 特に、まだらのあるやつなんかは、“まだらのところだけしか歩いちゃいけないんだよ〜”遊びなんかしませんでしたか? ロアルド・ダールの短編集『あなたによくにた人』にも、そうやって遊ぶ子供の話が収録されていました。この絵本は、ダールのような怖い結末ではなくて、絨毯の模様から想像をふくらませて遊ぶ子供の楽しい情景が活き活きと描かれていて、そんな昔を楽しく思い出させてくれます。
2002/01/19 14:13
明るいイギリスの田園風景をバックにかくれんぼ
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表題の『桃、梨、プラム』の畑から始ります。リンゴの木に隠れている親指トムをみつけられるかな? 次のページは、台所で、親指トムがつまみぐい、ハバードおばさんのお尻をみつけられるかな? って感じで、かくれんぼしている人が次のページの主人公。そして最後は、みんなで、プラムパイを食べました。で終わる、親子で”どこだどこだ遊び”をしながら楽しく読める絵本。明るい色彩のしっとりとした賑やかな絵でイギリスの田園風景を描いていて、ゆったりとしたほのぼのとした気分にさせられます。
2002/01/18 15:57
ねんねのおしたくを教えるのに推薦
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小さな子供に寝る前のおしたくをさせるのはなかなか大変。親が癇癪を起こすはめになることもたびたび。そんな時に、寝る前には、どういう順番でどういうことをやって寝るかというのを遊びながら教えてくれたこの本には助かりました。メイシーちゃんの寝るしたく(歯磨き、トイレ、着替えなどなど)を『ひっぱったり動かしたり』できるしかけで、子供が実際にやれるようになっています。
2002/01/18 15:41
しかけが楽しい
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めくったりひっぱたり、との副題通り、各ページにしかけがあって、メイシーちゃんと一緒に誕生日を楽しむことができる。特に、誕生日カードをちゃんと封筒からとりだして見ることができたり、誕生日プレゼントをひっぱりだしたりできるというのは、子供には本当に嬉しいらしい。うちの子の場合、かなり長期にわたって愛読していた。子供がかなり手荒く扱っても、かなりもつような頑丈な作りになっているのは、親にとって嬉しい。
2001/12/12 11:08
せいのびくんの大活躍
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はしご消防自動車のせいのびくんが、もっと格好良いはしご車とかシュノーケル車にであって、悲しくなっていたけど、崖にひっかかった子供を助けたり、山の上のホテル(絵は、ほとんど、ホテルニュージャパンですが)で消火救助で大活躍して、自信回復、大団円、って話。話自体はよくある展開だが、逆に言えば親としても話しやすい。
はしご車がどのベージにも満載だから、消防おたく系の子供にまったく大うけです。『消防自動車じぷた』と共に推薦の一冊。
2001/12/12 10:59
石のころちゃんが、いろんな働く自動車と出会います。
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でかくん、ごろくん、ころちゃんの石の3兄弟がダイナマイトで爆破した岩山で誕生して、それが、いろいろな働く自動車で運ばれて、家の砂利になったり、彫刻を飾る岩になったり…という3兄弟の微笑ましい話。この話を軸にして働く自動車が次々でてくるので、工事現場おたく系の子供には、たまらない絵本となっています。話が比較的長いので、読んであげるには親としてちょっと大変。いつも、適当に端折って読んでしまってます。
紙の本トンカツの丸かじり
2001/12/05 19:00
絵がまた堪らなくいい。
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見事なまでの繊細さでしょうもないことを連載している『あれも食いたいこれも食いたい』の1988年6月から89年2月分の収録である。このシリーズの良さは、文章のすばらしさと共に文章を見事なまでに的確に表現した絵にもある。『すき焼きで、最初の肉を焼きながら釈然としないおとうさん』とか、『かにをホジホジする“かに男”』とか『それでも会話が復活しない夫婦』なんて絵を書いてみな?っていわれても、こんな見事な絵は、天才以外には描けません。
紙の本ワニの丸かじり
2001/12/05 18:52
タブーに挑もう
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週刊朝日連載の「あれも食いたいこれも食いたい」の1989年2月から11月分を収録している。この中の『タブーに挑もう』という話は、『まあ普通はしないな』、とか『こんな事考えなかったな』と、無意識のうちにタブーとして考えることすら避けてきたことに焦点をあてたものである。しかし、考えてみると、このシリーズは、すべて、この考え方が原点にあって、また、そのタブーを実際に破った結果までも報告されていて、見事な筆致とともに読んでいて飽きない本である。