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LISApapaさんのレビュー一覧

投稿者:LISApapa

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本日本語練習帳

2004/04/09 02:36

コミュニケーションの本質とは?

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本がなにより優れているのは、ここに収められている知識の量ではなくて著者の日本語に対するスタンスの明快さです。最もそれが理解しやすいのは本文の最後の文章です。

「自分の思うところをaと表現したとき、相手がa’と取ったとしたら、分からない表現をした自分が悪い。相手がaと取れるように、aとしか取れないような形式を選び出して表現することを心がけなくてはならない。
 言葉とは天然自然に通じるものではなくて、相手に分かってもらえるように努力して表現し、相手をよく理解できるようにと努力して読み、あるいは聞く。そういう行為が言語なのだと私は考えています」

 コミュニケーションにとっていちばん大切なのは「謙虚さ」、そして「努力」。なんと深い言葉でしょうか。

 同じく岩波新書の古典的名著『日本の思想』(丸山真男)において述べられているように「多元的なイメージを合成する思考法の必要」(P150)というのも根本は同じ事だといえます。

 例えば恋をして(いきなりな例ですが)相手のことを好きになったします。
「あの人は、どういう人だろう?」「きっと、こんな人に違いない…」「ああ、こんな人だったんだ!」そういったイメージの積み重ねを繰り返して、人間関係を築いていくのです。(しかも厳密に言うと、そのイメージと実体が一致することは、決してない)

 「わかる」「わかりあう」というのは、このようにとても曖昧で不確実なものなのです。ですが、それを人は「信じて」「信じあい」ますよね。そういった人間同士の関わりあいが“コミュニケーション”だとしたら、そこに「謙虚さ」と「努力」がなければ、過去から未来へとつづく人の営みが存在しうるはずがないではあーりませんか。

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紙の本朝子生命のかけ橋となって

2003/05/12 16:18

父が娘を語る本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「父が娘を語る本」。もし仮に僕が書いたら、それは単なる「バカ親本」であり,
誰も読まないことは明白であるが……(笑)
亡くした子供のことを綴った本というと、お涙頂戴的な本が少なくないが、この本がそれにとどまらず読む者に訴えかけるのは、やはり名編集者としての著者の力量に他ならない。また、単なる哀悼の書でないことは、読み進むうちにすぐに分かる。

「脳死」「臓器提供」「移植手術」そういった言葉の重みが、当事者にとってどれほど深い意味を持つのか。社会的に大きなテーマを等身大で受け止めなければならない苦しさ辛さは、通り一遍の報道からでは想像することはできない。

 とはいえ、親が子供を思う気持ちはストレートに胸を打つ。
 読んでいて、ふと思ったのは「神様って残酷で我侭だなあ」ということ。素晴らしい人を、親より先に天に召されるなんて。だからこそ、この本が書かれたのだろう。

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