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はる2さんのレビュー一覧

投稿者:はる2

8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

とても分かりやすい内容です。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アスペルガー症候群。顕著な知的遅れや言葉の遅れのない自閉症。
一方、言葉の遅れを伴うが顕著な知的遅れのない高機能自閉症。
「自分を悩む」これら自閉症スペクトラムに属する人々の理解。
いや、理解と言うと語弊があるかもしれません。
彼らの考え方は普通の、普通と言うのも定義のはっきりしない言葉ですが、
人々の考え方とはかなり異なるので、本当の意味で理解できているのかは
疑問です。
但し、彼らの障害を理解し、受容し、それによって彼らの情緒を安定した
ものとする。
その為にも、早期発見、早期対処が必要と説く本書。

大変分かりやすい本です。
私は一家に一冊必要なのではないかと、勝手に思っています。
が、発行部数が少ないのが残念ですね…。

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紙の本

あんなに人が死んで

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この漫画は主人公のチキタ以外はすぐに死んでしまったりする。凄く悲しい漫画ではある。かといって人の命を粗末にしている描き方ではない。とても人間を大切にしている描き方である。妖には妖の事情があって、チキタに関わる人間にはその人間の事情がある。それが痛いほど伝わってくるのである。
しかしニッケルは無残に殺されてしまうは、ハイカはお嫁に行ってしまうは、クリップは帰ってこないは、チキタの周りは段々寂しくなってきました。その代わりにラー・ラム・デラルがいるのでしょうがこれでいいんでしょうか? これからどうなるのでしょう?
楽しみではあるのですが、やはりある意味とても寂しく悲しい物語である。
これはとても今までに見たこともない異色の漫画だ。

本巻の話では行き成り7年もの月日が経ってしまう。成長しないチキタを取り巻く状況も変わってくる。7年も姿を見せないクリップを中心にグッと物語りは佳境へ向かっていくようだ。
クリップは、オルグはどうなったのか? 次巻へ続いてゆくのである。
この様な物語は一体どういう終わり方をするのか非常に興味がある。
次巻が楽しみである。

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紙の本

意外といいのでは…

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一冊だけの注文では寂しいと思い、しゃれでついでに買ってみたのですが、意外といいかもしれない…と思ったりしまして…。で書評を書いている訳です。起動戦士ガンダムZZのヒロイン「エルピー・プル」一色の本なのですが。

あのアニメももう10数年前の古いアニメになってしまっているのですね、気がついてみると。しかし未だに思い出に残るのはあのアニメに占めるこのエルピー・プルの存在です。無邪気で明るいエルピー・プルは多くのファンの間でひときわ人気が高く、また昔の私の憧れでもありました。正直言って、こんな女の子がいたらいいなと思ったものでした。(笑)

さてこの本はアニメの主人公でもあるジュドー・アーシタとプルとの出会いから始まり、「重力下のプルツー」の巻でプルが死んでしまうまでを綺麗なイラストメインで語ってくれるものです。読んでいると昔の思い出が蘇って来るようです。
「地上より消えてしまったエルピー・プル。だが彼女の意思は、心は、生き続けているのだ。あえていおう。あれが最期のプルだとは思えないと。とまれ、ひとまずプルに別れを告げよう」。
いいじゃないですか。ラストのこの言葉。
まさにその通り。

まあ五つ星はあげられませんが、星四つと言う事で…。

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紙の本

紙の本スウ姉さん

2003/02/09 09:17

生きがいのある生活とは

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「スウ姉さん」は著者エレナ・ポーター女史の死去直前に書かれたものです。
主人公「スウ姉さん」はピアニストになりたいと言う希望を持っていました。
二十歳の頃は音楽の教授も彼女の天分を認めるほどの腕を持っていました。
しかし一家は父親の事業が失敗し、一気に貧乏生活へ突き落とされます。
これまでのブルジョア階級の暮らしを捨て、一家は片田舎への引越しを余儀なくされます。手の掛かる妹と弟の面倒、また事業の失敗のショックで精神のおかしくなった父親の看病、スウ姉さんの「夢」は一家の為に犠牲となります。
妹と弟を望みどおりではないにしろ立派育て上げ独立させ、父親はスウ姉さんが27歳の時に亡くなります。自由になったスウ姉さんはピアニストになる夢を再びかなえようとボストンへ向かいます。しかしボストンでいかに人の役に立つ生活と言うものが、生きがいのある生活であるかに気付きます。


