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やすみつさんのレビュー一覧

投稿者:やすみつ

61 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本広辞苑の噓

2002/03/17 19:09

いちゃもんではないか。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 広辞苑は間違いだらけである、という内容だが。期待していたような内容ではなかった。
 著者二人の主眼は、広辞苑は共産党偏向、サヨクである、というもので、この観点での、南京事件がどうの丸山ナニガシがどうのという主張が八割を占める。読んでいて面白くない(思想的な立場をとられると、私にはどちらが正しいか判断できない)。
 指摘も、この記述では説明不足、これこれという文章を入れよというのが多い。
 広辞苑は人名辞典や百科事典ではなく国語辞典なのだから(たぶん)、万全の説明はできないよなあと思う。なるべく文章を短くするという制限も強いだろうし。
 「夫妻」は単に「おっととつま。夫婦。」ではなく、「他人の夫婦にやや敬意を含ませた表現」であるとか、「更迭」は単に職を代えることではなく、何か問題があって役職からおろされることである、という例は、素直になるほどと思えて楽しいが、こんな例は数えるほど。しかも、この指摘が正しいかどうかは判断できない。例えば、現在の主な使い方はこのようなものだが、本来の意味はこうだという場合、どちらを載せるかは微妙なところだと思う。

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紙の本

紙の本リプレイ

2002/07/31 23:58

主人公がバカでないところがよい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主人公は心臓発作で48歳に死んだ。と思ったら23歳の自分の中に蘇った。記憶はそのままで人生をやり直すことができる。さあ、何をすべきか。

凡百の物語にあるような、無能だったり欲深だったり迂闊だったりして状況に正しく対処できないような情けない主人公ではない。
十分な理性と知性を持った我々がするであろうことを、主人公はする。
例えば自分の知っている‘未来の知識’を元に(競馬や野球賭博や株式で)資産を増やす。当然のことだ。十分注意深ければうまくやっていけるはずだし、実際その通りになる。
しかし‥‥。

欲を出したらひどいしっぺ返しがありましたというような、中国の故事みたいな単純な教訓話ではむろん終わらない。次々に起こる「新しい展開」が不自然ではなく、物語をうまく引っ張っていく。
この点、展開のための展開というような、ジェットコースター・ノベルのシドニイ・シェルダンとは違う。ジェットコースターに比べ、まっとうなドライブの楽しさか。その展開の中でも最善と思われる行動を取ることで、やはり主人公に違和感無く共感していける。それでもやっぱり翻弄されてしまうのだ。

知らなかったが、名作と言われているそうだ。もっと広く知られてよい小説だと思う。

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紙の本

紙の本ターン

2002/07/31 23:43

SFとしては破綻しているが、楽しく読めた

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ある時刻で1日前に戻り同じ1日を繰り返す世界に一人取り残された主人公。
そもそもどうしてこんなことが起こったのかということだけではなく、最後まで解けない謎がいくつも残るのだけど、前作と同様作者はそんなことには頓着しないらしい。
あとがきで言い訳している「時間の重なり」の問題も、時間SFとしては致命的な欠点(全く破綻している)だが、それも強引に通してくるのだね。冒頭から登場している「声」についても、何だかその処理が中途半端だと思う。
しかし結局私は本作は素直に読んで十分満足できた。とんでもない目に遭っている主人公の行動、というのが本作の焦点だと思うし、その点でよくできていると思うのだ。
同じ北村薫の「覆面作家は二人いる」では主人公が全く好きになれなかったのだが、「スキップ」では一点を除き共感できた。本作では主人公に大いに感情移入し、応援できたのが何よりである。

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紙の本

紙の本株主代表訴訟

2002/07/31 23:29

「監査役」の本来の活躍はカッコいいものなのだ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前作「株主総会」に続き、楽しめた。
「監査役」は飾りだけではない、商法で規定され期待されている本来の活躍はこのようなものだという、爽快な一冊。「法は権利の上に眠る者を守らず」というようなカッコいいセリフが、法律の世界にはあるのだなあ。

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紙の本

前作の方が楽しかった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

発行元は違うが「人生テスト」の続編。性格を王様・軍人・学者・職人の4タイプに分割した、心理遊びの本。
私は占いやオカルト全般が大嫌いなのだが、結構面白く読める。当然、科学的な根拠は全く無いが、それなりに当たっているような気がするのが不思議。もっと学問ぶっているエニアグラムとかなんとかよりは、いいんじゃないかな。
今回、さらに細かく12タイプに分類したが、細かくするとその分、当たっている感じが薄れたような気がする。また、実用のためと銘打っているだけあって、自分の関係するページ以外があまり興味が湧かない。
能書きをたれている前作の方が、読んで楽しかった私は、学者タイプ。

