ゆみさんのレビュー一覧

許すということ

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　私がこの本を読むきっかけになったのは著者の大石順教さんが「世界身体障害芸術家協会」の初の日本人会員だと聞いたからでした。初めは、両手を失っても素晴らしい書と絵を残した方の努力を知りたいと読み始めましたが、読むうちに「許す」ということがとても素晴らしく、難しいことかを知りました。順教尼僧は狂乱した義父に両手を切り落とされたのに、その義父を「許す」のです。普段、自分がいかにくだらないことで怒っているかと省せられました。人生感が変えられた本でした。