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本田京子(ほんだけいこ)さんのレビュー一覧

投稿者:本田京子(ほんだけいこ)

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【著者コメント】富岳と雄の清冽な純愛の結末とその後のゆくえ

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 文芸社から8月15日に刊行しました。中学時代からずっと書きためてきたもので30年経て、ようやく本の形をとることができました。前半は、青春恋愛小説風ですが、中盤から物語は一転して、主人公の富岳と雄の悲しい恋とその結末がスピードアップして展開します。第二章の終わりは、筆者でも、ここまでしてよいのか、と悩んだところです。雄と富岳の苦悩が、たたみかけるように進んでいきます。そして、最後には思いもかけない結末が。 第三章からは、一転して、富岳と友人、篠の物語になります。前半とは年月を経て、二人の関係も変化していきます。その設定に戸惑うところもあると思いますが、次第にその謎が解けていきます。
 最後にはハッピーエンドではなく、あくまでも、希望を残した余韻で終わっています。それは、この物語が筆者にとっても未完の形であることを示しています。何年か後、続編を書きたいとも思っています。編集者およびデザイナーの方が、装丁を地味ですが品よく、作品にあったものにしてくださったことも心から感謝しております。ぜひ書店にて手にとって見てください。400ページと読み応えがありますが、中盤までいけばあとは一気に読めます。

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