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紙の本

紙の本惣角流浪

2002/03/17 20:11

今野敏の時代小説。面白い。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 今野敏には珍しい、時代小説。いろいろ手を広げているが、面白さが保障されているので、安心して読める。
 明治初期、武士の世から時代が大きく変わる世で、武道一本やりで人生を切り開く武田惣角という男が主人公。どうしても「竜馬がゆく」と比べてしまうが、時代考証云々はともかく、読んで楽しいという点では引けをとらない。
 武田惣角という名を知らなかったが、合気道の創始者だそうだ。

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紙の本

紙の本模造人格

2002/03/17 19:53

複雑な人間関係を、メモを取りながら楽しめる人向き。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 タイトルで予想した通り、記憶喪失、誰が嘘をついている、二重人格、死んだのは誰、私は本当は誰、という展開。
 主要人物2名の視点で物語が進むが、その2名の認識している事実が最初から違っている。人物関係が複雑で、いろいろな人が嘘を言うものだから読んでいて混乱する。メモをとりながらでないとついていけない。込み入っている関係を読み解くのが楽しい人なら、楽しめる。
 ただ、あまりに込み入っているその構造自体がテーマではなく、この作品では、記憶と自己認識あたりの問題に力点があるようだ。そういう意味で、論理的には結末はすっきりしない。途中で出てくる仮説のいくつかが完全には否定されないからだ。

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紙の本

紙の本まれに見るバカ

2002/03/17 19:11

単純に楽しみたいが、いろいろ引っかかる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本当に、世の中、バカが多くて腹が立つ。
 本書でも取り上げられている、呉智英「バカにつける薬」・小谷野敦「バカのための読書術」と同様、有名無名のバカをこきおろすことを期待して読んだ。だいたいそのような内容だが、バカバカと連呼されているのを読むとだんだんゲンナリしてきた。
 もちろん、自分をバカではないという位置に置いて読みたい(心に棚を作れ!)のだが、そのような安全地帯は無く、自分が指弾されているバカの側にいるような部分もあり、微妙に居心地が悪い。
 6割くらいは楽しんだ。3割くらいは異論がある。1割は振り回している武器が自分に当たって、イタイ。
 6章、あとがき日付の一言集は、別にバカとは関係ないのではないか。一章を費やす内容と思えない。取り上げられている中で、本人の処女作の献辞が劣るとも勝らないバカさ加減だが、自分には甘い。

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紙の本

紙の本ブリジット・ジョーンズの日記

2002/07/31 20:03

男性から見ると

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

通勤路にある映画のポスターの胸の谷間を毎日見ているせいで、つい買ってしまったのだが、結論として男性にはお勧めしない。
イギリスの普通のOLが恋や仕事やダイエットに失敗しながらなんとかやっているという話で、普通のOLに大人気らしいが、読むと普通以下の「ややダメ」OLのような気がする。アホが失敗するのには共感できない。身内の母親がうっとうしいのも、狙いだろうが、読んでてブルーになる。ラストはそれなりだが、読み通すのがつらかった。

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紙の本

「もし完璧な嘘発見器があったら」という素朴なテーマの、できのよいSF

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

内容は、天才主人公の、100%の嘘発見器「トゥルース・マシン」開発をめぐる物語。
21世紀前半と設定されている時代は、20世紀の続き以外のナニモノでもない。1990年代の実際の事件に続けて2000年代、2010年代の事件の記録を書かれると、なかなかリアリティがある。と言うか、「1995年東京でアサハラ・ショーコーが地下鉄に毒ガスを撒いた」という事件記述も妙にフィクションの臭いになってしまう。

その中で本来最もリアリティの無い「天才」主人公と「トゥルース・マシン」を上手に組み込んでいるのが上手さだろう。
一例を挙げると、優秀な技術者を「マイクロソフト社から」ヘッドハンティングしている。20年後の世界ならさもあらん、そりゃそうだろうと思わせる内容だ。でもこれまでのSFではこんな記述は見た覚えがない。

ストーリーは、政治と経済をかなり意識した内容となっている。天才は、自分の興した会社を守るために、経済小説もどきの陰謀に巻き込まれる。敵の罠にみすみす落ちていくのを読むのが苦痛で、本の半ばで一時中断したりした。

