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  3. sfこと古谷俊一さんのレビュー一覧

sfこと古谷俊一さんのレビュー一覧

投稿者:sfこと古谷俊一

171 件中 46 件~ 60 件を表示

紙の本

現代以外における妊娠・出産の入門書

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縄文時代からの日本におけるお産について網羅的に、文献や史料を紹介。現代以外における妊娠・出産のありかたについての入門書として読めます。

なるほど、各時代はこのように出産が行なわれていたのか、とか。現代医学はずいぶんと進歩したものだ、とか。いろいろと興味深いものがあります。日本における医術の流派や進展についても、ある程度掴めます。

昔の出産は危険で死亡率が高かった、などと簡単に紹介され理解はしていたものの、実感はできていなかったのですが。具体例や手順などを見ていると、たしかに危険なのがわかります。現代医学により、どれだけ我々が恵まれた時代に生きているのかを知ることにもなるでしょう。

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紙の本

紙の本鏡の中は日曜日

2002/04/18 01:06

名探偵最後の事件、に新たな光

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石動戯作の登場するシリーズ第三弾。名探偵最後の事件、に新たな光をあてる怪作。ノンビリ読んでいたら、そーくるかーっとひっくり返されて楽しめました。

トリック自体は基本的なんだけど、誘導のつかいかたが面白く、乗って誘導されていくと、楽しめます。細かな謎や疑惑が一時的に解決され、しかし再び混乱し解決し、という振り回される感覚。作品世界にたいする“理解”がごろんと反転する瞬間ってのは、ミステリの一つの楽しみですね。
蘊蓄部分は仕掛けになってるのも確かだけど、ちょっとこなれてない感じがしました。

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紙の本

紙の本風の歌星の道 前

2002/04/14 11:06

ドタバタ時代劇風ファンタジー

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 力を背景としている恥ずかしいまでのまっすぐさ、という感もあることはありますが。よくある時代劇的(水戸黄門とか)な安心して読める感じの話です。困難や難題も、落ち着くところに落ち着くし。登場人物の我の強い掛け合いとドタバタも楽しい一作です。
 なおイメージアルバムも出ています。

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紙の本

紙の本名探偵Z 不可能推理

2002/04/14 10:14

顎落ち度抜群のバカミステリ

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 実に無茶な本格(?)馬鹿SF系ミステリ。まさかそんなことになるか、という展開を、そのまま押し通す根性が芸になってます。最初の数話はまだ大人しいのですが、後半になるにしたがって、顎落ち度が上がって行きます。
 無茶な展開と無茶な推理。そして探偵がいるからおきる事件。こんな手があったか、こんな展開でもいいんだ。脳が侵される感覚が秀逸です。

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紙の本

紙の本ヴァレリア・ファイル 上

2002/04/14 01:57

地に足のついた電脳・ハイテク戦闘

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 サイバーパンクを谷甲州さんらしく消化し、かつライトノベルレーベル向けにアクションとドタバタを入れた感じ、でしょうか。泥臭い地に足のついた高度技術兵器による戦闘と、それらしい電脳戦が魅力です。
 もともとは角川スニーカー文庫より五冊で出ていたシリーズを、一冊にまとめたものです。コンピュータの描写が、今になると昔よりも余計にそれらしく見えてしまうあたりが凄いところですね。データマイニングなんか近年のはやりだし。

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紙の本

紙の本神狩り

2002/03/19 22:52

山田正紀の原点にしてデビュー作

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 山田正紀のデビュー作で、1974年の発表。学園闘争の時代の雰囲気なんかが、今となると色々と面白いところ。

 どんどん事態は悪化し、得た友も協力者もかつての敵さえも倒れ。神の姿も捉えられないまま翻弄される主人公。しかしそれでも諦めない意思ってのが、やはりいいですねえ。直接的ではない示されかた をすることで、捉えがたく恐ろしい神というのは、小説ならではという感じです。

