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一円玲子さんのレビュー一覧

投稿者:一円玲子

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本いきなりはじめる浄土真宗

2005/05/17 19:22

これは知的冒険小説である。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まるで冒険小説を読んでいるかのような高揚感。
学者と坊主の宗教に関する往復書簡という内容で、まさかこんなに興奮しようとは。
先が気になるから、ぎゅうぎゅうの満員電車でも、無理して読みふける私(27才・女)。その背後で本の内容を見た人は、「そんなに興奮して仏教本読まんでも…」と思ったに違いない。
現代思想を専門とする内田樹氏が、浄土真宗本願寺派如来寺住職の釈徹宗氏とメールを交わす。「浄土真宗を知る」という主軸はおさえつつも、話題は他宗教や社会など、多義に広がる。両氏は、それらの事象を、双方の立場から改めて分析し、相互に発見する。
つまりこの本は、浄土真宗を通して私達の世界を改めて探検し発見する、知的冒険本なのである。
インターネット上で展開された往復書簡の内容の上に、続編(「2」)には書き下ろしの「その17」、「歎異抄」3/6/9条の全文(総ルビつき)が加わり、より読みやすく、より読み応えのある2冊になっている。
「仏教の世界なんて、難しそうでどうも…」と思っておられる方も、内田氏と釈氏が読者の両手をしっかり持って導いてくれるので心配はいらない。
浄土真宗の基礎知識を得られるだけでなく、一冒険を終えたすがすがしい達成感と、フレンドリーに案内してくれた両氏へのなれなれしい仲間意識が味わえてお得である。
本書(「1」)の口絵に、両氏が歓談している写真が載っている。読後は、両氏の間に、読者自身の笑顔の写真を切り抜いて貼られたし。3人の冒険の思い出の本に早変わり。

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