もとますたさんのレビュー一覧
投稿者:もとますた
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2002/01/31 11:05
学問的には??
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よく考えてもらいたい。
たとえば、著者はパラサイトシングルの出現による経済現象を懸念しておられるが、これだけ国際的になった経済のなかに一体どれだけの説得力があるだろうか。
至るところに、こうした思慮不足を感じる。依存心と社会構造の関係は複雑であり、あまりに単純化した「原因と結果」の帰結には閉口する。国際比較をするためには、その背後の関係に触れておく必要があり、データのみから結論を導くのは早計である。
2001/07/07 22:40
研究心を問う著
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本書において特筆すべきは、その飽くなき研究心と、乱暴ともいえる方法論である。こういう分野に「フィールドワーク」という言葉が適切なのかはわからないが、本書においてはまさに「フィールド」での仕事に他ならない。
ものごとへの関心というものは、行動になって結実するのであろう。書かれている内容は研究途上とも言えるし、専門外の人が具体的な事実から得られるものはあまりないとも思うが、本書で示される熱い研究心に学ぶところもまた、多いのではなかろうか。
紙の本イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき 増補改訂版
2002/01/05 18:59
実践と学術の両方で
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偉大な企業は、正しい意思決定ゆえに失敗する、という斬新な仮説は、その明快な論理力で読み手を納得させる。実践、学術の両面から役にたつ、大変優れた著である。
2002/01/02 10:43
ツールを使う前に
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社会科学というものは魔物である。同時に統計解析にもまた、魔物が住んでいる。こうした魔物の罠に陥らないためには、解析の原理について周知しておく必要があるが、統計用語には難解な部分も多く、結局ツールを使って出てきた数値をただ信用してしまい、決定的なミスを犯している研究例も少なくない。
本著は、統計解析について極めて平易な言葉で解説しており、文系の人にも(たぶん)読める内容になっている。統計ツールを使う前に、ぜひ一度目を通しておきたい本である。
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