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紙の本

人口の激動の歴史を数字で見せる

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 農耕以来の人口の増大圧力と崩壊の劇的な歴史を、大量の人口推計数値を用いて解説する本。地勢による人口圧力の違いがもたらす文化的な要素や、人口管理に用いられた堕胎・子殺しなどについてなどの話もあります。

 七世紀ごろのイスラム世界、AD14年ごろのローマ帝国の諸国人口、漢民族や中世西ヨーロッパの人口の推移、などは序の口で、大陸・国家・都市の人口の数字が大量に出てきます。疫病による人口減少の破壊的威力には、震撼させられます。

 大量の文献を二次・三次利用してのものですし、数字の信憑性はいまいちよくわからないところもありますが、世界設定での国別人口などを考えたい人には便利な品でしょう。なんせ、調べてもなかなか得られないような数字が大量にまとまっていますから。設定マニアは買いです。

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紙の本

紙の本体の記憶

2001/10/28 18:29

身体とこころをめぐるエッセイ集

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 東京芸術大学の大学院で美術学を修めた学術博士で、東大医学部の解剖学教室で助手も勤めた著者による、人間の身体にまつわるエッセイを集めた本です。経験を引いた味わいある文章で、一般向けに読みやすく書かれていています。発行所はNECクリエイティブでしたが、翌月にNECメディアプロダクツに社名変更しています。私の買ったものは、社名変更について書かれた帯が追加されていました。
 第1章は『女と男の体』と題して、身体の性差についての、あまり意識されていない相違点を明確にします。男は脂肪が筋肉の谷につき、女は山につくというのは、確かに言われてればそんな感じですが、絵を描くとかを考えるならたいへん有用な知見だと思いました。乳房はどう揺れるかとか、乳房はどちらを向いているのか、などの解剖学的知見もあったりしまして、興味深いものがあります。
 第2章は『死体と裸体』。解剖を続けていると死体も単なるモノというより、死体という特別の存在に見えるというあたりの話や、ポルノとエロスの違いのこだわり、現実を絵的に再構築することについて、夜の解剖教室が恐くなくなった話など、興味深い話があります。
 第3章は『内蔵と「こころ」』と題して進化と人間の体、こころと体の関係について。管としての身体というのは、普通のひとにはかなり目新しくショッキングなものの見かたなのではないかと思います。
 第4章は『脳に至る病』。脳がいかれると健康なはずでも半身不随になること、恐怖を感じるのも脳であり教育されての物である、などの話題です。
 第5章は『体の近未来』は現代医学、知性と身体性、あたりのSF的話。
 全体として、あちこちの雑誌に書いた内容をまとめたものらしく、雑多な印象はありますが。それゆえに、軽く読みやすくなっていると思います。

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紙の本

紙の本帆船6000年のあゆみ 改訂3版

2001/08/20 11:57

帆船の機構的歴史をたどる基本書籍

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 古代エジプトから書き起こし、北方船や南方船から戦列艦、そして20世紀にいたるまでのヨーロッパの帆船の構造の発達史を、貴重な古い絵画資料や写真を駆使し、一時資料を熟知した人間が紹介する本です。
 私の所有しているのは1999年07月の初版ですが、改訂3版が出るくらいに売れたんですね。出版社の成山堂書店は、ほかにも数多くの海事関連の書籍を出しているようです。

 帆船についての用語がビシバシ出てきますし、用語がわからないと読みこなすのが大変かも知れません。船の構造について詳しくない場合には巻末についている訳者による用語解説を引きながら、あるいは典型的な帆船についての解説本を別に読んだあとに読むと良いでしょう。

