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SF大好き!さんのレビュー一覧

投稿者:SF大好き!

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紙の本

紙の本夏への扉

2001/03/08 15:42

ハインラインの描く「2001年人生への旅」

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 これはもう、誰がなんと言ってもSFの純文学でしょう。

 「タイムスリープ(冷凍睡眠)」と「タイムマシン」。SFに不可欠な2つの魅力的な要素。それに加えて主人公ダニイの技術屋としてのテクニカルな表現、善玉と悪人、そして愛すべき猫のピート。ハインラインは絶対「猫好き」だと思う。

 舞台は1970年と2001年(そう!私達が今住んでいるこの時代だ)を行き交い、もちろん「タイムパラドックス」もありありである。友人と恋人に裏切られ、大切なものを奪われたダニイは自ら選んだ「冷凍睡眠」で、30年だけ未来に行く。そこで見た彼の未来社会は?きっと読んでいる側もダニイと同じくらい戸惑い、真実を知りたいと思うに違いない。

 ハインラインが想像した2001年とは、こういうものか?と、ちょうどその年に生きているのでやけに親近感が沸く。
 是非、今年中に読んで頂きたい一冊である。

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