スウ姉さんの生き方はいかに人間は生きるべきかを教えてくれます。
また一方では「夢」をかなえられない多くの人々のいる事を、その残酷さをも教えてくれます。
「縁の下の力持ち」的生き方をするスウ姉さんですが、著者はそんな人々にこの作品で希望を送りたかったのでしょう。

「あの人昔たいへん上手ありました。いま、もうだめ。指、固いです。弾き方まずい」。
最終章近くで、再びピアニストになる夢を求めてボストンの音楽教授の所へ行ったスウ姉さん。彼女へは直接言われないのですがその音楽教授のこのセリフには胸にジーンとこみ上げて来るものが有りました。
この世の中にはもう望んでも得られないものがある、時の経過とは一方で残酷なものである事を否が応にも気付かせてくれます。
自分の過去の夢、その夢も今はもうかなえられないと言う経験を持つ人には他人事ではないでしょう。
人生の夢と言うものの儚さを、そして現実の厳しさを感じさせられる一場面です。

しかしスウ姉さんの最期はもちろんハッピーエンドです。
もう一度言いますが、この本は縁の下の力持ち的生き方を強いられる人々に希望を与えてくれる本なのですから。

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紙の本

紙の本パレアナの青春 改版

2003/02/08 07:33

文句なしで面白い!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実に久しぶりです。読書で夜を明かしたのは。
夜の12時に読み始め気が付くとふと朝の日差しが。
15年前に一度読んでひどく感動したのを覚えていますが、今読んでも面白いものは面白いですね。

本書は「少女パレアナ」の続編です。
「少女パレアナ」を夕方6時に読み始め、はためも振らず真夜中の12時に読み切り。そのまま本書も読み進み気が付くと朝の6時に。
何と言うのでしょうか、この気持ちの良い読後感は。
頑なな人々の心を溶かすパレアナの活躍。
複雑に絡み合った運命の糸が見事にほどかれスッキリとまとめられるラストシーン。
これほど読み終わって暖かい心になれる面白い小説は有りません。

「パレアナは星のような目をかがやかして答えました。」と言う最期の行を読み終えて、このフレーズが頭から離れません。
実に15年の間に話の内容はすっかり忘れておりましたが、このフレーズだけはしっかりと頭に焼き付いていました。
どうやってこう言うラストに成るのだっけ?と思いつつ読み進みました。

この作品を世に送り出してくれた著者エレナ・ホグマン・ポーターに感謝します。
よくぞパレアナの様なキャラクターをこうも見事に表現してくれました。

しかし不思議ですね15年前に読んだときは登場人物でも年の近いジミー・ペンデルトン同様主人公のパレアナに心惹かれましたが、15年経った今読み返してみると何気にやはり現在年の近いジョン・ペンデルトンに心は傾倒しカリウ婦人に心惹かれるものを感じるのです。人間は年相応の価値観を持つということでしょうか?

少女パレアナから続くこの物語は文句なしで面白いです。
私はどちらかと言うと続編である本書の方が好きですが。
本書の方がページ数が多く読み応えが有りますし、登場する人々の全てが生き生きとして輝いて見えます。
面白い物語は終わって欲しくない。ページをめくる度に残り僅かとなっていくページ数を残念がる。そんな本は滅多にありません。
私にとって本書はそんな本の中の一つです。

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紙の本

紙の本少女パレアナ 改版

2003/02/08 00:47

心が凍りついたと思ったら一読をお勧めします。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

両親を亡くした少女が「喜びの遊び」を通して街中を明るく変えてゆく物語。
私が最初にこの物語を読んだのは高校生のときでした。非常に感銘を受けたのを覚えています。
それから15年強。最近この本を読み返してみました。
もちろん感銘を受けた本である事は覚えていたのですが、筋はすっかり忘れていました。
当時あれほど感動したのに人間って忘れるものですね。(私だけか?)

