サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. アルガノンさんのレビュー一覧

アルガノンさんのレビュー一覧

投稿者:アルガノン

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ワタシハココニイル

2001/07/20 01:51

装丁の傷口

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 あるテレビドラマの「砂田まりあ」という役名にピンときた方は、以下に本書から抜粋した真中瞳の気持ちが理解できるのかもしれない。
《私は何か嫌なことがあるたびに砂田まりあと自分を重ねていた。以前から、彼女と同様に死ぬことは怖くなかった。中学生の頃から、死んだら楽になれる、辛いことや嫌なことを感じずにすむ。自殺をしようとは思わないけれど、今、突然死ぬことになっても後悔はない、とそう思っていた。
 私の中にはこうした破滅願望が常にある。》(P30より)
 著者が、中学生のころに何かから逃れるように「女優になりたい」と強く願うようになった動機を述べたくだりだ。
『ニュースステーション』で久米宏氏と明るく珍妙なやりとりを交わす彼女しか知らなければ、この二つの人物像を重ねることは難しいだろう。彼女はなぜそこまで思い詰めていたのか? なぜ変わったのか? いや、本当に変わったのか?
 読了後も『ニュースステーション』での真中瞳を観るたびに、妙な感慨に浸ってしまう。この本の装丁の朱が、自らの傷口をさらけ出した彼女の血の色に見えるのは私だけか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。