あきさんのレビュー一覧
投稿者:あき
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紙の本二分間の冒険
2001/06/14 21:37
世界で一番確かなもの
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
普通の小学生・悟は、学校で出会った不思議なクロネコ「ダレカ」に導かれ、不思議な世界へと迷いこんでしまう。元に戻るためには「ダレカ」を捕まえなければならない。そして「ダレカ」はこの世界では「一番確かなもの」に変身しているという…。
向こうの世界で悟を待っていたのは、子供だけの世界。そして、よく見知ったクラスメートたち。でもどの子も悟を知らないと言う。それどころか、悟は少女カオリと共に、竜の生贄に選ばれてしまった! 竜こそが「一番確かなもの」に違いないと考えた悟は、カオリと共に竜の城を目指すが…。
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小学生の時初めて読んだ岡田淳の本です。本の世界に完全に没頭してしまった本はこれが初めてで、あの時の感動は10年以上たっても忘れられません。「物語っておもしろい」と純粋に楽しめる、きっちりと良質なファンタジーです。
不思議な黒猫、
大人がいない世界、
知ってて知らないクラスメイト達、
選ばれた勇者、
竜との決戦、
そして「1番確かなもの」…
どんでんがえしにつぐどんでんがえしのストーリーにはどんどんひきずりこまれます。児童向けの本ですが、大人も十分楽しめる内容ですので、ぜひ1度ページをめくってみてください。
2001/06/14 22:02
「なつやすみ」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本編の「マダムとミスター」も面白いのですが、巻末に収録されている短編「なつやすみ」について書かせていただきます。遠藤淑子作品の中でも、かなりの名作だと思うのですが連載モノ(しかも3巻)の巻末収録では、意外と人の目に触れないのではないかと不安なので…。
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身体が弱く病気がちな小学生、渉は長期入院していたが、なつやすみ、静養を兼ねて従姉妹の綾ちゃんのいる田舎に行くことになった。綾ちゃんの田舎には、なぜか「川太郎」と名乗る河童(肩書きはナチュラリスト)が、ごく自然に町になじんで生活しており、最初はびっくりした渉とも、すぐに友達になる。渉と綾ちゃん、そして川太郎の楽しいなつやすみが始まる…。
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泣けます。この人の作品は、全体を構成するものがすごく微妙なバランスで成り立っていて、なぜこんなに笑えるのか泣けるのか、読んでもよくわからないです。言葉ではどうも説明しにくいので、とりあえず読んでください。
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