豆 さんのレビュー一覧
投稿者:豆
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紙の本少年時代 上
2001/03/12 17:39
郷愁…
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60年代のアメリカの小さな町ゼファー。そこに暮らす少年コーリーの、殺人事件を目撃したことから始まる冒険の一年間を描いている。
川に住む化け物オールド・モーゼズ、魔術使いらしい黒人女性ザ・レディ、三人と一匹の個性的な親友達。世界が魔法に満ちていたあの頃。一年を通してコーリーは、初恋や冒険、愛する者を失う事、信じることを経験し、成長していく。
日本とは違う国の事なのに、切なく苦しいまでのノスタルジーを感じる。特に夏を迎える場面、あんな喜びはもう味わえないだろうが確かに同じ気持ちを持っていたのだ、と懐かしくなる。
そして、物語の一本の筋である殺人事件。謎は複雑にからまりあっているが、「キルトの切れ端」を集めるうちに、コーリーは意外な真実に出会う。
子供時代を少しでも懐かしんだ事がある人なら、夢中になれる傑作です。
紙の本武装島田倉庫
2001/03/08 23:01
魅力的世界感
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私はSFは、あまり読まない方だったのけれどこの本は面白くて面白くて、読み終わるのがもったいないくらいだった。
おそらく近未来のある『戦後』、謎の勢力『北政府』や、武力集団がいて、海や河川は油で汚染され遺伝子操作された生物が蠢いている、そんな世界を生きる男達の話。
特にこの世界をどうにかしようとかではなく、自分の体一つで生きているいたって普通?のしかし、力強い男達なのだ。
連作短編形式で、世界はもちろん同じなので登場人物がリンクしていたりして、そんなのを見つけるのもまた楽しい。
後書きで、この本を生み出した時の苦しさと、楽しさをいい、またこの島田倉庫の世界に戻ってきたい、と言っていた。ぜひぜひぜひぜひ戻ってきて続編を書いて欲しい!!
のです。
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