ぷうたろうさんのレビュー一覧

有機農業を知る本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本来、農業というのはすべからく「有機農業」であって、現在の農薬・化学肥料を多用した「農業」こそ異端であったはずである。
しかし、現在、「有機農業」が特異的な農業となってしまっている。
これは非常に残念なことである。

本書が記されたのは、第二次世界大戦中のことである。
その当時から、化学肥料は農業に多用されていた。
本書は、本来の農業「有機農業」がいかに理にかなった農業なのかをインドのインドール地方での農業を踏まえて証明している。
現在、まだ「有機農業」は一般的な農業になりきれていない。
環境や日本農業の現実を考えれば、「有機農業」が一般的な農業になる必要があるということは自明の理である。
そのためには「有機農業」とは何なのかを、正確に知っておく必要がある。
本書は、「有機農業」入門ガイドブックのようなものである。
農業に携わっている人はもちろん、農業に携わっていない一般の消費者も、本書に目を通し、「有機農業」のすばらしさを認識してほしい。