彩流社さんのレビュー一覧
投稿者:彩流社
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2008/09/18 11:35
内容紹介
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『荒野の呼び声』『白牙』で冒険作家として高い評価を受けていたアメリカの作家ジャック・ロンドン。死の直前に発表された、知られざる幻想作家としてのめくるめく世界を本邦初公開!
「ロンドンでは現在、エドガー・アラン・ポーに次ぐ創意に富んだ短篇作家としても評価されている。しかし、彼が数々の幻想的な作品を書き残していたことが広く知られるようになったのは1980年代になってからであった。本書に収めた『赤い球体』を例に挙げれば、この作品は現在でこそ短篇のジャンルでもっとも優れた古典のひとつと高く評価されている」(「訳者解説」より)
【目次】
夜の妖精(1911)
★或る女性を通して「私にとっての人生の意味」を探る。
赤い球体(1916)
★ユングの夢世界と神話的世界の入り交じる混沌の世界。
コックリ占い板(1905)
★母親を取り巻く心霊術者たちの世界を作品化
古代のアルゴスのように(1916)
★夢の中で真実を見るという神秘的な能力を持つ男の物語。
水の子(1916)
★ハワイの神話と伝説と夢世界が溶け込んだ物語。
「幻想文学作家としてのジャック・ロンドン」
――訳者解説
ジャック・ロンドン(jack London 1876-1916)
1876年、サンフランシスコで降霊術師を母として生まれたが、巡回占星術師であった父に認知されることはなかった。91年には缶詰工場で働く一方、養殖牡蠣の密猟にかかわり「牡蠣泥棒のプリンス」と呼ばれたりした。94年、「ホーボー」の仲間入りをし、アメリカ北部とカナダの各地を放浪(『ジャック・ロンドン放浪記』1907)、帰郷後、高校を卒業し、96年、カリフォルニア大学バークレー校に入学するが、一学期で退学。ほとんど独学で公共の図書館などで読みあさった書物から当時の新しい思想を吸収した。97~98年クロンダイク・ゴールド・ラッシュに加わる。彼の最良の、最も人気の高い『荒野の呼び声』(1903)はこの時、冬のユーコン河の流域で過ごした経験がもとになっている。1907年から9年、世界一周の航海を目指し、帆船『スナーク』号でハワイやソロモン諸島、マルケサス諸島など南太平洋の諸島を巡るが、計画の途中、熱病などによる体の不調からシドニーで入院。航海を断念する。以後、尿毒症、腎炎などを患い病気療養のためハワイで過ごすことが多くなる。1916年歿。自殺とも事故死をもいわれている。社会主義が資本主義社会の不公平を是正するものと信じていたが、この年、1896年に入党した社会党を脱党している。
2005/09/16 10:23
内容紹介
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「思考練習」とは、キーワードで考えること!
キーワードで考え、行動すること。鍵穴を探さず、無闇やたらに、あれやこれやと考えるのではなく、穴にあったキーワードで考える。このスタイルを確立すれば特別に難しくものを考える必要はない。最も基本的なことはキーワードの発見である。その鍵で開ければ、世の中の仕組みの一端が見えてくるようなキーワードを使うこと。どんな場合でも、「物語を語る」「ものを書く」、それから実際に人の心に鍵をさして「心を押し開けていく」場合にも、その言葉のキーを使って入っていくのだから……。
[目次]【第1部 現代思想の鳥瞰図】(1)実存主義の「退場」(2)マルクス主義の「敗退」(3)実証主義の「勝利」と「解体」(4)構造主義登場の背景(5)構造主義とは何か(6)ポスト構造主義【第2部 現代思想の練習問題】(1)人格ーアイデンティティの危機って何(2)内部性ー鏡は斜めにひび割れて(3)外部性ー外部とたわむれた後に(4)コンピューター計算とは理性のことだ(5)デモクラシーーあんたが大将(6)教養ー教養のなる樹、教えます(7)欲望ー朝も、昼も、夜も(8)戦争ー戦争はアートだ(9)歴史ーおしゃべりな梟(10)タブーーお楽しみはこれからだ
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