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梅矢さんのレビュー一覧

投稿者:梅矢

8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

紙の本能楽ハンドブック 改訂版

2002/07/24 14:41

はじめて買う能入門書

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お能のチケットをいただいた。せっかくなので予習してから観せていただこうと思ってこの本を選んだのは正解だった。歴史・演者・能面の種類・装束の種類・作り物など、必要な資料がこのコンパクトな本一冊に納まっている。曲目は、「現行曲のほとんどを網羅した」とある通り、あらすじをつかむだけならこれ一冊で足りるだろう。
鑑賞当日に通読して観た能は、予想よりも身近でわかりやすかった。地謡はバックコーラスで、囃子はオーケストラだ。そしてソロパートをワキやらシテやらが舞いながら歌う。能舞台での決まりごとも、黙って見ていればいくつか気づくことがあって、後でこの本を参照して実際にそうなっているのだと確かめた。
気軽に質問できる年長者のような本だ。

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紙の本

紙の本裏庭

2002/05/10 16:37

傷をみつめ、自分のものにするための旅

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中学一年生の少女照美はバーンズ屋敷の「裏庭」へ渡って冒険をする。冒険には相応しい衣装が必要だ。照美が貸衣装屋で選んだ服は、傷つき血を流す特別な服だった。子どもであるからといって心の傷と無縁ではない。彼女にとってこの旅は、傷との付き合い方を語る三つ子の「おばば」の言葉を聞く旅でもあった。
傷は照美の母、さっちゃんにもあった。思春期を迎えた女の子にとって当たり前の身体の変化を、罪であるかのように扱われては救いがない。女であることの呪いを、なぜ女性である母親も吐くのだろう。実の母親から冷遇されて負った娘の傷は別の女性にも共感されやすい。しかし同性の娘に対してそうせざるを得ない母親の傷は取り残されてきた。この話は、女から女へ受け継がれた負の遺産を断ち切る話でもある。照美という名前は、さっちゃんのお母さんが生前「娘が生まれたらつけてほしい」と言っていた名前だったのだ。もしかして彼女は、孫娘がやがて根の国まで自分を追いかけて、かつての自分の傷さえ浄化させる力を持つ子だと予感していたのかもしれない。

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紙の本

泣ける

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4巻は、ワカルの特技だった雑巾機能を分離させたキャラ、「雑巾野郎」が本編でも出てきました。「やるじゃねえか」とか、「家を離れるとさっちゃんが泣いてる気がする」とか何気ないセリフにハッとさせられます。チビ重蔵だけでなく、ワカルもラミーもまだ子猫なんですね。「犬は君を信じてる、犬は君を愛してる」って、疲れていても犬を散歩させないではいられない。心を潤したいときにお勧め。

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紙の本

紙の本桐原家の人々 3 恋愛統計総論

2002/07/31 12:39

話の通じない分厄介な"血縁"の撃退例

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今回は三つ子を離れて、桐原家の長男・零くんの話です。
ロールスロイスに乗ってやってきた災いは、人間なのに全然話が通じません。自分の都合や意志は無視して自分を好き勝手しようとする相手に対して、あなたならどうしますか?
中学に入ったばかりの零を家族にして、零の代わりに怒ってくれた桐原家の人々は、今度は自分でカタをつけようとする零に精神面からの助力を惜しみません。
これまでのいきさつがフラストレーションがたまった分、麻亜子さんと豊さんと三つ子をギャラリーに交えた撃退場面は痛快でした。そして、この事件のあとには思いがけないおまけもついてきました。零くん、幸せになれそうでよかったね。