 原著の著者は欧州海事史協会の会長を30年勤めた、専門家中の専門家です。1926年に初版が書かれ、1963年に当時までの発見をもとに必要な部分だけ改定されているようです。なにせ帆船が漁船などで現役だった時代に書かれたたいへん古い本ですが、いまも帆船通史の定番書のようですね。
 最後に「人類が歩行を全く諦めることが考えられぬように、帆の使用が全く無くなるとは考えられない」と書いてあるくらいに古い本です。逆にいえばわずか百年前には帆船は現役であり、消えるとは思えない人が居るほどに一般的だったわけです。……まあ確かに、いまでも実用帆船が完全に消え去ったわけではありませんけどね。帆船が消えつつあるもあたりまえだった時代の人の本だと思うと、色々と感慨深いものがあります。

 西洋の帆船について知りたい人には、二冊目の本としてたいへんおすすめです。

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紙の本

紙の本火星の人類学者 脳神経科医と7人の奇妙な患者

2001/08/20 11:53

知覚は人格の一部である

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 脳のわずかな障害と思われることが原因となり、大きく特殊化した行動や感覚に適応していくプロセスについて、事例を追う本です。

・後天的に大脳性の色盲になった画家
・記憶が脳腫瘍で脳が圧迫され1960年代の記憶までしかなく新たな記憶がほとんど定着しない青年
・チックや強迫衝動と共存しているトゥレット症候群の外科医
・白内障を手術し見ることを学習していった元盲人
・写真的記憶力を持つイディオ・サヴァンの少年画家
・故郷の詳細なイメージがわき上がる衝動を絵に描きつけ続けている画家
・アスペルガー症候群の自閉症から成人し技術者となった女性

 の七人の話が中心となっています。
 脳の変化により再統合された新しい自我、新しい自分。その存在を異常ではなくある意味で「当然のもの」とし把握できるようになると、人間の可塑性や可能性について理解し、より広い視野で人間を見ることができると思います。

 なお題名は自閉症(アスペルガー症候群)から科学者・工学者への道を歩んだ女性の言葉から取られています。自分が火星人の人類学者のように、人間の行動を分析し理解することで社会での活動を予測でき上手くいくようにしたのだ、ということです。我々、感覚だけに頼ってますが、それだけの努力を払って他人を理解しようとできているのか、誤解でなく理解しているのか、などと感じました。

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紙の本

紙の本なぜ美人ばかりが得をするのか

2001/07/23 10:00

普遍的美の要素の存在とそうでない要素について

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 人が何をなぜかわいらしいと感じるのか、どのようなものを普遍的に美しいと感じるか、美の感覚とはどのように進化してきたものなのか。認知科学や進化心理学、文化人類学などの知見をもとに解説した本です。

 草思社らしい内容をショッキングに提示して読みたくさせる題名の本です。内容にもきっちりあってますが。原題は『 SURVIVAL OF THE PRETTIEST The Science of Beauty』で、 「可愛いものほど生き延びる 美の科学」といったところですか。survival of the fittest が適者生存なので、それにひっかけてるんでしょうね。

 基本的な主張は、健康で子孫を残しやすい形質を美しいと認識するように進化してきたということ。
 ただし、これを読んで「進化によって決定された美を絶対のものと考える」本だと読んだら誤読ですね。進化的に得られた美の認識はあくまで基層ですから。そのうえでの学習された人間の価値感や文化についても目配りされています。進化的に体得された美の認識とは別の移ろいゆく存在としての流行ファッションについての章などが典型ですが、全体にもありますね。

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紙の本

紙の本KGBの世界都市ガイド

2001/07/23 09:56

元スパイの語る、諜報生活の楽しい思い出

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 かつてのソ連のスパイたちが、世界の都市で活動をしていた経験を交えて、都市と国家の紹介をエピソードで語る本です。登場するのは、ロンドン、ベルリン、ワシントン、バンコク、パリ、カイロ、ニューヨーク、東京、リオ・デ・ジャネイロ、ローマの十都市。

 駐在年代はぼかされているものの、問題が起きない程度に過去であるようです。かつて首都高ができたころには、ちゃんと機能して交通状態が良くなったもんなんですねえ。
 書き手にもよりますがおおむね読みやすい文章で、ユーモラスな逸話が各ページにたっぷり詰まっています。密度はたいへん濃いうえにページ数もたくさんあります。

