きび・たろ〜さんのレビュー一覧
投稿者:きび・たろ〜
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紙の本運命の息子 上巻
2004/01/10 02:13
陳腐な設定である。
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その日、生まれたのは一人の男子と一組の双子。
運命の乳母は二人をそっと取り替える。
互いの存在を知らぬまま、離れ離れになった双子たちは
全く異なる境遇で育ち始める。
しかし運命は再び二人を引き寄せ、ついに再会の時を迎える。
陳腐な設定、使い古された物語である。
作者がアーチャーでなければ。
確かに都合がよすぎると思われる展開もあるが、
緻密に張り巡らされた伏線は、二人を巻き込んだ運命の嵐の中へ
読む者までも一気に引きずり込んでゆく。
そして再会は終わりではなく、物語は更なる高みへと突き進む。
この本の魅力は、ストーリ自体はもちろんのこと、
それを余すところなく訳出した永井淳氏の翻訳力である。
特に最後の3ページは、是非原文と読み比べてもらいたい。
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