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紙の本

紙の本EASYな微熱

2002/07/24 15:08

他の誰でもない「その人」を好きだということ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

男性同士の性行為を含む、「BOYS LOVE」ものの1冊。「何事にも無関心であった」一人の少年が、はじめて他人を、心も身体も丸ごと「手にいれる」というのがストーリーの鍵になっています。
朝比奈陸は、冬の海に入水しかけていた伊佐一音を助けて話を聞きました。モノトーンしか感じていなかった伊佐の視力がはじめて色を見て「欲しい」と思ったのが朝比奈の目でした。伊佐が朝比奈の目に見たのは文字通り、可視光線の波長としての「色」だけではなかったのかもしれません。色のない世界に住む、誰からも望まれない子どもの不幸を朝比奈だけが直感し、気にかけ、かかわってしまったことから物語は始まりました。
灰色の世界から伊佐を連れ出したい、何かを死に物狂いで望むということを教えたい。それは、朝比奈がまず伊佐を欲しいと思ってしまったからこその情熱で伊佐の世界を少し広げました。伊佐の方も、朝比奈と親しい先輩に嫉妬していたというのは最後のところで明かされるのですが。伊佐が自分にとっての朝比奈を、朝比奈が自分にとっての伊佐を、互いに喩えるシーンは、この物語をありふれたラブストーリーとは一線を画したものとしています。
自分のことがまだわからない、輝きたいけれどその方法を知らない若い人にも読んでほしい物語です。

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紙の本

web制作者へのruby布教書

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文章主体のwebサイトを持っている。エディタでコンテンツを書いたあと、html化するのがひと仕事だ。当初、完成した文章にhtmlタグを手で書き加えて表示イメージを確認したあと、bodyタグ内を差し替えて別ページに流用していた。しかしこのやり方では直し忘れも多い。ページデザインを変更するのがおっくうになる。さらに、元ファイルを書き換える際は二度手間になる。
RDtoolに興味を持ったのは、この、コンテンツ作成に威力を発揮するとあったからだ。確かにコマンド一行打つだけで、用意したテキストが自動的にhtmlファイルに変換されてゆく。タグづけの手間がかなり省ける。自動的にlabelが追加される。独自のヘッダ・フッタをつけて処理させることも可能だ。
WindowsユーザーにとってはCygwinを導入して環境を整備するまでが一苦労だが、試す価値は大いにある。perlとはまた違った意味で、rubyを勉強してみようかと思わせる1冊である。

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紙の本

一読を勧めたいネットセキュリティ指南書

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今や電子メールを扱えることは特別なことでなく、個人でwebサイトを持つこともまた、特殊技術を要することでもない。実際はパーソナル・コンピューターの操作性はまだ家電製品に遠く及ばない。加えて常時接続時代の今日、ネットに繋ぐならばネット社会の特質を理解しておく必要がある。でないと、思わぬ失敗をしかねないし、そのために財産を失ったり、信用をなくしたりする場合があるからだ。
この本は英語版からの翻訳で、どちらかというと企業向けのネットセキュリティーの指南書であるが、個人にも役立つ情報が掲載されている。たとえば、ネット詐欺の被害に遭わないためにはどうしたら良いか、個人情報を不用意に不特定多数にばらまかないための心得、常時接続時代に安全にネットを楽しむための設定方法などが、起こりうるトラブルや犯罪の実例を添えて語られる。
とはいえ、原書が1998年と古いこともあり、具体的な技術面でのアドバイスは物足りない。翻訳過程で日本の現状や、補足説明を加えてはあるが。特に企業で、LANや公式WEBサイト運営の参考にするには不足と思われる。一方ネットで活動している個人が意識しているしていないに関わらず抵触する可能性のある危険を広範囲に網羅しているところは評価できる。電子メールを送ったり受け取ったりしている人(ここを読んでいる人ならほぼ全員であろうが)は一読をお勧めしたい。

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紙の本

紙の本愛のひだりがわ

2002/04/28 19:35

賢くて強い女の子へのエール

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少女・愛は事故で身体が不自由になり、両親もいなくなってしまうという、自分ではどうしようもないハンディを負って、それまで暮らしていた萩町を捨てて旅に出た。旅の間にさまざまな事件に遭うが、荒れた街中にも彼女を助けてくれる味方がいて、最後には安心して勉強しながら暮らせる環境を手に入れたのはホッとした。
愛の他にも、賢いのに不幸な女の人が何人か登場するが、皆それまでの環境を捨てて、彼女自身の知恵を使って生きられる環境に移ることになる。愛から全財産を奪った男たちに力を合わせて復讐する計画はわくわくした。
ふりがながついているし、活字の組み方も読みやすい。特に、十歳以上の女の子と、かつて女の子であったすべての人にお勧めしたい。女の子を応援したい男の子・かつての男の子にも。

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