後半、天才にとっての障害は自分自身になり、それがストーリーの中核となるが、ここでは省略。

小説全体を通して見ると「もし完璧な嘘発見器があったら」という素朴なテーマの、できのよいSFとなる。恋愛は、商取引は、政治は、社会はどうなるか。考えさせられるところ大である。
社会として、プライバシーを守る権利を放棄し、新たな人間関係を元にしてよりよい社会を作っていこう、末は世界政府だ、というのは作者の本気の理想であるらしい。半分だけ賛成しておく。

1050円は高くなかった。

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紙の本

紙の本そして誰もいなくなった

2002/07/31 23:53

ネタを知っていても、読むべき。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

初読である。あらすじは知っている。犯人というかメイントリックもおよそわかっているつもりであった。そんな状況で読んで楽しめるだろうかと危ぶみながら読んだが、結果としては、十分楽しめた。犯人、わからなかったし。(笑)
名作である由、改めて賛意を示す。
ところで原題は「Ten Little Niggers」ということだが、この邦題はすばらしい。

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紙の本

紙の本猿の証言

2002/07/31 23:51

ウンチクが楽しかった

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猿と人間との境界や、猿にとっての言語というあたりの蘊蓄が満載で、猿の‘証言’は信用できるかというタイトルにつながる話。ミステリとして蘊蓄がうるさいという指摘は当たっているだろう。しかし、私自身の興味はストーリーより上記の蘊蓄に向いてしまったので、結果オーライ。
NHKブックスの「言語という本能」を思い起こしたが、案の定、参考文献の最初に載っていた。

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紙の本

紙の本プラスティック

2002/07/31 23:48

予想した展開もあるが、結局予想を超える

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

登場人物が代わる代わる証言する、その証言だけで組み立てられている。読んでいくこちらは、こいつの言うことは額面通りに受け取れないなと思ったり、やがてこいつとこいつはもしかして‥‥と思ったりもするが、文章の作成者は読者のそれらの想像も承知した上で組み立てており、最終的な真相は‥‥というもの。
結論を言ってしまえば、某超有名作家の某超有名作品がネタと言うか、それで全てなわけだが、元ネタを知らずに本作を読むと衝撃的、かも。
読み終わると、アイディアを徹底したところに感心する。

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紙の本

知的な人間でありたいと思う人間は、読むべき。耳が痛いが。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大学に入る前、あるいはせいぜい教養部にいた頃に読むべき本。高いレベルの知識欲を刺激される。
勉強しなさいというお説教は、しんどいのだけど。

曰く、高校までで学ぶ科学知識は、ほとんど19世紀までのもの。現代人が知っておくべき重要度としてはその後の時代の科学の方がそれまでの科学の何倍も重要。したがって高校科学までの知識の人はその後の科学を自力で勉強しなければならない。例えば高校で物理を選択しなかった、生物を選択しなかったという人は中学レベルであるのだから、言わずもがなである。
曰く、理系の人間にとって例えば熱力学の第2法則を知っているかというのは、文系の人間にとってシェイクスピアを読んだことがあるかというのに等しい。わかりづらい例えだが、要するに基本の基本ということらしい。お互いに相手の世界の知識は全く無いのが現状という話。
はばかりながら、私は理学部卒業ということになっているが、大学では学問以外のことに労力を費やしていたので、立花の言う理系の人間の常識という内容が非常にあやしい。ええ、ええ、高校レベルですとも。
曰く、大学の講義というものは、高校までの授業や学習塾のように教えてもらって当然のものではない、学ぶ側が講師からつかみ取るものだ。勘違いするな。はい。私は勘違いしていました。講義、つまんねーと思いながら、サボっていました。

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紙の本

紙の本新刊めったくたガイド大全

2002/07/31 23:31

こんな書評が書きたい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「本の雑誌」の新刊ガイドコラムをまとめたもの。
1970年代から90年代まで、当時の「新刊」を巡る状況が楽しい。
毎年出るディック・フランシスの新刊に一喜一憂している。有望な新人作家として、岡嶋二人が出て、大沢在昌が出て、東野圭吾が出てくる。楽しくなる。やっと出てきた、宮部みゆき。
当時の評価を現時点で振り返ることにより、北上次郎が評価されるのだ。怖くないのだろうか。もっとも、評価は良くも悪くも筆者の趣味丸出しであるので、構わないのだろう。
良い理由も悪い理由もはっきりしていているので、同じ超オススメでもこちらがさらに選択できる余地がある。
こんな書評が書きたい。好き嫌いという物差しですら、自分でわからなくなってしまうことがあるのだ。

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