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カスタマーさんのレビュー一覧

投稿者:カスタマー

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ビジネス文完全マスター術

2003/10/25 12:57

おすすめできません

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本で「一文の長さがあまり長すぎるのはよくない」と主張している段落の書き出しが、以下のようになっていました。

よく辛口のスピーチで、「女性のスカートとテーブルスピーチは短ければ短いほどよい。ただし重要なところはカバーされなければならない」という人がいる。(p26)

これ、「辛口のスピーチ」なんでしょうか。ただのオヤジ発言だと思いますが。この手の実用書のユーモア?にしてはどことなく下品ですし。
この文章が頭の隅にひっかかって著者の知性をどうも素直に信頼できなくなり、全体に批判的に読み進めてしまったために、批評が辛くなっている部分があります。以下のレビューを読んでくださる方は、その点、ご了承ください。

この本で私が不満に思ったのは、次の3点です。
1.「ビジネス文」というより「実用文」全般についての指導書であること。
私はビジネス文というものに触れたことがないのでビジネス文とはどんなものか知りたいと思って購入しました。しかし、大学生向けのレポートの書き方などの指南書とどのあたりに違いがあるのか全くわかりませんでした。それならあえてタイトルに「ビジネス文」と銘打つ必要はないと思います。

2.単語や文節、センテンスレベルでの注意は細かいのに、文章全体の構成についてはあまり触れられていないこと。
長くても段落単位の文章の書き方に関する指導で、2段落以上の長文の例文は全く見られません。しかし実際、文章を書く上で私たちが悩みがちなのは、全体の構成をどうすべきかという点ではないでしょうか。そのあたりの記述が薄くては、「完全マスター」とは言えないと思います。

3.言わずもがなの解説が多すぎること。
書いたら必ず読み返す、俗語・若者用語は避ける、「ですます」と「である」を混同しない、助詞の「の」は連続して使わない……、確かに分かっていてもやってしまうミスかも知れません。しかし、わざわざ本を購入してまで文章の書き方を学びたいと考えている読者に必要な指摘ではないと思います。ときどき混じる程度なら気にならないのですが、この類の指摘がえんえんと続くと、読み手が疲れてしまいます。

以上の理由から、この本はあまりお勧めできません。読んで参考になった部分も確かにあったのですが、失望感のほうが大きかったです。
ビジネス文の書き方に関心のある方には、高橋昭男氏の『仕事文をみがく』(岩波新書)がよいのではないかと思います。内容の密度が全く違います。

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