kawasemiさんのレビュー一覧
投稿者:kawasemi
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紙の本美濃牛
2001/11/10 22:06
「はさみ男」に続く作品としてふさわしいものです。不思議な幕が何重にも巡らされた可不可の視界が彼独特の世界を醸し出しています。
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岐阜県の田舎で起きた、奇跡の泉騒動の取材を押しつけられた記者が、そこでさらに起きた連続殺人事件に巻き込まれていく。二転、三転する展開に、読み出すと引き込まれて途中で離せなくなる面白さです。読むときは十分な読むための時間と、読み返すための時間とを確保して読みましょう。
紙の本薄紅天女
2001/11/04 01:34
「空色勾玉」を越える面白さです!
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双子のように育った阿高と藤太──しかし藤太が伴侶となる相手を見つけたとき、同時に孤独に襲われる阿高は自分の母の血族からの迎えを受け、自分を巫女とよぶその一族のものについていってしまう。それを仲間と共に追う藤太。そして都で起こる怪異を鎮めるために動く密使が阿高を追う理由とは? 「輝の血」を引く皇家と「闇の血」を引く阿高との因縁とは? そして皇家の苑上と阿高との恋の行方は──途中で放り出せない、面白さ。勾玉シリーズ、第三段!
紙の本少年アリス
2001/11/04 01:30
大人にはもうけしてはいることの出来ない少年たちだけに通じる世界。
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少年アリスが友人と共に入った夜の学校、そこで行われていた不思議な授業、そしてアリスは「卵」を持つものだけが許されるその授業にいれられて──少年たちが互いを認識しつつ、自分も発見していく過程と、彼らだけに許される世界との交流が繊細な場面と共に繰り広げられる、まさに現代のルイス・キャロルの著ともいえる本です。おすすめの一品です。
紙の本群青
2001/12/17 00:47
船を降りた神尾が突然巻きこまれた原因不明の事件とは?
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ハードボイルドの世界です。まさに北方さんワールド。最後はやっぱり泣きです。なぜ!?と半泣きでいいたくなります。でも神尾さんの空虚っぷりが素敵でつい続きも読んでしまいます。少年の保護者役の美人さんも素敵です。こういう話はひっつかないところがやっぱりみそなんですね…そして神尾さんの車。マセラーティ。真冬だろうが何時だろうが開けっ放しのオープンカー。理由はその方がかっこいいから。…そんな神尾さんが素敵だと思うのは私一人ではないはず。いや、本当の見せ場はそんなところではないのですが…(汗)このシリーズの方向性はこれを読めば分かります。ほのぼのした最後を求めているときに読むものではありません。
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