 たとえば東京編には。あるカクテルセミナーで、ウェイトレスが敬意を払っていた肩書きのない名刺をくれた謎の人物の正体をあれこれ調べたり憶測したりして脅えた話なんかがありまして。正体は寿司屋の主人だったんですが、それがわかるまで大騒動。なんせ寿司屋の二街区先に公安調査庁東京支所があったということで……。これで一ページ半のネタなんですね。こういう楽しいエピソードが、各都市の名所や習慣とともにたくさん詰まっているわけです。

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紙の本

シャトルと宇宙生活についての入門

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 スペースシャトルの元宇宙飛行士が、講演でのスペースシャトルシャトルや宇宙生活についての質問への回答をまとめたものです。三田出版会『宇宙飛行士が答えた500の質問』から一部の質問回答を省き、翻訳を改めたものとのこと。
 スペースシャトルの打ち上げや機能・性能、宇宙飛行士の立場、宇宙での景観・業務内容・生活・生理的問題、宇宙についての基本的な知識、などが書かれています。

 近未来の宇宙ものSFなどを理解するとか考える上では有用でしょう。文体的にも内容的にも児童向けっぽく、類似の本を昔読んだ経験からいえば、宇宙に関心のある低学年の小学生でも理解できるはずです。とはいえ、内容的には宇宙について詳しくない大人はもちろん、詳細な雑学を知りたいマニアにとっても有用なものだと思います。

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紙の本

紙の本持駒使用の謎 日本将棋の起源

2001/06/13 02:26

将棋の歴史を考察するスリリングな本

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 現在は関西将棋会館の将棋博物館の館長である木村九段が、将棋専門誌に連載した記事を増補改定したものです。
 興福寺から出土した11世紀の駒が持駒あり向けであったことを軸にして、世界各地の将棋・チェス類似のゲームの伝播や変化とその理由から、日本の現在の将棋がいかにして形成されたかを、最新資料を駆使して論じています。

 ビッグチェスなどと呼ばれる駒数の多い巨大ゲームは、技量が上がると勝敗がつかなくなることへの対策として、良く行なわれてきたこと。そしてそののち、ゲームシステムを改善するというのが主流になるあたりは、たいへん興味深いものです。ウォーゲームでもビッグゲームが一時期ありましたが、ああいうのは普遍的なんですね。

 玉にあたる駒の行動を制限して詰みやすくするか、駒の移動力をあげて局面の変化がつきやすくするのが正道だったようですが、日本では持駒として再利用できることにすることで局面の多様化と展開の緊張感・スピード感をもたらしたようです。対策としてわずかだがなかなか思いつかないアイデアを投入するだけで、優れたゲームができあがるあたりが、わくわくします。

 チェスや将棋がいかに洗練されていったのかが良くわかり、大変勉強になりますね。「一手差で勝負が決まる」ということ自体が、すごいんですね。

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紙の本

ワニの雑学を学ぶ

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 龍とワニの関係を中心に、ワニの形態・食性・人とのかかわり方などについても加えた、ワニについての雑学本です。ワニについての網羅的で整理された情報が得られるわけではありませんが、ワニ、そしてドラゴンや恐竜にたいする認識を新たにすることができると思います。
 龍がワニのことであるという論証回りは一番力が入っています。龍・蛟・鰐がどれも温帯性の絶滅種であるマチカネワニを指すとか。気候変動により生活圏が変化して忘れられると神格化され、再発見されるたびに新しい漢字が用意されたとか、なるほどという感があります。
 ワニは口を閉じても歯が外から見える構造だが、恐竜には唇が必要で歯は口を閉じると見えないだろうとか。爪は鱗ある生き物に対しての武器としては役に立たないとか。長年の研究・観察・飼育から来る雑学は、たいへん面白く、新鮮でした。

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