hiro-tomさんのレビュー一覧
投稿者:hiro-tom
紙の本日本国倒産への13階段 もう止められない!日本はこうして壊れていく
2005/05/28 23:28
すぐ倒産しないまでも、危機感を常に持つことは必要。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
日本国倒産への悲観的なシナリオが書かれていると思って読んでみたが、そういうストーリーではありませんでした。
「株価崩壊」や「為替崩壊」などの崩壊シナリオを13個解説しており、別に13段階があるわけではありません。
経済金融関連についての「階段」は、少し大げさな部分はあると感じましたが、ひとつのシナリオとして理解しておくのは面白いと思います。ただ、出回っている「預金封鎖」関連の本に書かれている内容と共通する部分が多いので、目新しいシナリオではない点は付け加えておきます。一点、「この文化は古きよきものだったな」と、なつかしい感情を覚えたのは、IT革命によって、銀行の支店の役割が変わり、消えていった「支店長文化」についての記述でした。いずれにしても、今おかれている環境は、永遠には続かないことははっきりしているので、こういう本を読むことで、自分に対し危機意識を高揚させる、という読み方はできると感じました。
hiro-tom blog「起業するぞ!」
紙の本第二のビッグバン「郵政民営化」の衝撃 日本解体の危険なシナリオを暴く!
2005/06/06 01:53
『ポスト「郵政民営化」の生き残り戦略』の本ですね。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
始めに、良くなかった点。
一点目は、タイトルに少しだまされたこと。
本当は、「郵政民営化」のことがよく知りたかったのですが、残念ながらそれについて直接的に書かれているのは、10%ぐらいです。
二点目は、同著者による昨年末発売「日本国倒産への13階段」に使われている文章が、そのまま(まったく同じフレーズで)20%ぐらい使われていること。
もっともこれは前著を読まれていない方には関係ありませんが、私は「損した」と思いました。
次に、良かった点。
一点目は、日本の今後のシナリオがわかりやすく追えること。著者が名づけた「第二のビッグバン」以降、何が起こる可能性があるかを、アメリカ・欧州・中国を軸に著者の考えがわかりやすく書かれている点が良かったと思います。
二点目は、個人投資家に対して、為替相場についての考え方を教えてくれる点です。
アメリカ・USDと日本経済・政治の関係、今後のユーロに対する見方は、参考になるところが多かったと感じました。
政治・経済の面から今後の投資戦略を考えてみようという方にはお勧めします。
(Blog:お金のプロで起業するぞ!)