そしてあらゆることを忘れて読みきりました。夕方読み始めて、気がついたら真夜中になっていました。本当に何もかも忘れて読みふけってしまいましたね。

どんな困難な状況でも喜びを見つけようとするパレアナの姿は人間として忘れていた何かを思い出させてくれます。
この本の原書はもちろん英語なのですが、村岡さんの訳も非常に素朴で素晴らしいと思います。

自分もパレアナの様に生きたい。改めてそう思いました。
少年少女はもちろん、世間の荒波に揉まれ心が凍りついた大人の人へ、パレアナの生き方は暖かい感動を与えてくれます。
特に最近流行のうつ病の人なんかにはこの本はいい処方箋と成るのではないかと思いますよ。

エレナ・ポーター女史の書いた「少女パレアナ」とこれに続く「パレアナの青春」は人生を変えてくれる物語です。是非一読をお勧めします。

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紙の本

紙の本ペンキや

2003/01/31 19:11

「不世出のペンキや」の意味は

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ユトリロの白。この色は主人公「しんや」の一生を表す言葉だったのですね。
梨木先生の文章と出久根育氏の絵が絶妙にマッチして、とても美しく暖かい作品です。
不思議です。この本を読むと、ペンキやという一見なんでもない職業が間違いなく画家と同じく芸術的で特別な職業である様に感じさせらるのです。
「不世出のペンキやここに眠る」。しんやを愛したゆりさんしか読めなかった、しんやのお墓に書かれたこの言葉。「不世出」とは「この世ではほかには見られないだろうと思われるぐらい素晴らしい」と言う意味。ゆりさんにしか読めないと言うことは、しんやはしんやを本当に愛したゆりさんにとってだけ「不世出」なのでしょう。ここら辺にこの話の大きなテーマが隠されているような気がしました。
簡潔に書かれているのに話に深みを感じさせられる作品です。
この本の読者対象は小学生とあります。
私は梨木先生の児童文学とは、「大人になるにつれてその内容にこめられた本当の意味合いが分かっていく」という類の文学だと思います。つまるところ梨木先生の文学の本当の面白さは大人にしか分からないのではないかと思っているのです。
この本は大人にこそ読んでもらいたいですね。
私は梨木先生の作品が好きです。このような暖かな作品を今後も書き続けて欲しいと思います。

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紙の本

紙の本神様のボート

2003/01/25 11:45

あまりの寂しさに涙が流れる

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愛したあの人を信じる母親葉子、あの人との子供の草子。私はあの人のいない場所になじむ訳にはいかないと「神様のボート」に乗ってしまった葉子は、草子と共に「旅がらす」となって引越しを繰り返す。しかし草子の成長はそんな葉子の考えの非現実さや狂気を浮き彫りにしていく。草子は葉子にとって神様が与えてくれた三つ目の宝物。そして一番大切な宝物。そんな草子に非現実を指摘され、それでも考えを変えない葉子は草子を手放してまでも狂気の世界を生きようとする。その描写は葉子の孤独を見せ付けて、あまりにも寂しすぎ涙が流れました。江國先生の才能を見せ付けられたこの作品。江國先生自身あとがきで「今までに私の書いたもののうち、いちばん危険な小説」とおっしゃっている通り、江國作品の中で最も危険な小説だと思います。
ただ私は最期にあの人と再会する葉子を見たくはなかった。その場面こそは葉子の非現実を現実としてしまう場面なのですが、どうして非現実のままでは、狂気の世界を生きているままではいけないのでしょうか。あのストーリー展開は江國先生の優しさなのでしょうか。狂気のままで終わらせて欲しかった、それは私の好みなのですが、ただ一つこの作品に注文を付けたいのはそこだけです。しかし江國先生の世界を堪能したいのならば、この作品は読まなくてはいけません。「いちばん危険な小説」。これを知らずして生きるのは勿体無い、そんな物語です。

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