ふっちゃんさんのレビュー一覧
投稿者:ふっちゃん
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紙の本図書館の死体
2001/03/01 17:31
本当に存在しそうな田舎町
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テキサス州の田舎町ミラボーを舞台に主人公ジョーダン・ポティートが殺人事件に巻き込まれていく話。
彼が館長を勤める町の図書館内で、狂信的クリスチャンのベータ・ハーチャが他殺体で発見される。しかも、彼女は町の複数の住人の名と聖書の引用箇所まで並んでいるリストのメモを持っていた。なんと、その中にジョーダン自信と彼の母親の名も記されていたのだ。なぜ、自分と母の名がリストにあったのか、そして誰がベータを殺したのか?
彼は真相を追いはじめる…。
主人公ジョーダンはアルツハイマー病の母親の世話をするためにボストンからミラボーに帰郷してきた心優しく、しかもハンサムでユーモアもある明るい青年で魅力的だし、ミラボーの住人達の人物描写や複雑な人間関係も丁寧に描かれていて、話に自然とはいっていける。お勧めです。
そして、読まれた方は本書が1995年のアガサ賞とマカヴィティ賞の最優秀処女長篇賞を受賞したことに納得されるでしょう。
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