塩見真一さんのレビュー一覧
投稿者:塩見真一
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2002/01/03 20:49
ぼくたちに残された最後の時
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イクルは、死ぬ。
あいは、死ぬ。
あと数日か、数十日か、
確実にやってくる、二人の死。
数十日か、数十年か、
人は、死ぬ。
数十年か、数万年か、
人類は、滅びる。
ぼくたちに残された最後の時。
だから、生きよう。
ぼくたちに、君たちに、
残された最後の時を。
生命を賭けて、生きよう。
紙の本放課後 (ホットミルクコミックスエクストラ)
2002/01/03 20:51
成年コミック読んで、なに泣いてんだよオレは
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慣れない飲み会で遅くなって寝不足なのに、風の音で目が覚めてしまった明け方。いっぺん読んだはずと思いながら買ってきて、枕元に積んであった『放課後』を読む。
たまに酒を飲むと、手足が重たくなる。膝や肘の関節が膨らんだような、微妙に痺れた感覚。
秋葉凪樹。しばらくぶりに読むから、ストーリーのペースがつかめない。絵はいまいち。線がスマートじゃない、どことなく、おしゃれじゃない。そしてなんだか粘液の目立つ、べたべたしたシーン。
その粘液。静かに凍るように固まって、すべすべした透明な珠になって、胸の中にひとつ、またひとつ、積み重なっていく。柔らかな光を放ちだす。
おい。成年コミック読んで、なに泣いてんだよオレは。
2002/01/03 20:45
世界で2番目にかあいい生き物たち
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世界で2番目にかあいい生き物たちは、はるか北、カナダのセントローレンス湾にいます。白くてふわふわでむくむく。まんまるい顔にくりくりした黒い瞳。毎年3月の始めごろ、氷の上で生まれて、2週間で海に戻っていく、タテゴトアザラシの赤ちゃんたち。
お母さんのお乳を飲んだり、ごろごろごろごろお昼寝したり、吹雪に埋もれたり、泳ぐ練習をしたり、毎年毎年、そうやって生きてきました。人間も、タテゴトアザラシをかわいがったり、毛皮を取るために殺したり、保護したり、写真を撮ったりしながら、いっしょに生きてきました。
ぼくにはひとり、好きな女の子がいます。みうらえりこちゃん。まんまるいほっぺにきらきらくりくりした黒い瞳、世界で1番かあいくて、気のせいかな、タテゴトアザラシの赤ちゃんにそっくりです。
いつかそのうち、えりこちゃんといっしょに、タテゴトアザラシの赤ちゃんに会いに行きたいです。
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