りりえんたーらさんのレビュー一覧
投稿者:りりえんたーら
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
紙の本海辺のボタン工場
2001/09/09 19:01
ボタンやさんのもうひとつの仕事。それは…。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とてもすてきなボタンがあります。おひさまの光が当たると色が変わり、夜はきらきらと光り、耳を澄ますと、優しくて懐かしい音のするボタンです。
「なになに、そんなすてきなボタンがあるの? 見てみたいな」と、心の中が、むずむずしてきませんか? これは、すてきなボタンを作るボタンやさんと、親切な仕立屋さんの話です。しかも、このボタンやさん。海の番人という仕事も持っています。海の番人ってどんな仕事ですかって?それは、読んでからのお楽しみ。
仕事というと、自分のできないことであっても、無理をしてしまうことありませんか? 「これは自分の仕事なのだから、全部一人でやらなくちゃ」と、きりきりすることありますよね。でもこのボタンやさんは、違います。子供が生まれて忙しさのあまり、海の番人の仕事が、間に合いそうもありません。そこへ、仕立屋さんが訪ねてくると、仕事の手伝いを頼みます。かといって、全部仕立屋さんに任せるのではありません。大切なところは、きっちり自分でやり遂げます。
「ほらほら、仕事は肩肘張らずに、自然体でいこう」と、仕立屋さんの声が、聞こえてきそうな本です。
紙の本おおきなテーブル
2001/09/09 18:57
おばあさんは、大きなテーブルから元気をもらいます。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ウサギのおばあさんが、晩ご飯を食べているのは、8人掛けの大きなテーブル。一人暮らしのおばあさんには、大きすぎますよね。でもそれは、夫が家族のために作ったテーブルです。そして、おばあさんがアイロンをかけ、子供たちは宿題をし、家族がつどうテーブルでした。
晩ご飯の後、おばあさんは、家族のぬくもりを思い出そうと、テーブルに顔をおしあてます。すると、おばあさんの耳に懐かしい声がよみがえってきて…。
なんとなく寂しくなってしまう話なのですが、読み終わると、なぜか心が温かくなります。それは、すてきなおしまいのせい? それとも、おばあさんが、家族を大切に思う心のせいなのでしょうか?誰にとっても、暖かい家族がいるっていいですよね。
紙の本りんご
2001/09/09 18:55
りんごの木が届ける心あたたまる話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
丘のすそに、リスがりんごの種を植えると、やがて芽を出しました。幼いりんごの木には、つらいこと、わからないことがたくさんありますが、なんとか乗り越え、少しずつ、成長をしていきます。やがて、りんごの木は、枝いっぱいに真っ赤な実をつけますが、嵐が来て、どうなるのでしょうか?
森には、優しい月やいろんな動物が住んでいて、りんごの木は、ひとりぼっちではありません。お互いに、自分で意識することもあれば、無意識のうちに、誰かを助けていたり、助けられていたり。みんなつながって生きています。
ひとりではないこと。それは、生きることにとって、大きな力となります。そのすばらしさを、静かに語るこの本は、読むほどに、感動が深まります。では、すてきな終わりの部分を、お楽しみに。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |